2013.10.19

残留を目指す磐田、痛恨の逆転負け…次節にもJ2降格が決定

逆転負けを喫し、次節にもJ2降格の可能性が浮上した磐田 [写真]=山口剛生

 名門・ジュビロ磐田のJ2降格が、最速で次節にも決定することになった。

 あまりにも手痛い敗戦だった。

 残留圏内のヴァンフォーレ甲府と勝ち点10差で迎えた第29節川崎フロンターレ戦。ハーフタイムコメントで関塚隆監督が「苦しい時間もよく耐えた」と語るなど、思うようにチャンスを作れない展開が続く。

 だが73分、前線から積極的なプレーを見せていた阿部吉朗が小林裕紀の右クロスに頭で合わせて先制。大逆転でのJ1残留に向けて貴重なゴールになるかと思われた。

 しかし、今シーズンの磐田はここからの試合運びが拙い。先制した試合の勝率は、わずか2割2分2厘。これはすでに降格が決定している大分トリニータに続いて低い数字。残留争いのプレッシャーから先制したことで勝利を意識し過ぎ、一つひとつのプレーが消極的になってしまう。

 この試合でも対戦相手の大久保嘉人が「磐田は先制してから選手たちがすごくビクビクしていた。中盤もミスやボールロストを怖がって(ボールを)持ちたがらない様子だったし、必ずチャンスが来ると思った」と、ピッチ上で相手選手に察知されてしまうほどだった。

 この大久保の予感が見事に的中する。駒野友一が「相手のプレーを怖がって点を取るまでのようにつなぐことができなくなってしまった」と振り返ったとおり相手に押し込まれてCKを献上すると、このCKからゴール前でジェシに押し込まれて84分に同点とされてしまう。そして後半アディショナルタイムに入った94分、不用意なファウルで直接FKを与えると、中村憲剛のキックから再びゴール前の混戦を大久保に押し込まれて痛恨の逆転負け。またしても先制点を生かせず、勝ち点を積み重ねることができなかった。

 試合後、安田理大は「こういう負け方をしているのが、この順位にいる理由」と厳しい表情で語ったが、今シーズンの磐田は先制した試合で勝ち切れないことが、苦戦している最大の要因。完全に残留争いのプレッシャーに呑み込まれてしまっている。

 次節はライバル・清水エスパルスとの静岡ダービー。安田が「ダービーで負けて落ちたらあかん。J2に落ちたら、選手もサッカー人生が変わる。危機感を高めてやっていきたい。涙を流すのはまだ早い」と話せば、エース前田遼一は「次は静岡ダービーだけど、特別なことをするんじゃなくて、選手一人ひとりがしっかりと戦うことが大切」と次なる試合に力を込めた。

 名門が直面した崖っぷちの危機。10月17日に行われる次節で甲府が13時から行われるFC東京戦に勝利した場合、磐田は16時キックオフの静岡ダービーで敗れると、史上初のJ2降格が決定する。

文=青山知雄(Jリーグサッカーキング編集長)

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