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【J1第24節予想スタメン 川崎vsFC東京】“多摩川クラシコ”はサイドの攻防に注目…FC東京は前回対戦の雪辱を果たせるか

2014.09.19

前回対戦は小林(左)の活躍もあり、川崎が4-0で大勝 [写真]=Getty Images

川崎フロンターレ ライバル撃破のカギは攻撃力、注目は両サイドのマッチアップ

 前節は徳島に大勝し、2位に浮上。ただ、決して楽観できるチーム状態ではない。今節は大久保嘉人に加えて、守備の要であるジェシも出場停止。アジア大会出場中の大島僚太も欠場となる。森谷賢太郎に続き、今週の練習中には稲本潤一が離脱するなど厳しい台所事情。今節も総力戦だ。


 現在の“多摩川クラシコ”は、指揮官の掲げる哲学が真っ向からぶつかり合う一戦となっている。川崎は風間八宏監督の哲学の下、緻密なボールポゼッションから高い攻撃力を発揮してきた。一方で、マッシモ・フィッカデンティ監督の下で守備組織の緻密さに磨きをかけてきたFC東京

 この両者が激突するとなれば、川崎のカギは攻撃力になる。なかでも両サイドのマッチアップを注目ポイントに挙げたい。右サイドの小林悠は、サイドからの抜け出しとフィニッシュワークに冴え、前節は1得点2アシストを記録。得点ランキングも3位タイに浮上した。今節、対面する左SB太田宏介とは高校時代の同級生。「プロになってから何回も対戦しているので」と特別意識はしていないようだが、お互いを知り尽くした間柄のマッチアップは注目だ。

 そして左サイドのレナト。リーグ屈指の突破力を誇るレナトだが、対人守備に抜群の強さを誇る徳永悠平とは、毎試合見応えある攻防を展開している。中盤でボールを握りながら、両サイドで彼らが先手を取れるか。「ボールを持っている側が相手の守備組織を破壊する」という風間監督の哲学を体現し、ライバル撃破を狙う。(いしかわごう)

■川崎予想スタメン
4-3-3
GK
西部洋平
DF
田中裕介
實藤友紀
井川祐輔
登里享平
MF
谷口彰悟
中村憲剛
パウリーニョ
FW
小林悠
安柄俊
レナト

FC東京 前回対戦の雪辱なるか。守備の対応力がカギ

 “第24回多摩川クラシコ”として開催されるアウェイでの川崎戦。リーグ戦全34試合のうちの1試合であることに変わりはないが、3月に行われた第4節での対戦で大敗を喫しただけに、選手たちは雪辱に燃えている。

 なにより、直近のリーグ戦は3試合連続で引き分け。森重真人は現況を「上位相手に負けていないとも言えるが、勝ちきることができていない。対戦2巡目に入り、相手に研究、対策をされていると感じることも多い」という。そこから「勝ち点3を奪うためには、相手が取ってきた策を、試合の中でどれだけ上回れるか」と続ける。

 特に前節の前半は神戸のロングボールに対してプレスをかけられず、セカンドボールの支配も許した。そこで修正を施し、後半の先制点につなげたが、今節も攻撃力を誇る川崎に対して、柔軟な守備の対応力が求められることになる。

 一方、攻撃陣をけん引する武藤嘉紀が、練習中に首を傷めた。マッシモ・フィッカデンティ監督は「大事には至っていない」と話したが、その状態が心配されるところだ。現在、U-21日本代表の中島翔哉野澤英之を欠いていることもあり、選手層と交代のバリエーションという点で心許なさは否めない。それもあり、どうしても川崎の攻撃力vsFC東京の守備力にスポットが当てられることになる。とはいえ、互いのチーム状況に関わらず、劇的な展開になることが多い多摩川クラシコ。冷静な状況判断に加え、臨機応変さが勝敗を分けることになりそうだ。(totoONE編集部)

FC東京予想スタメン
4-3-1‐2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
太田宏介
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
河野広貴
FW
エドゥー
武藤嘉紀


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