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「魂は皆さんの記憶の中に置いて」…『やべっちF.C.』が18年半の歴史に幕、矢部浩之「また、どこかで」

2020.09.28

MCを務めた矢部浩之さん(2016年撮影) [写真]=野口岳彦

 2002年4月から放送が開始となったテレビ朝日系列のサッカー番組『やべっちF.C.』が27日、18年半の番組の歴史に幕を閉じた。

 同番組はナインティナインの矢部浩之さんをメインMCとして、国内外のサッカー情報を発信。堀池巧さん、名波浩さん、中山雅史さん、中田浩二さんといった元日本代表選手や同局のアナウンサーとともに、「ハーイ!やべっち」、「デジっちが行く!」、宿題チャレンジ、フットサル企画など数々の人気コーナーとともにサッカー界を盛り上げ、選手やファンに長年愛された。

 番組ではこれまでのハイライトとともに、先週の放送に続き、Jリーグ各クラブの選手たちが惜別のコメントを伝え、前田有紀さんと竹内由恵さんの歴代キャスターや田嶋幸三JFA会長らがVTR出演。また、長谷部誠、遠藤保仁、三浦知良と番組の歴史とともに歩み続けた選手たちが特別メッセージを寄せた。

 長谷部はヴォルフスブルク時代、出場機会が減った時期に密着取材してくれたことが忘れられない思い出と振り返り、遠藤は「僕が引退するまでは、矢部さんにはサッカーの仕事をしてほしい」とコメント。カズも「みんなから愛された番組だと思います。残念ですが、ある意味うらやましい気持ちもあります。僕は全国民から『辞めろ』と言われても、現役を続けたいと思います」と、それぞれが自身のエピソードになぞらえつつ、“らしい”言葉で送辞を述べている。

 レギュラーとして番組を支えた解説陣2名もスタジオで感謝を示し、「矢部さんのサッカー愛がここまであったからこそ成り立ったと思います。携われて本当に感謝しています」(中山雅史)、「選手として、解説者として携われたことは大きな財産です。全国の子どもたちが『やべっち見ているよ』と言ってくれることが励みになりました」(中田浩二)と、コメント。

 番組の最後にはJリーグの村井満チェアマンがスタジオに登場し、「寂しいです。でも、本当にありがとうございます。日本サッカーのすべての気持ちを込めて」と、花束を感謝の気持ちとともに、矢部さんに手渡した。

 18年半続いた番組が惜しまれつつ終了となった。矢部さんは「アカン、辞めたくない!」と笑いながらこぼすシーンもあったが、「スタッフの力と解説の皆さんの力、アナウンサーの方たちにも助けてもらいました。サポーターの皆さん、18年間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べると、「誇り、魂は皆さんの記憶の中に置いてきました」と、カズの言葉を借りる形で視聴者にメッセージ。「小学校からサッカーを始めましたが、攻守の切り替えが大事と教わってきました。なので、次に進みたいと思います。サポーター、選手、クラブスタッフ、協会の皆さま、本当にありがとうございました。これからもサッカーに携わっていきたいと思います」と、未来に向けた想いとともに、「また、どこかで」の言葉で、別れを告げた。

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