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フォルランJ初得点のC大阪、首位撃破にも「満足せず一試合ずつ」

2014.03.24

 リーグ戦4試合目で、待望の初ゴールが生まれた。23日に行われたJ1第4節でセレッソ大阪鹿島アントラーズと対戦。長谷川アーリアジャスールとディエゴ・フォルランのゴールで2-0と勝利を収めた。

 1点リードで迎えた試合終了間際の86分。相手のクリアボールをペナルティーエリア手前で拾ったフォルランが、左サイドに展開。ボールを受けた柿谷曜一朗が長谷川とのワンツーを経由し、ダイレクトでゴール前に折り返すと、最後はフォルランが難なく右足で押し込んだ。


 フォルランにとっては、18日に行われたAFCチャンピオンズリーグのブリーラム・ユナイテッド戦に続く得点。来日から1カ月強が過ぎ、「連係も取れるようになり、クラブにも慣れてきた」ところでのリーグ戦初ゴールだった。得点後は、妻のパースさんの頭文字である「P」をジェスチャーで表現。この日が40歳の誕生日だった姉のアレハンドラさんも観戦していたこともあり、「いいプレゼントになったのではないか」と思わず相好を崩した。

 鳴り物入りで加入しながら、なかなか得点できなかったが、ようやく生まれたリーグ戦初ゴールに、本人も得点直後に大きなガッツポーズ。19分に豪快なミドルシュートを沈め、追加点を演出した長谷川も、「みんなの意思が上手く合ったゴールだった」と納得の表情を見せた。

 先発メンバーの平均年齢は、25.18歳。得点のたびにフィールドプレーヤー全員が重なりあうようにして祝福する姿を見ても、勢いを感じさせる。ちなみに、鹿島にはリーグ戦6連敗中だったが、開幕3連勝で無失点の相手に初黒星もつけた。

 苦手の相手から敵地で白星を奪っての3連勝。期待の助っ人にも待望の一発目が飛び出し、いよいよエンジン全開かと思いきや、そうでもないようだ。

「何も満足することなく、一試合一試合やれればいいんじゃないかなと思います」

「どこでやろうとやることは一緒」と語ったとおり、背番号「8」はトップ下でスタートしながら途中で左サイドにポジションを変えると、フォルランのゴールをしっかりとお膳立て。終盤には何度も自陣深くまで戻りスライディングを仕掛けて一際勝利への執念を見せていた柿谷は、試合直後に大きなガッツポーズを見せながらも、報道陣の前に姿を現すとまだまだ満足していないかのように、淡々と語った。

「僕らは優勝するために戦っているだけ」

 桜の満開は、まだまだ先のようだ。


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