2013.11.30

優勝懸かった横浜FM相手の勝利に新潟指揮官「選手達は確実に成長」

柳下正明
新潟を率いる柳下監督 [写真]=Getty Images

 J1第33節が30日に行われ、横浜F・マリノスとアルビレックス新潟が対戦。ホームでの一戦に勝利すれば最終節を残して、9年ぶりの優勝を決められる横浜FMだったが、後半に川又堅碁と鈴木武蔵のゴールを許し、0-2で敗れた。

 試合後、新潟を率いる柳下正明監督は、以下のようにコメントしている。

「前半に関しては自分達のリズムでゲームが運べていたと思う。もちろん90分通して前半のようなプレーを目指していたが、やっぱりマリノスの選手達の力があって、後半はかなり押し込まれて危ない場面がありました。ただ、その辺りは落ち着いて、ゴール前の人、マークを確認しながら守備ができていたことが、カウンターからチャンスを作って得点できた要因だと思う。非常に難しい雰囲気の中でも集中を切らさずに90分ゲームをこなした選手達は確実に成長しているなと思いながら見ていました」

―今年の後半になって非常に成績がよくなって、今日はかなり自信を持って臨まれたと思うが、試合のプランとしては前半のような試合だったのか、それとも後半のようなことも考えられたのか?
「先ほど言ったように前半と同じようなリズムで90分いければいいなと。もちろんマリノスの選手は力があるので後半のように押し込まれることもあるだろうという予想はしたが、かなり後半に関しては押し込まれすぎたなと。もう少し前線からプレスに行って、逆にマリノスのゴールの方に押し込んでプレーしたかったというのは本音ですけど」

―中村俊輔選手に関しての守備は、どういうところを意図して、チームとしてどういうところができなかったのか
「まずは近くにいる選手が自由にさせないということ。俊輔はやっぱり賢いので、1人つけても、これは絶対に外すということはわかっているので、とにかくFWでも中盤でもDFでも、近い選手が自由にさせないということ。それと、後ろを向いているときは、どちらかというとファウルをもらうようなプレーをするので、無理にいかないということを伝えてグラウンドに出しました。ただやっぱり、かなり危ない、危険なパスを出されたことは事実です」

―前半と後半の評価の違いというものがあった。前半はよくできていたと。後半はこういうプレーをしたかったという話があったが、前半にマリノスに決定的なチャンスを2本作られた。後半に入って確かに押し込まれたが、逆にカウンターのチャンスもあったし、そういう意味では流れとしては後半よりも前半が良かったのでは?
「いや、我々のサッカーはそうではないので。もちろんマリノスの選手達は力がある。トップにいるわけだから、今言われたような前半のようなピンチはもちろんある。ピンチのないゲームはまずありえないと思う。ただ、リズムというものは、ではマリノスのリズムはどういうリズムか。我々の今までずっとやっているアルビのサッカーのリズムはどういうものか。それはずっと見ている方はわかると思う。それが、前半と後半では違うということ。プレーが云々ではなく、リズム、テンポですよね」

―後半の方が新潟のリズムができなかったという中で、終盤になって2ゴールを挙げられたということで言うと、選手達のメンタル面で盛り返す力であったりを監督はどう評価しているのか?
「先ほど言ったように、押し込もれても冷静に集中を切らさずに最後の危ないところはゴール前の人ということをもう1回確認しながらプレーできているので、そのあたりは成長していると」

―前後半の違いで、前半は確かにプレスがよくかかっていた。それはなぜかという話だが、マリノスは前半、足下に繋いできた。後半はどんどん長いボールを入れて走ってきた。そのせいなのか、それともアルビレックスのほうが何か変わったのか。その原因は?
「今、おっしゃったように、長いボールを入れてきたということはひとつある。前にいけなくなった。ただ、そこで我々が拾えばそんなにリズムは変わらなかったと思う。でも、それをマリノスの選手に拾われる回数が多かった。拾われて、また押し込まれるということが続いたのではないかと思う」

―後半の最初からかなり押し込まれてかなり厳しい時間が続いたが、その後に田中亜土夢選手と岡本英也選手のサイドを変えたり、右サイドに選手を入れたことで、かなり形勢を押し戻すことができたと思うが?
「いや、そんなに変わらなかったですね」

―そこはどういうところを考えていたのか?
「ひとつは、(横浜FMの)右サイドバックの小林(祐三)に、ちょっとヒデ(岡本)がやられているということがあったので。あまりボールを触っていないという。ただ、そのままヒデを代えると、高さがひとつ減ってしまうということがあったので、残しておいた。それで代えたが、マリノスの選手がやっぱり負けということよりも勝ちたいということで、かなり前に前にきたことが圧力となって、押し返すことができなかったと思う」

―新潟が元々持っている、粘って守るということが非常に出せたゲームだと思うが?
「そうですね、昨年まではそういう展開で勝ち点を取ってきたので。そういうところは元々根づいていると思う。選手達が持っているものなので、凌げたのかなとも思いますけど」

―プレー面ではないが、2003年に逆転優勝を許してしまった時にジュビロ磐田の監督をされていて、また同じような目に合わずに済んだ?
「別に我々は優勝はかかっていないので、あまり関係ないです」

―相手の優勝するところを前回見てしまったが、今回はそれを阻止したという意味ではどう思われるか?
「他のチームの優勝もみているが、ただJリーグを最後の最後まで優勝がわからないというふうになったので、そこはマリノスのサポーターには嫌われるかもしれないけれど、Jリーグにとっては良かったんじゃないかと思う」

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