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700着以上の浦和のウェアがネパールの子どもたちへ…DHLが輸送を支援、参加親子にはサプライズも

2019.08.28

[写真]=兼子愼一郎

 浦和レッズは23日、明治安田生命J1リーグ第23節松本山雅FC戦が行われた埼玉スタジアム2002で、浦和レッズハートフルクラブの活動として衣類や靴をファン・サポーターから募集した。集まった衣類や靴はネパールの子どもたちに届けられる。浦和レッズのパートナー企業であるDHLジャパン株式会社による特別協賛、株式会社チヨダによる協賛を得て実施された。

 9月24日から9月29日まで「浦和レッズハートフルサッカーinアジア」がネパールで開催される。ハートフルクラブは現地の子どもたちとサッカーを通じて交流を深め、埼玉スタジアムでファン・サポーターから預かった衣類や靴を、DHLによる輸送支援のもと、子どもたちに届けることになった。浦和レッズは「国連の友アジア-パシフィック」と共にSDGs(持続可能な開発目標)への参画を宣言しており、今回の試みはSDGs内で掲げられた17の目標のうち複数の目標に準拠している。

[写真]=兼子愼一郎

 本企画の実施にあたり、輸送支援という形で浦和レッズに協力するDHLは、衣類や靴の回収・梱包作業を埼玉スタジアムでサポートする親子スタッフの募集を『サッカーキング』で行い、3組6名の親子が選ばれた。スタジアムの一角にブースが設けられ、ファン・サポーターが試合前にウェアやスニーカーを持ち寄ると、受付を担当した小学生の3人が「ありがとうございます!」と元気良く感謝の気持ちを伝えた。キックオフの2時間前になった頃からブースを訪れる人の数が一段と増え、小学生と一緒に参加したお父さん、お母さんが丁寧に仕分けしてDHLのボックスに詰め込んだ。最終的には前回を上回る735着の衣類がブースに届けられた。

 2007年に購入したTシャツを持参したサポーターは「以前からこの企画に興味は持っていて、今日ようやく持ってくることができて良かった」と笑顔で話した。受付を担当した小学4年生の男の子は「この服がネパールのみんなに届くんだなと思いながら皆さんから受け取りました」と目を輝かせていた。

[写真]=兼子愼一郎

[写真]-兼子愼一郎

 試合後、3組の親子は別の場所へ案内されると、そこに槙野智章選手が姿を見せた。DHLロゴ入りショーツにサインをもらい、一緒に記念撮影をするというサプライズが贈られた。参加した小学生のお母さんは「Jリーグ開幕からレッズを応援していたので、ウェアを回収している時に歴史を感じました。きれいなウェアをたくさん持ってきてくださったので、皆さんのレッズに対する愛を実感できました」と一日を振り返った。

 浦和レッズはDHLとチヨダの支援を受け、ファン・サポーターから預かった大切な衣類と思いを、ネパールの子どもたちに届ける。

取材・文=大西徹

写真=兼子愼一郎

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