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【スカサカ!ライブ】鈴木啓太氏が古巣の戦いを称賛…ACL準決勝第1戦を徹底分析

2017.10.03

 スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。9月29日の放送では、27日に行なわれたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、上海上港vs浦和レッズの第1戦について、サッカー元日本代表で、浦和OBでもある鈴木啓太氏をスタジオゲストに招いて徹底分析した。

 浦和は4-1-4-1のフォーメーションを採用し、右サイドバックには遠藤航、中盤には青木拓矢や長澤和輝らを起用。鈴木氏はこの狙いについて「人に強い、フィジカルに優れている選手を使った。攻撃よりも守備の部分をベースに選手を選考したのかな、と思います」と分析。戦い方のポイントとしては「フッキ、オスカル、エウケソンというブラジル人アタッカートリオをどう抑えるか」を挙げた。

 15分にはフッキに単独突破を許し、強烈なミドルシュートで先制点を奪われたが、鈴木氏はマッチアップした槙野智章のプレーについて「ファウルギリギリだったけど、ファウルを犯さずボールを取れる場面も多かったので、フッキは相当イライラしていました。ポジションを前に取ってプレッシャーを掛け続けたことがすごく大きかった」と語り、チームとしての守備を機能させたことについても次のように評価した。

「槙野、阿部(勇樹)、青木、長澤、武藤(雄樹)といった選手たちが、相手の攻撃の中心である(浦和から見ての)左サイドに包囲網を作った。一人で止められないからこそ、チームで(うまく守っていた)」

 27分には興梠慎三のポストプレーから柏木陽介が同点ゴールを奪ったが、このシーンについて鈴木氏は「興梠が裏に抜ける動きをし続けることで中盤にスペースができてきましたし、浦和のストロングポイントであるダイレクトでのパス回しが生きてきた」と分析。攻撃面で顕著な働きをした選手としては長澤の名前を挙げ、次のようにその働きぶりを称賛した。

「ドイツでやっていたこともあって、人の強さ、キープ力に優れていて、自分たちのボールになった時に、自陣でしっかりボールをキープできるんですよね。時間を作れるために、みんなが前寄りにポジションが取れるようになって、自分たちのリズムで攻撃を組み立てる時間を作れたのかなと思います」

 第1戦全体の総括として、鈴木氏は「(100点満点中で)90点以上の試合ができた」と高評価を与え、10月18日に埼玉スタジアム2002で行なわれる第2戦については「基本的には同じスタメン、同じシステムで行くでしょうし、対人に強い選手を使うでしょう」と予想しつつ、「(相手は)一発があるので、その一発をやらせないプレッシャーを掛けた守備ができるといい。自陣で人数をかけるのではなく、できるだけ(相手の)前線の選手たちをゴールから遠ざけるようなディフェンスをしたい」と、古巣の選手たちにエールを送った。

 10月6日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、岩政がプロデュースするインタビュー企画「今まさに聞く!」~松本山雅 反町康治篇~後編を放送。また、10月4日に開催されるYBCルヴァンカップ準決勝第1戦レビューの他、2019年にはワールドカップを迎える女子サッカーの現状を考察する特集も放送する。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ

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