ゼロックス杯を制したガンバ大阪 [写真]=兼子愼一郎
Jリーグの今季初となる公式戦「富士ゼロックススーパーカップ2015」が28日に日産スタジアムで行われ、国内3冠を達成したガンバ大阪と、昨季リーグ2位の浦和レッズが対戦した。
互いにACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の初戦を落とし、リーグ開幕に向けて不安を残した両チーム。今季の序盤戦をうらなう一戦は、
最初にチャンスを迎えたのは浦和だった。左サイドの関根貴大から柏木陽介にパスを送る。柏木は上がってきた槙野智章に落とすと、槙野がミドルシュート。しかし、ボールはクロスバーの上を越えた。
試合を支配されるG大阪は22分、宇佐美貴史からパスを受けた倉田秋がダイレクトでシュートを狙ったが、DFのブロックに合う。
一方の浦和もゴール前で相手を崩す場面は少なく、35分に梅崎司が、41分には槙野がミドルシュートを放ったが枠を捉えきれなかった。このまま0-0で前半を折り返す。
後半最初に好機を迎えたのはG大阪。54分、左サイドで倉田のパスに抜けだした藤春廣輝が中央へ折り返すと、ペナルティエリア手前から明神智和がボレーシュート。しかしここはなんとか西川周作が弾きだした。
56分、浦和は右サイドからアーリークロスを入れると、ファーサイドの高木俊幸が合わせたが、シュートはゴール左に外れた。さらに64分、森脇良太が右サイドから浮き球のパスを入れると、ファーサイドに走りこんだフリーの関根がダイレクトでシュート。しかし枠を大きく外れてしまう。
ここまで流れをつかめないG大阪だったが、遂に均衡を破ることに成功する。68分、右コーナーキックを獲得すると、遠藤保仁のクロスを途中出場のパトリックがすらし、ファーサイドの宇佐美が押し込んで先制点を決めた。直後の69分、宇佐美が決定機を迎えたが、GKとの一対一を外してしまう。
追い付きたい浦和は77分、槙野からパスを受けた柏木がミドルシュートを放つが、GK東口順昭の正面だった。
80分、G大阪は途中出場のリンスが左サイドを突破すると、クロスのこぼれ球を拾った倉田が右足でシュート。DFにブロックされたボールを再び倉田が頭で合わせたが、最後は森脇が弾きだした。続くCKでもパトリックが決定機を迎えたが、西川が必死にボールを抑えた。
後半アディショナル3分には、パトリックが追加点を決めた。
試合はこのまま終了し、2-0でG大阪が「富士ゼロックススーパーカップ2015」を制した。G大阪にとっては8年ぶり2度目となる同タイトル獲得となった。
G大阪は3月3日にACLの城南FC戦を敵地で、浦和は3月4日にACLのブリスベン・ロアー戦をホームで戦う。