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バルサがアーセナルを下して大会3連覇達成!/U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018

2018.08.26

バルセロナが大会3連覇を達成 [写真]=本田好伸

 8月26日、『U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018』は万博記念競技場で大会最終日を迎え、FCバルセロナ(スペイン)が決勝でアーセナルFC(イングランド)を3-1で破って優勝。大会3連覇を達成するとともに、これまでの6大会で5回目となる優勝を飾った。

 準決勝第1試合は、クラブ・ティフアナ(メキシコ)とバルセロナが対戦。互いに決定的なチャンスを作りきれないまま、50分の戦いを終えて、決着は3本制のPKへ。両者2人目のキッカーが外すなど勝負は6人目まで続いたが、バルセロナのGKジャラール・クルト・スレーが先攻の相手シュートを止めると、後攻のキッカー、アレハンドロ・ドミンゲス・ガラテが決めて勝負あり。PKスコアは5-4、バルセロナにとっては準々決勝から2試合連続のPKによる勝利となったが、いよいよ大会3連覇に王手をかけた。

 続く準決勝第2試合は、JFAトレセン大阪U-12とアーセナルFCが対戦。スタンドには、トレセン大阪の選手たちが所属するチームの仲間や保護者、関係者など多くの観客が詰め掛ける中で、試合はアーセナルがウィリアム・ラニン・スウィートのゴールで先制。しかし、後半はトレセン大阪もペースアップすると、38分にPKを獲得。ファウルをもらった坂上宗太郎が左隅にきっちり決めて同点に追いつくことに成功した。

[写真]=本田好伸

 試合はその後、トレセン大阪が何度もチャンスを作ったが決着はつかず、準決勝は2試合続けてのPKへと突入した。すると後攻のトレセン大阪は坂上がクロスバーに当てて外した一方で、アーセナルは3人全員が成功。2年連続出場で初めてとなる大会制覇へと向かって、勢いづく勝利を手にした。

 迎えたバルセロナとアーセナルの決勝は、少し意外な展開となった。アーセナルがイーサン・ナワニリのゴールで開始早々に先制したものの、バルセロナは6分、ブライアン・ラミレス・ラミレスのゴールで同点に追いつく。そして10分、右サイドを突破したアレイシュ・デル・カスティヨ・ジュットグラがエリア内に侵入すると、自らゴールを挙げて一気に勝ち越すことに成功した。

[写真]=本田好伸

 さらに21分、給水タイム(前半と後半のおよそ中間にそれぞれ1回ずつ)を終えてメンバーを3人交代したバルセロナは、代わって入ったFWのマルク・ギウ・パスが強烈なシュートを突き刺してリードを広げた。バルセロナは今大会、準決勝までの5試合(エキシビションマッチを除く)で奪ったゴールは7得点。過去の大会のような破壊力を見せることができていなかったが、決勝では質でも結果でも相手を圧倒。試合を通して最高のパフォーマンスを披露して、3-1で勝利。3年連続となる優勝を果たしてみせた。

[写真]=本田好伸

 なお、決勝の前に行われた3位決定戦は、前半を1-1で折り返す接戦となったが、試合終盤に勝ち越しゴールを奪ったクラブ・ティフアナが2-1で勝利。トレセン大阪は今大会を通して大きな存在感を放ったが、最後はメキシコの雄の前に屈して、笑って大会を後にすることはできなかった。

 表彰式では、名古屋グランパスU-12の杉浦駿吾が6点で得点王を受賞。MVPには、アーセナルのウィリアム・ラニン・スウィートが選ばれた。優勝したバルセロナのダビド・サンチェス・ドメネ監督は表彰式後、「決勝は、もちろんパーフェクトではないが、私たちが思い描いたような戦いができた」と選手を評価した。

[写真]=本田好伸

■『U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2018』4日目結果
会場:万博記念競技場

準決勝
クラブ・ティフアナ 0-0(PK 4-5) FCバルセロナ
JFAトレセン大阪U-12 1-1(PK 1-3) アーセナルFC

3位決定戦
クラブ・ティフアナ 2-1 JFAトレセン大阪U-12

決勝
FCバルセロナ 3-1 アーセナルFC

取材・文=本田好伸

By 本田好伸

1984年10月31日生まれ。山梨県甲府市出身。日本ジャーナリスト専門学校⇒編集プロダクション⇒フットサル専門誌⇒2011年からフリーとなりライター&エディター&カメラマンとして活動。元ROOTS編集長。2022年から株式会社ウニベルサーレ所属。『SAL』や『WHITE BOARD SPORTS』などに寄稿。

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