2017.10.04

【スカサカ!ライブ】グラウンドが足りない…アーセナル市川の代表が語る日本サッカー界の問題

サッカー総合情報サイト

 スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。9月29日の放送では、サッカー・コンサルタントであり、アーセナルサッカースクール市川(以下アーセナルSS市川)の代表を務める幸野健一氏とともに、「世界に追いつくために! 日本のサッカー普及について考える ~ファシリティ篇~」と銘打って、日本サッカー界が抱える課題について議論した。

 タイトルにある「ファシリティ」とは施設やハード面のこと。幸野氏は日本サッカー界の育成における問題について「突き詰めていくと、結局ハード(グラウンドや施設)不足に行きつく」と提言。アーセナルSS市川がある千葉県市川市は人口約48万人を擁する都市だが、照明付きのフルコートのサッカーコートは同スクールが所有するコート1面しかないという。

 幸野氏は比較対象として、同程度の人口を抱えたルクセンブルクを例に挙げた。数年前に同国のサッカー協会に問い合わせたところ、「立派なサッカースタジアムが19カ所あり、サッカー場は100カ所以上ある」という回答を得たという。サッカーが文化として根付いているヨーロッパとの差は歴然だ。

 また、幸野氏は総人口におけるサッカー人口の割合を算出したデータを紹介。20パーセントのドイツが断トツの1位で、FIFAランキング10位以内の国は大半が6パーセント前後。それに対し、日本はわずか3.8パーセントしかなく、幸野氏はその理由をグラウンド不足にあると分析している。

 ヨーロッパで長年にわたって育成の現場を見てきた幸野氏の話によると、欧州各国では男性サッカーファンの大半は“週末フットボーラー”であり、プロの試合を観戦するだけでなく、自分たちもプレーしているという。数多くのグラウンドがあり、気軽にプレーが楽しめる環境がそれを可能にしているのだが、日本ではフルコートに利用できる土地を確保すること自体が難しく、それがサッカー人口の割合の差に繋がっているという。

 では、この問題は解決するにはどうすればいいのか。アーセナルSS市川のグラウンドは、PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)という方法を使って設立された。PFIは公共施設の建設、維持管理、運営等を国や地方公共団体より効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業について民間の資金、経営能力、技術的能力を活用して行う手法で、幸野氏はファンドを作って出資者を募り、お金を集めてグラウンドとクラブハウスを設立。クラブを経営して利益を生み出すことで、ファンドにお金を戻しているという。

「日本には公共が持っている空き地が結構あります。その中でも条件が良くない場所、少し不便な立地の土地あれば、PFIという手法を使ってグラウンドを作ることもできます。資金をファンドに集めて、眠っている土地に命を呼び込むという、みんなが幸せになる仕組みだと思っています」。そう語る幸野氏は、将来の目標を聞かれて次のように答えた。

「いつかここ(アーセナルSS市川のグラウンド)に隣接してサッカースタジアムを作りたいと思っているし、ここから巣立って行った子たちのクラブとして、Jクラブができる日がいつか来るかもしれない。ここまでやった以上、そういうものを作りたい気持ちはあります」

 10月6日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、岩政がプロデュースするインタビュー企画「今まさに聞く!」~松本山雅 反町康治篇~後編を放送。また、10月4日に開催されるYBCルヴァンカップ準決勝第1戦レビューの他、2019年にはワールドカップを迎える女子サッカーの現状を考察する特集も放送する。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ

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