2018.04.19

【インタビュー】GLIM SPANKYが語る“ガチンコサッカー愛”「目標はアルウィンでライブ!」

GLIM SPANKYの松尾レミさん(Gt/Vo)と亀本寛貴さん(Gt)
サッカーキング編集部

 2014年にメジャーデビューし、60~70年代のロックとブルースを基調にしながらも、新しい時代を感じさせるサウンドで注目を集める、松尾レミさん(Vo/Gt)と亀本寛貴さん(Gt)からなる男女二人組新世代ロックユニットGLIM SPANKY。

 中でも、自身のSNSで度々言及するなどしている亀本さんがサッカーの大ファンということを聞きつけ、競技としての魅力や音楽との親和性、2人の出身である長野県に本拠を構える松本山雅FCとのエピソードなどを聞いた。

インタビュー=小松春生
写真=野口岳彦、ゲッティイメージズ、Jリーグ

■日韓と南アW杯が契機

——亀本さんはSNSでサッカーの感想などを頻繁に投稿されていらっしゃいます。サッカー好きと聞きつけ、今回お邪魔しました。好きになったきっかけから教えてください。

亀本寛貴(以下、亀本) 最初は小学4年生の時、ふと「サッカーって面白そうだな」って思ったことです。でも、やってみようとしたんですけど、僕が通っていた小学校は2クラスしかなく、男子は全部で20人。そのうち半分は野球をしていて、地域にもサッカーチームが無かったので、市のサッカークラブに入りました。結構大きなチームだったんですけど、同じ学校の子がいなくて。なので、流れで野球を始めました。

 でも、小学6年生の時に日韓ワールドカップがあって、否が応にもサッカーに目が行って。中学で部活動を選びなおす時に、やっぱり野球よりも好きだったので、サッカー部に入部して高校卒業まで6年間やりました。当時は見ることが好きというわけではなく、むしろ普段プレーしているので、休みの日まで見たくないくらいで(笑)。

 高校卒業でまた転機があって、南アフリカW杯があったんです。日韓W杯同様、日本代表が決勝トーナメントまで勝ち上がったこともあって、今度は見る熱が高まって。その頃は長友佑都選手や本田圭佑選手をはじめとした日本の選手がヨーロッパで活躍するようになって、ヨーロッパのリーグを見るのにハマり、その大きなブームがずっと今も続いているんです。

2002年のW杯決勝 [写真]=Andreas Rentz/Bongarts/Getty Images

——いきなり松尾さんが置いてきぼりになるオープニングトークですが、普段もこういった感じで?(笑)

松尾レミ(以下、松尾) もう、ずっとです(笑)。音楽以外はサッカーですね。とにかくサッカーのことしか頭にないので、私も名前を覚えちゃいます。ズラタン・イブラヒモヴィッチとか。『ウイニングイレブン』もよくやっていて、印象的な名前の選手もいて、それで覚えます。友達と集まっても、カメがいるとだいたい「ウイイレしよう」ってことになるので。

亀本 ゲームは最近やらなくなったんですけど、サッカーゲームだけはやっていますね。対戦した友達をサンドバックにして、「もうやめよう」と言われても「もう1回! 4点しか取れなかったから」とか言って(笑)。音楽かサッカーみたいなところはありますね、正直。

——日韓W杯で亀本さんはハマったということでしたが、松尾さんは当時を覚えていますか?

松尾 はっきり覚えています。試合を見ることが学校の宿題になっていましたから(笑)。当時は小学5年生で、担任の先生がすごくサッカー好きで。授業が終わった後、教室でそのまま日韓W杯を見る特別授業があって、みんなで見て、その感想を日記で書くことを宿題にされたりしましたね。すごく感動したのを覚えています。得点が決まった時のフィリップ・トルシエ監督の喜ぶ姿をモノマネすることが学校で流行ったり、オリヴァー・カーンの怖い顔が話題になって、みんなで似顔絵を描いたりしていました。

■学生時代からサッカー熱は本物

——亀本さんは中高とガチでサッカーをプレーされていたんですか?

亀本 中学校はそれなりに強かったです。県大会でベスト4くらいまで進んだこともあります。高校進学はサッカーの強豪校も考えて、トレセンの練習試合で対戦したことのある人数が多く、強かった印象を受けた高校に進みました。でも、いざ入学したら部員のほとんどが3年生で、1つ上の先輩は1人しかいなくて。入学してすぐ、3年生全員がいなくなってしまったんです。そこでサッカーへのモチベーションが落ちて、音楽を始めました。

 先輩が抜け、サッカー部の人数が少なくなったので、他の高校と合同チームを組んだり、1つ下の後輩もたくさん入部してくれたりしたんですけど、そこまで上手ではなくて。中学から高校1年までは左サイドハーフだったんですが、ボランチをやるようになりました。自分としてはボールを受けて前を向けなかったらサイドバックに出したい、けどサイドバックが処理できないとピンチになる。先生からの指示は足の速いFWがいたので「とにかくコーナーフラッグ目がけて蹴れ」だったんです。でも、ただ適当に蹴っていても楽しくないんですよ。それでサイドバックに戻したりすると怒られる。

 サッカー部が弱くなり、自分が頑張っても勝てない。どんどんやる気がなくなっていく中で高校1年生の春休みにギターを始めたんです。サッカー自体は楽しくて続けてはいましたが、サッカーで何かを達成できるという感覚は生まれず、音楽に可能性を感じたので、自然とそちらへと移っていきました。

——松尾さんの学生時代はいかがでしたか?

松尾 運動が大好きで中学校ではバレー部と美術部に入っていました。部活以外にも学校の代表として陸上大会や水泳大会に個人で出たりもしていました。でも、将来的には美大へ進みたかったので、美術と音楽をやろうとなり、今に至るという感じです。運動は観戦することよりも、とにかく自分でやるのが好きで。

 ちなみに、私とカメは同じ高校出身で、私が1学年下なんですけど、さっきカメの話に出てきた、サッカーが上手くない高校の後輩というのは、みんな私の友達で(笑)。中学時代の同級生なんですけど、中学校の時から「サッカー部を作りたい」と言って、学校を改革しようとしたんです。でも、私たちの村では当時サッカーはまだ新しいものという感覚だったので、人数はけっこう集まったんですけど、実現できず。やっと、高校に入ってサッカーができるということで、やる気はあったと思います。でも、カメは学校の中では上手かったほうなので、クラスの男子は敵対視していました。「レミのバンドメンバー、めっちゃムカつくんだけど」って(笑)。当時から、カメのサッカー熱は本物だなって思っていました。

■デ・ラ・ペーニャ、タムード、ミリートが好き

——亀本さんの好きなクラブや選手はいますか?

亀本 エスパニョールにいたイバン・デ・ラ・ペーニャは「いいパス出すな」って思いながら、高校生の時に見ていました。あとはラウール・タムードとかも。当時UEFAカップで準優勝したりしたこともあって、好きだったのかもしれないです。サミュエル・エトオやロナウジーニョがいたバルセロナの時代でしたし、リーガはよく見ていましたね。

 でも、特定のチームを見るのではなく、サッカーは“全部見る派”です。チャンピオンズリーグは、みんな上手いから好きですね(笑)。当たり前かもしれないですけど、一番すごいものが見たいんです。

松尾 音楽も、一番カッコいいものを聞きたいっていうタイプですね。

亀本 ちょっと前までは長友選手がいたのでインテルを見ていて。マウロ・イカルディとかマテオ・コヴァチッチといった若手が結構いて、今はイカルディくらいしか残っていませんけど、若い選手が成功していくのを見ているのが楽しかったですね。ディエゴ・ミリートはめっちゃ好きでした。2010年ちょっと前くらいのインテル最強の時代も好きでした。

ディエゴ・ミリート

2010年、CLを制覇してトロフィーを掲げるディエゴ・ミリート [写真]=Giuseppe Bellini/Getty Images

松尾 コヴァチッチって名前かわいい!(笑)

亀本 今はレアル・マドリードでプレーしているのよ。クリスティアーノ・ロナウドも見ていて楽しいですよね。キャラが立っている!人気がある理由もわかります。今、勢いのある選手で言えばキリアン・ムバッペはすごいですよね。

松尾 ムバッペね、ムバッペ。

亀本 でもやっぱり、選手も特定の選手が好きというわけではないんです。しいて言えば、ジョゼップ・グアルディオラはあまり好きじゃないかもしれないですね。ジョゼ・モウリーニョ派なので(笑)。だから、ユナイテッドには頑張ってほしいです。

松尾 本当にいつもこんな感じです。移動中も何分かおきに、ずっとサッカーの情報を追いかけていますし、レコーディングの合間もサッカーしか見ていないし。眠そうな感じで来たなっていう日は、だいたい「朝までサッカー見ていた」って言う(笑)。最近はスタジアムに見に行くもんね?

亀本 Jリーグは行くようにしていますね。先日も味スタへ見に行きました。

■自分たちの地元にも愛すべき松本山雅というクラブがある

松本山雅の本拠地アルウィン ©J.LEAGUE

——Jリーグの話題で言えば、お二人の地元・長野県のJクラブである松本山雅FCのホームゲームで流れる「アルWIN TV」のOP曲に『時代のヒーロー』が採用され、スタジアムで流れることになりました。今回のお話しはSNSから始まったんですよね? 

亀本 僕たちが長野県出身ということもあり、松本山雅のファンであり、かつ僕たちのファンでもある方たちがいらっしゃって、僕のツイートを見たことで盛り上がってくださって。昨年のツアーでも松本山雅のスタッフの方や選手の方が見に来てくださいました。

——松本山雅とのコラボも期待しています! アルウィンでのライブなど、今後の野望はありますか?

亀本 僕はイギリスのKASABIANというバンドが超好きなんですけど、彼らはレスター・シティのオフィシャルサポーターのようなノリを出しているんですよね。プレミアリーグで優勝した時も、直後に本拠地のキング・パワー・スタジアムでライブをしました。Oasisやミック・ジャガーもサッカー好きですよね。

2016年5月にレスターの本拠地で行われたKASABIANのライブ [写真]=Plumb Images/Leicester City FC via Getty Images

 スタジアム・ロックとサッカーはすごく取り合わせのいいものだと思っています。どちらも、良い意味で大衆的なもので。本来、ロックとは富裕層のものではなく、大衆の支持を集めるものだと思っていますし、サッカーも同じだと思います。共通している部分がありますし、僕の好きなロックは、大きなスタジアムでやっていてカッコいいものなんです。だから、そういう存在になりたいです。

 例えばKASABIANの楽曲はゲームの『FIFA』シリーズで使われていますし、『ウイニングイレブン』でも、ネイマールがドリブルしている映像に合わせて、Queenの楽曲が流れたり。『Seven Nation Army』(The White Stripes、バイエルンなどでゴール後に流れてサポーターがともに歌う)もそうですよね。リヴァプールのハイライトにBGMでThe Beatlesがかかっていたり。イギリス限定ですけど、僕はそういうのが好きで。

 アメリカの音楽も好きですけど、僕の思い描いているスタジアム・ロック感はUKロックです。Oasisのようにデカいライブを思い描いて、自分たちもそうなりたいですし、自分たちの地元にも、KASABIANが愛するレスター・シティのような、愛すべき松本山雅というクラブがあるので、それも嬉しいことだと強く思っています。

■ゆくゆくはアルウィンでライブを!

——5月9日には4枚目のシングルとなる『All Of Us』(4月19日からリード曲先行配信)がリリースされます。選手は会場入りやロッカールームで音楽を聴いて気分を高めたりしますが、おすすめの楽曲はありますか?

松尾 今回は3曲入りのシングルですが、シングルという感覚ではなく、アルバムを作るようなパワーで全部を全力で作った3曲入りのパッケージです。中でも、2曲目の『To The Music』はリズムに乗れるようなロックで、高揚感を感じられると思います。歌詞の中にも、国籍など関係なく、音楽は一つになれるということを歌っていて、それはサッカーにも通じることだと思っています。サッカーもロックも、言葉が関係なくても通じる。そんなことを歌っていますし、ビートがあって乗れる曲なので、聞いてもらえたら嬉しいですね。

 1曲目の『All Of Us』はドラマの主題歌で、皆さんの心に寄り添える、だけどちゃんとロックンロールをしていて、良い意味で普遍的な曲にもなっています。3曲目の『The Flowers』は少しレトロなサウンドで、全く違う3曲が入った、とてもバラエティに富んでいる1枚ですし、サッカーが好きだけど、あまりロックには興味ないという方にもぜひ、聴いていただけたら嬉しいです。アートワークにもこだわっているので、CD自体もただのプラスチックの入れ物というよりも、ワクワクの詰まっている箱と捉えていただき、そういうところも楽しんでもらえたらいいですね。

亀本 僕はサッカー選手の皆さんにロックをぜひ聴いてほしいです。ロックのリズム感はサッカーにプラスになるかもしれなくて。イギリスの人たちはロックを聞いて育っていて、そのグルーヴが体に染み付いている。だから、もしかしたらサッカーに関係しているかもしれないので、「ぜひ聴いてください」と提唱したいですね。

松尾 ミドルテンポの重い、大地が鳴るようなロックというものをGLIM SPANKYでも作っていますし、世界的なロックアンセムもそういった楽曲が多いので、本当に選手の皆さんにおススメですね。

——新曲だけでなく、5月12日には初の日本武道館ワンマン公演を控えています。“アルウィン前の”大きな舞台でのライブに向け、意気込みもお聞かせください。

松尾 “まだ完成していない”ということを見せられたらいいなと思います。武道館でやったから終わりではなくて、“まだまだ転がり続けていく”ということを見せたいし、会場の規模とか関係なく、国籍を問わず、アジアのロックとして面白い挑戦をしていることをお見せしたいです。あと、高校1年生からGLIM SPANKYをやってきて、去年で10周年でした。そこまでの一つの記録として、しっかりと一つの大きなライブとして自分がやってきたものを放出したいです。

亀本 ゆくゆくはアルウィンを埋めることを目指していきたいので、武道館ぐらい埋められないとアルウィンに行けないので、頑張りたいです。将来的にはOasisがやっていたように、僕たちもアルウィンで、デカいサッカーボールを蹴りながら登場したいですね(笑)。

■INFORMATION

GLIM SPANKY 4th Single『All Of Us』2018.5.9 Release
4.19 配信リリース リード曲先行配信 & 5.7 全曲配信
『All Of Us』先行DLはコチラから
【初回限定盤】(CD+DVD)TYCT-39076/¥1800+税
<CD>
1.All Of Us★リード曲
テレビ朝日系列ドラマ『警視庁・捜査一課長 season3』主題歌
2.To The Music
3.The Flowers
三越伊勢丹グループ『2018 花々祭 WILD FLOWERS~花を愛する人々~』キャンペーンオリジナルソング
<DVD>
2018.1.20 台湾「BIZZARE CARNIVAL Tour in Taipei」ドキュメンタリー映像
【通常盤】(CDのみ)TYCT-30074/¥1,300+税

2018.5.12 初の日本武道館ワンマン公演
「GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館」開催!

OPEN 16:00/START 17:00
詳細はGLIM SPANKY公式HPにて!

GLIM SPANKY公式HP GLIM SPANKY公式Twitter 松尾レミ公式Twitter 亀本寛貴公式Twitter

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