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【予想スタメン】“らしい”試合運びできず公式戦5試合白星なし…好調豊田は鳥栖を勝利に導けるか

2015.05.09

6試合連続ゴールと好調の豊田(右)と今季ノーゴールで奮闘が期待されるキム・ミヌ(左) [写真]=Getty Images

サガン鳥栖 今季ホーム負けなしの利を生かし勝利をもぎ取る

 前節の清水戦に引き分け、4月22日のナビスコ杯第4節FC東京戦から公式戦5試合で勝利のない鳥栖。この間、無失点試合が一つもないことが、鳥栖らしい試合運びができていないことを示している。


 鳥栖は持ち前のハードワークをベースにして厳しい球際の争いを制する守備からリズムを作るチーム。松本も90分間走り切るハードワークやセットプレーを武器にするなどスタイルは似ている。だが、今季はナビスコ杯第1節で対戦し、2-1で鳥栖は勝利している。その試合に先発した高橋義希は、「ギリギリの勝利だった」と話し、この試合に向けていつも以上に気を引き締めた。

 勝利から遠ざかっている鳥栖だが、エースの豊田陽平が6試合連続ゴールと前節に水沼宏太がFKを直接決めるなどプラス材料もある。豊田はこの活躍で日本代表候補合宿のメンバーに選出された。一方でキム・ミヌ池田圭の調子が上がらないのが気がかり。池田は開幕戦以来ゴールがなく、キム・ミヌにいたっては今季ノーゴールが続いている。豊田へのマークが試合毎に厳しくなっているだけに、彼らの奮起が期待される。

 守備陣の方も今節はキム・ミンヒョクが累積警告による出場停止なり不安を抱える。ただし、CBには谷口博之やベテランの小林久晃などもいるため大きな問題にはならないだろう。ここまでホーム負けなしの鳥栖はその利を生かして勝利をもぎ取りたいところだ。(荒木英喜)

■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
Gk
赤星拓
DF
丹羽竜平
菊地直哉
谷口博之
吉田豊
MF
高橋義希
藤田直之
水沼宏太
池田圭
キム・ミヌ
FW
豊田陽平

松本山雅FC 連戦最終戦でチームコンセプトの“走力”を発揮

 前節に甲府を2-0で下し、3試合ぶりの白星を挙げた松本。特に右から飯田真輝大久保裕樹酒井隆介を並べた3バックの好対応が光った。相手の3トップを封じて起点をつくらせず、反町康治監督も「根気強く対処してくれた」と評価した。

 7連戦の最後となる今節は、その3バックがまさに鍵となりそうだ。まず開幕戦から3バック中央に定着していた後藤圭太が2日新潟戦で負傷し、離脱はほぼ確実視されている。実戦を通じて徐々に3人の連係を熟成させ、手応えをつかみかけていた時期だけに、チームにとっては手痛い。また谷奥健四郎が同日の練習中に、那須川将大が前節にそれぞれ負傷したほか、坂井達弥は鳥栖からレンタル加入中で契約上出場できない。そのため前節の先発3人以外にセンターバックがいない緊急事態となり、控えにFWの塩沢勝吾を回す案まで浮上している。

 チームの土台が慌しい状況で挑む相手は、日本代表FW豊田陽平を擁する鳥栖。空中戦に無類の強さを発揮する難敵を、この3人でどう対処するのか。セットプレーでは複数のマークを付ける選択肢もあるが、指揮官は「ダブルマークは最近やっていないし、2人だと他人任せになる可能性もある」と頭を悩ませている。

 ただ、チームコンセプトとして前面に押し出す「走力」は連戦の最後にこそ発揮できるもの。攻撃に切り替えた際のパス精度にも改善の兆しがあり、鳥栖のハイプレスに浮き足立たなければ白星の可能性は見えてくる。(長谷川遼介)

■松本予想スタメン
3-4-2-1
GK
村山智彦
DF
飯田真輝
大久保裕樹
酒井隆介
MF
田中隼磨
岩間雄大
喜山康平
岩沼俊介
岩上祐三
前田直輝
FW
オビナ

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