2018.04.25

【スカサカ!ライブ】川口能活が語る日本代表「大舞台は楽しむことも大事」

サッカー総合情報サイト

 番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く」~SC相模原 川口能活篇~後編が放送された。前編では川口のGK論に岩政が迫ったが、後半ではどんな話が聞かれるのか。

■世界と日本との違い

岩政大樹(以下、岩政) 川口選手はヨーロッパでもプレーされましたけど、あの時は日本との違いを感じるものってあったんですか? よくGKって、日本と海外って違うんだっていう言い方をされるんですけど。どのぐらい…?

川口能活(以下、川口) なんでしょう、やっぱり、日本ですとGKの「技術」を重視する。「基本に忠実に、足をしっかり揃えて跳びなさい」と。でも、僕がヨーロッパに行った時は、もちろんそういうプレーもするんですけど、「読み」もあるわけですよね。でも、その「読み」が当たるんですよ。だから、そういうプレーも大事なんだなって。「読み、予測」。たとえば、どう見てもシュートを打つ前に、先に動いているだろう、という選手が見事なセーブをする。そういうシーンもあるんですよ。

岩政 日本の選手と、たとえばシュートを止めるという場面では、何か違いってあるんですか?

川口 やっぱりストライカーは、常にゴールを意識している。それから、何本かシュートを打ってくるんですよ。例えばシュートをGKに止められたとしても、あまり気にしていないんですよね。一つのプレーに一喜一憂しない。そのあたりが、メンタル的にタフだなって。シュート外れる、あるいはGKに止められる。そうであっても打ち続ける。そのあたりの駆け引き、もちろんファーストタッチのうまさ、ゴールをイメージするというものはあるんですけど、そのベースにあるのはメンタル。めげないメンタルで、ミスを気にしないというね。

岩政 今日の練習でも「ゴールを意識しろよ!」という声がたくさん出ていましたけど、それは確かに日本では足りないというか、どうしてもゴールから逆算して考えられないプレーが多いと思うんですけど。

川口 そうなんですよね。だからファーストタッチにしても、(日本のFWは)取られないところにボールを置こうとする。そうじゃなくて、ゴールに向かうファーストタッチをすることで、それがGKやDFにとっては嫌じゃないですか。相手が嫌がることをしないとダメなんですよね。自分にとってやりやすいことじゃないんですよね。相手が嫌がること。代表レベルの強者たちは、そういうことを繰り返して、繰り返して、やってきましたよね。

■日本サッカーについて「今」思うこと

岩政 ワールドカップの期間が当然あるじゃないですか。W杯は確かに盛大ではあるんですけど、日本代表の強化という意味ではずっと同じように続いていくわけじゃないですか。そうすると、W杯までの期間って当然大事じゃないですか。そこまでうまくいっていたものって、本大会でうまくいかなくても、続けていくべきものは続けていくべきで、逆のパターンも同じじゃないですか。そこって、世間ってどうしてもW杯の結果だけで「あの監督は良かった」、「悪かった」という話になりますけど、選手はどのようにとらえていらっしゃるのかなって。

川口 やっぱり結果はね、今、大樹がおっしゃったように、世間のサッカーファンの人たちというのは、結果だけ、W杯の勝った、負けたというところで判断するんですけど、ただやっぱり大事なことは「積み重ね」だと思うんですよね。だからやっぱり、どういうサッカーをやりたいか、どういうサッカーを続けていくかというのは、やっぱり現場としては興味があるし、それをどう続けていくかというところはすごく大事。やっぱりスペインやドイツやブラジルというのは、歴史を積み重ねて今がある。日本は歴史を積み重ねている最中だから、もちろん結果を求めるのは大事なんだけど、結果と同じように「積み重ね」にもこだわって構築することは大事かな、とは僕は思いますね。

岩政 日本サッカー全体をいろいろ、Jリーグとかも見渡しながら、GKの目で見ると、最近の若い選手ってどういう傾向にあると見られています?

川口 Jリーグのパフォーマンスを見ると、そこそこやっているかなと。レベルの高いパフォーマンスは見せていると思うんですよ。ただ、それを代表レベルでできるかというところだと思うんですよ。それはやっぱりそういう場を踏まないと、Jリーグでいいパフォーマンスができていても代表でできないとなると、やっぱり強化ということにはなっていないから。ああいう舞台というのは、もちろん勝たなければいけないというプレッシャーもあるけど、でも楽しむこともすごく大事なんで、代表での試合を楽しんでほしいですよね。遊び心、楽しむ心があれば力も抜けてくるし、よりリラックスした状態でプレーすることで、自分が持っているそれ以上のパフォーマンスが出せますからね。

岩政 そうか、じゃあ川口選手があのスーパーセーブで日本を救っていた時は、その試合の中ではそういう一番いいメンタリティーになれていた時だったということですか?

川口 やっぱり注目してくれているじゃないですか。日本代表に対しては。そういう注目してくれる試合で自分の存在価値を証明するということにワクワクしていたというか、楽しみではありましたよね。

 4月27日(金)21時から放送される『スカサカ!ライブ』では、J1第11節浦和レッズ対湘南ベルマーレ戦のプレビューやUEFAチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグのプレビュー、『FootBall Quest #1 ~ドイツブンデスリーガの魅力~』などが放送される予定となっている。

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