代表活動前最後のリーグ戦に意気込む柴崎(右) [写真]=Getty Images
■モンテディオ山形 鹿島に6戦未勝利も、スケジュール面で大きなアドバンテージ
週中のナビスコ杯ではメンバーを入れ替え、主力を温存した。ビハインドの展開で後半からディエゴや林陵平をピッチに送らざるを得なかったものの、時間が限定的だったことで日曜日までのリカバリーは十分に可能だろう。ナビスコ杯と今節がホームでの連戦であり、リーグ戦のアウェー連戦となる鹿島とはスケジュール面でも大きなアドバンテージがある。
今節はキム・ボムヨンが出場停止。スプリント回数やスタミナではチーム内で群を抜くサイドアタッカーの不在は痛手だ。しかし一方では、3日のナビスコ杯で山田拓巳が約3カ月ぶりにピッチに立ち、宇佐美宏和もベンチ入りするなど長期離脱していた選手が続々と戻ってきている。全体練習に合流した彼らの存在はチーム内に新鮮な風を送り込むと同時に、新たな競争がもたらされることでもチームのブラスの方向へと導いている。
鹿島とは2009年~2011年に対戦しているが、2分4敗と未勝利の相手だ。当時は基本技術からメンタリティまで、その質の部分で圧倒的な差がある中での戦いだったが、4年ぶりとなる対戦ではその差も多少は縮小化しているはずだ。
前節は連敗を止めたとはいえ名古屋とスコアレスドロー、降格圏の16位に順位を下げた。リーグ戦では3試合連続で無得点が続いている。そうした状況が焦りに変わることなく、目の前の試合に集中できる環境を維持するためにも勝ち点3をモノにしたい。(totoONE編集部)
■山形予想スタメン
3-4-2-1
GK
山岸範宏
DF
當間建文
西河翔吾
石川竜也
MF
山田拓巳
松岡亮輔
アルセウ
高木純平
山崎雅人
ディエゴ
FW
林陵平
■鹿島アントラーズ 金崎が復帰も、GKがウィークポイント
鹿島は初対戦となった2009年4月25日のアウェー戦で引き分けて以来、過去6戦無敗(4勝2分)と、抜群の相性を誇る。戦力的に考えても、昨季、プレーオフの末、やっとJ1に昇格したチームに負けることは考えづらいし、負けてはいけない相手だ。
柴崎岳も順当に日本代表に選出された。これまでも選ばれてきており、サプライズではないが、若き司令塔にとってW杯アジア予選を戦うのは初体験。並々ならぬ意気込みを持っている事は想像に難くなく、代表活動前、最後のリーグ戦でその気持ちを存分に発揮してくれるであろう。
けがで離脱していた金崎夢生の復帰も大きい。3日のG大阪戦でも相手DFに仕掛けていく積極的姿勢は健在。復帰2戦目となる山形戦では、コンディションもさらに上がり相手DFの驚異となるはずだ。
鹿島のウィークポイントはGK。不動の守護神であった曽ヶ端準の不調により、佐藤昭大がここ2試合は先発しているが、G大阪戦ではFKを相手選手のいるところにパンチングではじいてしまい失点するなど、まだミスも目立つ。中3日と過密日程でのアウェーでの連戦もコンディションを万全な状態に戻すには難しい状況だ。
現在成績は5勝3分6敗の借金1と、波がある状態が続いている。昇格1年目の松本を相手には勝ち点3を獲得したが、清水や、甲府といった格下相手にやぶれるなど取りこぼしも目立つ。いかに、相性の良い山形が相手といえども、油断をすれば落とし穴に陥る可能性もある。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
佐藤昭大
DF
西大伍
ファン・ソッコ
植田直通
昌子源
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
金崎夢生