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【J1第14節予想スタメン 甲府vs柏】4試合ぶりの白星が欲しい柏、レアンドロがけがから復帰か

2014.05.16

代表メンバー招集外となった工藤壮人 [写真]=getty Images

ヴァンフォーレ甲府 4試合連続無得点、裏を突くアグレッシブさに欠ける

 攻撃の低迷から抜け出せぬまま、中断前のリーグ最終戦に臨む。甲府は盛田剛平をCBからFWに移す奇策が奏功して第9節、第10節を複数得点で連勝したが、その後は4試合連続の無得点。2シャドーの位置で得点を期待されるクリスティアーノ、ジウシーニョも、今季はここまで合計1得点しか挙げていない。


 一つの要因は、守備時に5-4-1のゾーンを張り、2シャドーがサイドの低い位置に戻る甲府のシステムが、彼らの攻撃に割くエネルギーを奪ってしまっていることだ。甲府は前節の神戸戦で、0-1の敗戦ながら14対6とシュート数で相手を大きく上回った。つまり高い位置にボールを運び、シュートを放つというところまではできている。問題は相手のDFラインの裏を突くアグレッシブさの不足、そしてエリア内の枚数不足だ。

 今週のトレーニングでチームが取り込んだのは、ウイングバックが旺盛に上下動をする意識づけだ。左右のWBが1枚でサイドの攻守をカバーできれば、2シャドーはゴールの近くで点に絡む仕事を増やせる。そんな思惑がハードワークを要求していた背景にある。ただし、甲府は阿部翔平福田健介と左右のレギュラーWBがパス能力に長けた“出し手”タイプ。一方で、前への推進力をあまり発揮できないプレースタイルの持ち主だ。城福浩監督は今週の紅白戦で、右のWBに松橋優橋爪勇樹と走力のある選手を試し、新たな選択肢を模索していた。(大島和人)

■甲府予想スタメン
3-4-2-1
GK
22 岡大生
DF
26 青山直晃
4 山本英臣
6 佐々木翔
MF
2 福田健介
8 新井涼平
5 マルキーニョス・パラナ
27 阿部翔平
11 ジウシーニョ
19 盛田剛平
FW
10 クリスティアーノ

柏レイソル 若手の躍動に勢いづくチーム、レアンドロは今節復帰予定

 かつて、工藤壮人酒井宏樹がチーム力の底上げを促したように、前節の新潟戦はデビューを飾った小林祐介の躍動が非常事態にあったチームに勢いを与えた。同年代の若手だけでなく、中堅やベテランも小林の活躍に刺激を受けており、チーム全体の士気は上がっている。

 前節までの5連戦の成績は4勝1敗と悪くはなかった。しかも直近の3戦中2試合が完封勝利と、近藤直也菅野孝憲を中心した守備が崩れる気配はない。攻撃面はここ3試合で2ゴールと若干迫力に欠けるも、高山薫橋本和の両ウイングバックはクロス精度に欠けるものの、チャンス自体は作り出せている。今節はレアンドロが復帰するため、クロスやパスの精度さえ上がれば、工藤、田中順也を含めた前線の決定力が課題を解消する可能性はあるだろう。

 レアンドロをはじめ、けが人の数名はサブに名を連ねると思われるが、それでも台所事情が厳しいことには変わりない。特に大谷秀和栗澤僚一ハン・グギョンを欠くボランチは枚数が足りない。今節も小林の躍動に期待が懸かる。そしてまた、柏が甲府のアウェイで勝ったのは2011年の一度きりと、相性が良いとは言えない。今年4月のナビスコ杯でも終始ゲームをコントロールしながら終盤に追い付かれ、1-1で引き分けている。

 5連戦の勢い、若手の躍動、けが人の復帰をプラス材料に、3年ぶりにアウェイの地で勝利を飾れるか。(鈴木潤)

■柏予想スタメン
3-4-2-1
GK
21 菅野孝憲
DF
4 鈴木大輔
3 近藤直也
23 渡部博文
MF
13 高山薫
25 小林祐介
20 茨田陽生
22 橋本和
9 工藤壮人
18 田中順也
FW
11 レアンドロ

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