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【J1第31節予想スタメン 広島vs大宮】広島は直近3試合で8得点と攻撃陣が好調…“二桁得点コンビ”の活躍は必見

2014.11.01

好調を維持する石原(左)と佐藤(右) [写真]=Getty Images

サンフレッチェ広島 攻撃陣が絶好調、二桁得点コンビの活躍は必見

 今の広島は強い。特に攻撃では2012年シーズン前半以来の躍動感があり、爆発力に満ちている。直近3試合で8得点。その全てが論理的に崩した結果のゴールであり、偶然性はほとんどない。もちろん、3試合連続得点の佐藤寿人と名古屋戦、清水戦で2ゴールずつを挙げた石原直樹の「二桁得点コンビ」が好調ぶりを見せつけているのがその要因だが、2人が請け負っているのはフィニッシャーとしての役割。ファイナルサードでのコンビネーションによる崩しもあるが、そこに至るまでのチャンスメイクが秀逸なのである。


 例えば清水戦では、ボールサイドにプレスをかけてくる相手のやり方を逆手にとり、精密極まりないサイドチェンジで守備を揺さぶると、左は山岸智、右からは柏好文が正確なクロスを入れ、時にシュートも狙う。そのサイド攻撃が有効に作用することで、相手の守備を無力化しているのだ。

 試合全体を見れば相手にペースを渡す時間帯もあり、決定機も許している。だが、「最後に失点しなければいい」という割りきりと余裕がチームにあり、大崩れすることはない。リーグ戦3連覇の可能性は消滅してしまったが、ACLや賞金圏内に滑り込むことは可能で、モチベーションを欠いた様子もない。優勝した昨年も含め、今が最も調子の良い状態ではあるが、贅沢を言えば若手の躍動感が欲しいところ。前節も野津田岳人が先発出場したが存在感を示すことができず、鋭いドリブルからビッグチャンスをつくった浅野拓磨も結果としてゴールネットを揺らせていない。クラブの未来のためにも若手の成長は不可欠だ。(totoONE編集部)

■広島予想スタメン
3-4-2-1
GK
林卓人
DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴
MF
柏好文
青山敏弘
柴崎晃誠
山岸智
石原直樹
高萩洋次郎
FW
佐藤寿人

大宮アルディージャ 残留に向けて敵地で勝ち点獲得は最低条件

 現在、大宮はJ1残留圏内のボトムに位置。J1を主戦場としている大宮はこれまで幾度となく残留争いを演じ、そして勝ち残ってきた。その経験を持つ江角浩司は現在のチーム状況を「2連敗しているが、その後の練習試合は勝っている。そこで負けていたらチームはズルズルいっていたと思う」と語り、2連敗中でもチームは最悪の状態ではないと話す。

 監督交代後に好成績を収めていただけに、ここにきて2連敗中とヘッドダウンしがちな状況ではあるが、勝利に貢献していた泉澤仁は「残留争いができているのは、下位チームとの直接対決に勝利してきたからこそ。そこで負けていたらすでに降格が決まっていた」と、体制変更後のリーグ戦7試合での積み重ねを振り返った。選手たちは決して自信を失っているわけではない。

 残留に向けて今の順位から考えなくてはいけないのは、勝ち点で並んでいる清水が降格圏内にいるということ。得失点差はわずかに「1」。仮にお互いが4連勝した場合、結果によっては得失点の差により順位がひっくり返ってしまう可能性もある。そこについては渋谷洋樹監督が「勝利するということは最低でも得失点は1つプラスになる」と話すように、勝利が得失点につながっていくものと考えている。ここ2試合は複数失点を喫しており、「最低でも1失点というのが私の考え」(渋谷監督)と、最低限勝ち点1を取らなくてはいけない状況で、2失点以上は絶対に許されない。加えて、残り4試合は勝ち点だけでなく得失点差も考えなくてはいけない。渋谷監督には今まで以上に難しい舵取りが託されている。(上野直彦)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
北野貴之
DF
中村北斗
菊地光将
高橋祥平
和田拓也
MF
渡邉大剛
カルリーニョス
橋本晃司
家長昭博
FW
ドラガン・ムルジャ
ズラタン

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