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Jヴィレッジが7年4カ月ぶりに再始動へ! 「復興のシンボル」としての施設が公開

2018.07.27

手前に横並び3面の天然芝ピッチ、奥にさらに2面天然芝ピッチが並ぶ

 2011年3月11日に東日本大震災が発生してから約7年4カ月。Jヴィレッジが7月28日に再始動する。前日となった27日には先んじて内覧会が行われ、施設がメディア向けに公開された。

 Jヴィレッジは、1997年7月に日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして開設。東日本大震災の影響で全面閉鎖となっていたが、「福島復興のシンボル」として再始動することとなる。

 施設としては天然芝ピッチ5面と人工芝ピッチ1面、センターハウス、フィットネス棟、雨天練習場、新宿泊棟、スタジアムが28日から再始動し、今年秋を目安に全天候型練習場、2019年4月には天然芝ピッチ2面と人工芝ピッチ1面が加わり、JRの新駅も施設のすぐ目の前に開業して、すべてが再始動となる。

人工芝ピッチには外周にトラックも

Jヴィレッジ・スタジアム

 日本女子代表監督や湘南ベルマーレ監督などの経験があり、現在は株式会社Jヴィレッジの副社長を務める上田栄治氏は、「再始動を心待ちにしていました。スポーツだけでなく、様々な催し、イベントも開催できる施設になれば」と挨拶。

Jヴィレッジについて説明する上田副社長

 センター棟には講演会などが可能なホールや集会などができる畳の部屋などを備えるほか隣接棟には約80室の宿泊部屋がある。また、ジムやプール、アリーナなども完備しており、会員になる等で個人でも使用可能だ。レストラン・カフェも3つ展開される。

ゲストルーム内

フィットネスジムには最新設備をそろえる

常設のプール

レストラン・アルパインローズの内装

 新宿泊棟となる「Jヴィレッジ・アネックス」には宴会場としても使用できるホールの他展望風呂、シングルルーム114室、ジュニアスイート3室などが備わり、前述の宿泊部屋を加えると客室数は200室、最大470名ほどが同時に利用できる計算となる。

新宿泊棟の部屋内

新宿泊棟のホールでは翌日のオープニングパーティーの準備が進行中

展望風呂

 何よりもピッチについては、上田副社長が「自信を持って、天然芝、人工芝のピッチを提供できると思います。天然芝のピッチはおいでいただき、見ていただければ、非常に高いクオリティだということはわかると思います」と太鼓判を押すほどで、芝の管理をされる職員さんも、プレーヤーがやりやすい環境を整えることを大事にしていると話す。

 スタジアムは5000人を収容し、サッカー以外にラグビーなどの競技にも使用可能。再始動には残念ながら間に合わなかったが、全天候型練習場を含め、「様々な活用方法があるので、それをアピールしたい」とのことで、「スポーツ施設であることはブレず、地域を考え、老若男女、幅広い方に」(それぞれ上田副社長談)愛される施設を目指す。

Jヴィレッジ・スタジアムのエントランス

「復興のシンボルにしたい」というJヴィレッジの利用については「多くの方に来ていただき、良さや安全さを発信していただきたい」と話す上田副社長。放射線量についても安全には問題ないレベルで、日本全体の平均はやや上回るとしつつ、Jヴィレッジエリアよりも高い都市があると言った例を挙げて安全性を強調。「ぜひJヴィレッジへ」と、呼びかけている。

 28日には再始動・式典、29日にはオープニングイベントが開催。それぞれ観覧や、29日のイベントで行われるサッカー教室などの催しに無料で参加可能となっている。

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