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神奈川県2部のサッカークラブが目指すファン参加型の新しいクラブづくり

©Kazuki Okamoto(ONELIFE)

 設立4年目でホームスタジアムを作り上げた神奈川県2部のサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC」をご存じだろうか。鎌倉インターナショナルFC代表取締役オーナーの四方健太郎(よも けんたろう)氏が新たに取り組むトークンプロジェクトと今後の展望を語った。

~鎌倉インテルとは~

「鎌倉インターナショナルFCは、2018年にサッカーを通じて鎌倉に国際的な付加価値をもたらし、鎌倉から日本を国際化することを目指して仲間たちと共に立ち上げました」と四方氏は述べた。

 クラブは『CLUB WITHOUT BORDERS』をビジョンに掲げ、日本と世界を隔てる国境をはじめ、人種や宗教、性別、年齢、分野、そして限界、あらゆる“BORDER”(境界線)を持たないクラブを目指している。選手1人から始まった同クラブは、現在、トップチームから、セカンド、サードチームまで、競技として上を目指すプレーヤーが80人程度在籍。さらには、生涯スポーツとしてサッカーを楽しむエンジョイ志向の選手や、コーチングスタッフ、マネジメントスタッフ、プロボノメンバー(※)、サッカースクールのジュニアたちを加えると約300人が在籍するクラブへと成長している。

 四方氏は「市民の皆さんに誇りを持って応援していただけるような鎌倉に相応しいサッカークラブを目指す」と言う。

※『公共善のために』を意味するラテン語『Pro Bono Publico』を語源とする言葉で、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動

~ファンと作り上げた「みんなの鳩サブレースタジアム」~

 四方氏は「鎌倉インターナショナルFCが拠点とする鎌倉市には、市民が自由に使える天然芝や人工芝のサッカー場が一つもなかった」と話す。

 鎌倉サッカーの聖地『笛田公園』は、小石が転がる岩肌も覗く土のグラウンドで、市民が安全にサッカーやスポーツをすることが難しい状況であった。そのため、中学、高校進学とともに運動部へ入ることを諦め、よりよい環境を求めて、市外のクラブへ活動の場を移す子どもが多いという課題があったようだ。

 四方氏はこれらの課題を解決する上で「我々は自らアクションを起こして、これまで実現してなかったサッカー場を“みんなで”作るという壮大なプロジェクトを成功させるべくプロジェクトを立ち上げた」と述べた。昨年実施したクラウドファンディングでは、“地域でつくるみんなのスタジアム”というビジョンが多くの共感を生み、303人と42社から、総額3359万1000円の支援が集まった。

 そして2021年10月に念願のグランドオープンを迎えたのである。オープン後も様々な問題に直面しながらも四方氏は改善に向けて奮闘した。現在は鎌倉インターナショナルFCの試合はもちろん、近隣幼稚園や保育園のお散歩から高齢者の方々を対象とした健康教室まで老若男女問わず鎌倉を愛する多くの人がこのスタジアムに足を運び、賑わいを見せている。

~クラブとファンを繋ぐトークン~

 トークンとは『しるし』や『証』といった意味合いを持ち、株式会社フィナンシェが運営するスマートフォンアプリ『FiNANCiE』で鎌倉インターナショナルFCが発行する“鎌倉インテルトークン”を購入するとクラブ運営の支援をすることができる。トークンを保有することでクラブ発の投票企画への参加や、トークン保有者限定の特典への応募をすることができ、またトークン自体が価値(変動有)を持つため、FiNANCiEサービス内で売買ができる。

 2021年の7月下旬から9月初旬まで行っていた初期ファンディングでは457名からの支援、支援総額は2374万円を達成した。また、同クラブはサッカークラブとしては初めてとなる地域活性を目的としたNFTコンテンツ『鎌倉デジタルコレクション』を発行。FiNANCiE NFTでプレゼント企画を実施するなどWeb3の世界とスポーツを繋げる先駆者的立ち位置となった。

 四方氏はファンディング期間中、『鎌倉インテルトークンLIVEマラソン』と称して、毎日連続44日間に渡りオンライン配信でPRを続けた。

「『鎌倉インテルトークLIVEマラソン』では、延べ約80名の国内外トークン関係者、スポーツクラブ経営者、プロ選手などと対話をさせていただきました。その中でトークンの仕組みや、トークンを使ったクラブとファンとの新しい関わり方を学び、それが現在の鎌倉インテルでのFiNANCiE の運営に生きています」(四方氏)

~さらなる挑戦~

 鎌倉インテルが創設されて5年目、現在ではスタジアムの『芝生1平米オーナー』さんたちが500名以上、公式ファンクラブ『鎌倉インテル友の会』メンバーが300名以上、FiNANCiEでのコミュニティメンバーは1300人を超え多くの人が関わるクラブへと成長している。

 そして昨年悲願のみんなの鳩サブレースタジアムが完成し、神奈川県1部リーグ昇格を目指す挑戦が始まった。四方氏は「ハード面、ソフト面共に整った。今後は1部昇格が使命。2年連続で昇格に近づいたものの悔しい思いを経験しているだけに、今季に懸ける思いは強い。勝つことはもちろんだが、今季のインテルを内外に示す基準ともなるゲームだと考えている」と意気込みを述べた。

 現在リーグ戦は開幕から3試合が終了し、3連勝でブロック首位に立っている。昇格を向けた試合は12月まで続く。シーズン終了時、地域とともに昇格の喜びに湧くことを大いに期待したい。

 そして鎌倉インテルは4月22日より第2回鎌倉インテルトークン販売を開始した。

 トークン発行による販売売上は、チームの強化およびクラブのさらなる成長へ活用される。クラブはどんどん大きくなり、影響するステークホルダーの数、地域社会等に与えるソーシャルインパクトは日々厚みを増しているようだ。

 四方氏は「『みんなでつくろう鎌倉インテル』を合言葉に、選手・スタッフ・スポンサーの皆様・ファンの方々と一緒になって、クラブを育ててきました。今回は、日頃お世話になっている地域のパートナー企業様や寺社様などの皆さまの協力を得て、また私たちがチャレンジを続けているNFTの領域とも連動したリターンを用意した」と話す。

 内容を見ると、地域企業とコラボレーションしたお茶やお菓子、ビールなど県外在住者にも魅力的なリターンが揃っている。これを機に同クラブが進める、新たなムーブメントに参画してみてはどうか。

鎌倉インテルトークン販売ページへ

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