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今季残り10試合…改めて確認したいJ1・J2の昇降格条件とは?

昨季のJ1昇格プレーオフを制した大分 [写真]=Getty Images

 日本代表の活動に伴う“プチ中断”を経て、9月13、14日よりJ1が再開となる。迎えるのは第25節(全34節)。シーズン全体の3分の2余りを消化し、ちょうど残り10節という段階にあたる。ちなみに、J2もこの週末で第33節(全42節)を迎えることとなり、同じく残り10節という段階に入った。そこで今回は、「毎年のようにルールが変わってわかりにくい」とも言われるJリーグのレギュレーションを上から下まで改めて確認してみたい。

 まずJ1とJ2の入れ替えだが、J1の降格枠は「3」。すべて自動降格で、入れ替え戦は実施しない。つまり、順位表の下から順に3チームは原則として来季J2行きとなる。今季で言えば、16位・湘南ベルマーレ、17位ジュビロ磐田、18位・大分トリニータが現時点での該当クラブだ。

 逆にJ2からの昇格はどうかと言えば、1位と2位は原則としてJ1へ自動昇格し、降格チームと入れ替わる。一方、3位から6位のチームは原則として、J1昇格プレーオフへ臨む。4チームによるノックアウト方式、一発勝負のトーナメントで、その優勝チームがJ1昇格切符を得ることになる。同大会は実施初年度だった昨季はスポットライトが当たることとなり、Jリーグに詳しくない人にも「去年、大分が勝ったやつ」と言えば、話が通じるほどである。

 ここで少し説明を要するのが「原則として」という記述についてだろう。基本的には順位表にしたがって決まる昇降格だが、順位表以外の要素で制約される部分がある。その基準となるのが、Jリーグの「クラブライセンス制度」だ。

 同制度は「施設」「財務」などJリーグに属するクラブが満たすべき要件を定めたもの。昇降格に特化した制度では決してないが、J1、J2、そして来季新設のJ3でそれぞれ基準が異なっていることから、結果として「J2の基準は満たしているが、J1は満たしていない」というクラブが生まれることとなり、「成績はJ1昇格相当であっても昇格はできない」というクラブが出てくる可能性を含むシステムとなった。

 来季のクラブライセンスは9月末に決定されるが、昨季は水戸ホーリーホック、ザスパ草津(現・ザスパクサツ群馬)、FC町田ゼルビア(現在はJFL所属)、FC岐阜ガイナーレ鳥取愛媛FCギラヴァンツ北九州V・ファーレン長崎の8クラブが「J2ライセンス相当」との判定を受けた。昨季は、これらのクラブが仮にJ1昇格相当の成績を残したとしても「J1昇格不能」という状態だったわけだ。仮に3位から6位に入ったとしても、昇格プレーオフにはエントリーすること自体ができないし、1位・2位での自動昇格もない。後者の場合、3位クラブが繰り上げで自動昇格することもなく、J1からの降格チーム自体が一つ減ることになる。今季で言えば、16位のチームが一転残留することになるわけだ。

 多くのクラブにとってライセンス取得における最も大きな障害は施設面(主にスタジアム)であり、制度導入に前後して全国各地でその改修、あるいは新設の動きが相次ぐことになった。ただ、生半可な改修ではどうにもならない座席数の問題(J2では1万席でも可だが、J1では1万5000席が必要)は大きかった。スタジアムの新設や改修のメドの立たないクラブはJ1をあきらめざるを得なくなり、現場の士気低下やファンの失望といった現実と直面することになってしまっている。また北九州のようにスタジアムの新設自体は動き出しているものの、開幕に間に合うのが2017年シーズンからというケースもある。これらの点は大きな議論を生むこととなった。

 では、J2と、プロアマ混在リーグであるJFLとの入れ替えはどうか。こちらには入れ替え戦がある。原則として、J2の22位(全22チーム)は来季新設のJ3に参加することとなり、同21位が入れ替え戦に臨み、もしも敗れれば同様にJ3に参加することになる。

 またしても、「原則として」になったが、こちらはより現実に起こる可能性だ。JFLの上位2クラブに来季J2の資格があるわけだが、クラブライセンスの申請をしているクラブは、カマタマーレ讃岐、FC町田ゼルビア、ツエーゲン金沢の3クラブ(9月13日現在)。このため、3クラブがJFLの1位か2位を逃した時点で、J2の降格枠は自然減となるわけだ。仮に現在の順位表どおりに讃岐が1位、町田が3位、金沢が4位となった場合は、J2最下位クラブ(このままなら岐阜)と讃岐が入れ替え。町田と金沢は来季J3に参戦ということになり、J2の21位クラブ(このままなら鳥取)は残留となる。この、J2下位クラブのサポーターは、JFLの順位表を戦々恐々と眺めることにもなっている。

 来季はJ3が創設され、J1は2015年からの2ステージ制導入も決まった。あらためてJリーグにはシーズン前、またシーズン終盤にかけてそうしたルールを積極的に広報していくことが求められるし、サッカーメディアにも「サッカーファンなら当然分かっているはず」と甘えず、きちんと説明していく姿勢が求められていると言えるだろう。

Jリーグ昇降格レギュレーションまとめ
【J1(全18チーム)→J2】
・16位、17位、18位の下位3チームが自動降格

【J2→J1】
・1位と2位の上位2チームが自動昇格
・3位から6位が昇格を懸けてプレーオフ

【J2(全22チーム)←→JFL、J3】
・J2・22位がJ3へ、同21位はJ2参入戦
・JFL・1位はJ2に自動昇格、同2位はJ2参入戦
・J2参入戦の勝者は来季J2、敗者は来季J3

※ただし、いずれもクラブライセンス等に伴う例外規定あり。

文●川端暁彦

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