【Jリーグラボ】戸田氏&東京V橋本がロシアW杯を展望 「前回大会より厳しいグループ」(戸田氏)

 元日本代表でサッカー解説者の戸田和幸氏、そしてJ2東京ヴェルディに所属する橋本英郎が、2018年ロシア・ワールドカップに臨む日本代表について議論を交わした。

 日本はポーランド、コロンビア、セネガルと同じグループHに入り、6月19日にコロンビア、24日にセネガル、そして28日にポーランドと対戦する。この組み合わせについて、戸田氏、橋本ともに「厳しいグループ」という意見で一致した。

橋本
「厳しいな、という印象です。(比較的戦いやすいグループに入ったという論調について)報道を見てびっくりしたんですよね。コロンビアなんて、前回(14年ブラジルW杯)結構なやられ方(1-4)をしたんで、それを考えたら(厳しい)」

戸田
「僕は個人的には、前回大会(コートジボワール、ギリシャ、コロンビアと同組)より厳しいと思っています。どの国にもワールドクラスの選手がいます。(ポーランドなら)ロベルト・レヴァンドフスキ。(コロンビアは)ハメス・ロドリゲスやファルカオ・ガルシアもいます。セネガルにはリヴァプールのサディオ・マネがいます。試合もちょっと見たんですけど、チーム全体にビッグネームがいるわけではないですが、逆にまとまりもあるな、という感じします」

 戸田氏が挙げたビッグネームに匹敵する選手は、日本にはいないのだろうか。MCの野々村芳和氏が問いかけると、戸田氏は「今、挙げた選手と肩を並べる選手はいないと思います」と回答。一方の橋本は「います」と断言し、その選手の名前を挙げた。

「本田圭佑です。“一発”はあると思います。何か期待を持たせる選手だと思いますね」

 では、日本はロシアW杯でどこを目指して戦うべきなのだろうか。戸田氏、橋本ともに、ノルマは「グループステージ突破」を挙げた。

戸田
「日本では『優勝を目指します』などと言う場合が多いですが、W杯に出る国で、最初から優勝を目指す国は一つもないです。それぐらい過酷な大会ですし、実力のある国が出てくるので。日本の場合はグループステージの初戦、ここです。ここに全精力を傾けて勝たないと難しくなるでしょうし、この3カ国(ポーランド、コロンビア、セネガル)を差し置いて上に行くことを考えると相当難しいでしょう」

 日本代表は12月9日から16日の日程でEAFF E-1サッカー選手権大会を戦っている。海外組を招集できないこの大会はJリーグクラブ所属選手でチームを構成しているが、その中から本大会に招集されそうな選手はいるのだろうか。橋本は井手口陽介(ガンバ大阪)、戸田氏は伊東純也(柏レイソル)、車屋紳太郎(川崎フロンターレ)の名前を挙げて、それぞれの持ち味を次のように解説した。

戸田
「(伊東は)ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が目指しているサッカーにはすごくフィットすると思いますし、Jリーグでもすごくいいシーズンを送ったと思います。ドリブルができて、中に入るのも上手。あとは左利きのサイドバックという意味では車屋。試合の中でも徐々に存在感を出しましたし、能力が高いのでもっといけると思います」

 北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長がMCを務める『Jリーグラボ』は、毎月第2日曜日の21時から放送される。日本のサッカー水準向上を目的に、毎回ゲストを招いて様々な角度から日本サッカーを分析していく。2018年1月14日(日)の放送は、90分の拡大版。番組名誉MCの名波浩氏(ジュビロ磐田監督)がゲストに登場する。

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