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【スカサカ!ライブ】鄭大世が清水の成長に期待「1ケタ順位はいける」

2018.02.07

 番組レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)が、鹿児島県鹿児島市内で行われている清水エスパルスのキャンプを取材した。

 昨季は最終節でJ1残留を決める苦しいシーズンを送った清水。昨季途中からサンフレッチェ広島を率いたヤン・ヨンソン氏を新指揮官に迎えたが、岩政は「新しい戦術をチームがどのように進めているかに注目ですね」と語り、取材に臨んだ。


 まず言葉を交わしたのは、鹿島アントラーズ時代のチームメートである増田誓志。「久しぶりっすね」と談笑しつつ、ヨンソン新監督のイメージを聞くと、増田は「すごく優しい」と回答。岩政が「(増田選手と)合いそうに見て取れましたけど」と問いかけると、増田が「どうですかね……」と返したため、岩政が思わず「自信を持ちなさい!」と叱咤する場面もあった。

 続いて岩政が話を聞いたのは、ブレイクの兆しを見せた左サイドバックの松原后。昨季の活躍について「1年通して自分のJ1で通用する部分や、もっと直さなきゃいけない部分がはっきりしたんで、その面では自信にもつながりました」と語った松原は、目標についてこのように掲げた。

「攻撃だったらクロスの質や上げるタイミング。守備だったらクロスを上げられる時のポジショニングだったり、競り合いで自分より強い相手には体をぶつけて、自由にやらせないだったり、そういう部分を改善していきたいと思います」

 大黒柱の鄭大世は、鹿児島キャンプについて「なかなかミスが多くてちょっと気にしちゃっている感じ」と懸念しつつ、目指すべきところについては、冷静に分析した。

「今の僕たちに、劇的に変わる何かがあるとは思わないです。特別な補強をしたわけでもないので、今いる選手たちがどれだけ頑張れるか。昨年残留したのは今年につながるすごく大事な積み重ねができたんですが、今、自分たちが優勝争いを目標にするというのはおかしな話で、少しずつ積み上げていかなければならない。今年は1ケタ(順位)にはいけるとは思うんですよ。連係もさらに深まっていくだろうし、新戦力も少しいるんで。なんで今年は、派手ではないけどしたたかなチーム作りができればなと思います」

 最後はヨンソン新監督が登場。日本人選手が伸ばすべき部分として「イマジネーションを挙げた。

「レベルの高いチームや選手はイマジネーションに長けています。例えば一つのプレーの中で、いくつものオプションを選手が選べるような、半秒ぐらいの時間でも、一つだけの選択肢だけでなく複数の中から選ぶ、そんなイマジネーションを優れた選手は持っています。日本の選手も今後、その部分を伸ばしていってもらいたい」

 鹿児島キャンプでも選手たちにイマジネーションを要求しているようで、試合でも特に「内容」を重視していることを明らかにした。

「私は結果の後ろに隠れている内容を分析していきたいと思っています。結果が求められる世界なので、結果を出さなくてはなりませんが、試合に負けても良いパフォーマンス、内容を伴った試合はあると思います。広島は私が就任する前はホームゲームで勝っていませんでした。就任後の初戦も負けたが、良い内容の試合はしていました。それを選手に伝えて自信を持たせることが重要です。私は結果に隠れたパフォーマンス、内容を評価したいと思っています」

 2月9日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、平畠啓史氏によるJリーグキャンプリポート~浦和・G大阪編~や、UEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド開幕直前特集、We are UCL fans~石川直宏編~などを放送する予定となっている。

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