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部活動初のトークン発行…仙台大学サッカー部に聞く「Web3型の新しい部活スタイル」とは?

 バルセロナやマンチェスター・シティといった世界的ビッククラブが次々と発行しているトークン。日本でもJリーグクラブだけでなく地域サッカークラブやスクール、さらには選手個人でのトークン発行など様々な領域での利用が進んでいる。そんなトークンがついに部活動でも導入された。

 トークンを発行したの仙台大学サッカー部だ。​東北地区大学サッカーリーグに所属し、12年連続プロサッカー選手を輩出するなど、大学サッカー界において存在感は大きい。彼らがトークンを活用して目指す世界とはどんなものだろうか。仕掛け人である仙台大学サッカー部の吉井秀邦総監督に話を聞いた。

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記事提供=FiNANCiE

―――まずは仙台大学サッカー部がどのようなチームなのか教えていただけますか?

吉井 仙台大学サッカー部は、東北地区大学サッカーリーグに所属しており、2021年には15年連続のリーグ優勝を達成しました。また「持続可能(SDGs)でハピネス関係度(心理的安全性)の高いチーム作り」をビジョンとして掲げ、学生の将来を見据えた活動を展開しています。

仙台大学サッカー部 総監督 吉井秀邦氏

―――教育機関では日本初となるトークン発行にいたるまでの経緯は?

吉井 仙台大学の元同僚などと話している時に、トークンが話題に挙がったことがきっかけです。その後、いろいろ調べてみたら様々なクラブが出しているだけでなく、これまでのクラウドファンディングとは違い、実施後にもサポーター機能としてコミュニティができることも知りました。そして知らない方同士でもサポーターとしてコミュニティを形成することができるということで、このコミュニティの機能を使って、現在多くの課題を抱える教育現場や部活動、そして地方の地域社会に対して、多くの方にアイデアを出して頂きながら解決できるのではないか?と考え、発行を決めました。過去にクラウドファンディングを実施したこともあるので、大学側との調整もスムーズに進めることができました。

―――トークンの発行にあたり『「Web3型の新しい部活スタイル」の確立』を掲げています。具体的にはどういったことの実現を目指しているのでしょうか?

吉井 地域社会の中で人間関係が希薄になる中、スポーツでその関係を築くきっかけとなればと思い、このWEB3.0の新しいデジタル技術を使いながら、学生と地域社会を結び、地域のコミュニティ作りにも貢献できればということになります。持続可能なチーム作り(SDGs)を掲げ、地域・社会の課題解決に取り組むなかで、これまでは関係者との繋がりがメインでした。これからは輪を広げて、より多くの人と共に活動を展開していきたいと考えています。

―――昨今、プロチームさながらの地域貢献活動を実施する部活動が増えてきた印象があります。仙台大学サッカー部としても、以前から意識していた部分なのでしょうか?

吉井 部活動は地域に貢献することで、地域から必要とされる存在となることが良いと考えています。学生と社会の繋がりを生みながら、広く地域や社会と接点を持つことで学びも広く深く、さらに実践的になると考えています。

 例えば、地域のサッカークリニックへの参加。子どもたちや住民の方と交流することで、毎日の生活にも“自覚”や“責任”が生まれます。また、指導を通じて自分の思考を整理することもできます。「サッカーを通じて何を実現したいのか」と考えることで、サッカーに対して前向きに取り組めるようになるのではないかと思います。

―――トークンを発行して関係者や部員からどういった反応がありましたか?

吉井 今回2週間の販売期間を設けておりましたが、販売当日での募集締め切りとなりました。あまりにも大きな反響をいただき、感謝とともに大変驚いております。

 部員からは「面白い取り組みですね」と前向きなコメントも頂きました。ただ、面識のない人と関わりを持つこと、またお金が関わるプロジェクトでもあり、リスクもあります。学生たちもトークンについて、まだ完全に理解できていないと思うので、まずは私たちがリスク管理をしながら徐々に参加してもらいたいと思っています。また、今後は学生からもアイデアを出してもらおうと思っています。企画案やユニフォームデザインの選定などですね。

 あとは、トークンの仕組みを学ぶ場を学内で設けようと思っています。世界中の事例を集めてみんなで議論して、良いものがあれば取り入れる。プロクラブのフロントスタッフを目指す学生もいるので、最先端のスポーツマネジメントについて、勉学と実践を繋げていきたいと思っています。

―――初回のトークン発行では移動型AIカメラを購入し、チーム強化に繋げていくとのことでしたが、今後はどういった取り組みを考えていますか?

吉井 移動型AIカメラを購入した目的は、学生の負担を減らすためです。人手が少ない遠征先の試合でも、自動的にボールを追尾して撮影してくれますし、映像分析機能もついています。選手たちの負担を軽減できればと考えております。

 今後は、まずは今回できたスポーツ関係の専門家を中心とするコミュニティからのアイデアを活用し、『一目千本桜FC』というチーム又は組織を立ち上げようと思っています。大学の人的、知的資源をうまく活用させて頂きながら、中学校部活動の地域移行の受け皿となることや、高齢化が進む地方に若い人を集めて地域を活性化していくこと。さらに、リアルなスポーツ観戦を通じて、人間関係が希薄になりつつある現代で、密でリアルなコミュニティを形成し、安心・安全な地域社会作りに貢献することが目的です。

 また、部活動や地域社会の課題解決や地域のスポーツを促進・応援するコミュニティを拡大し、サポートする輪を広げたり、逆に社会との接点を増やし学生が実践的に多くのことを学ぶ場を広げるために、地域スポーツの試合や活動などの映像が見れるように整備したいと考えています。

 これらの活動を実現するには、多くの壁があるはずです。そんな時にこそ、多くの人からアイデアをもらう必要がある。それをコミュニティの中で解決できればと思っています。私たちの取り組みは、ただ応援してくれる人を増やすのではなく、課題を解決する仲間を増やすものだと考えています。

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