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新スポーツ“ヘディス”体験会に出席した鈴木大輔、代表へ「目指してやっていく」

2017.06.23

ヘディス体験会にゲストとして登場した鈴木

 22日、ドイツ発祥の新スポーツ、『ヘディス』の初代日本チャンピオンを決める「ヘディス 全国選手権」の開催が発表され、その後行われたヘディス体験会にはリーガ・エスパニョーラ2部のヒムナスティックでプレーするDF鈴木大輔がゲストとして登場した。

 ヘディスは2006年にドイツの大学生だったレネ・ウェグナーが発案した新スポーツだ。卓球台をはさみ、専用ゴムボールをヘディングのみで打ち合う、いわば“ヘディング卓球”。台にボールがバウンドする前に打ち返したり、体を台に乗せてのプレーも可能である。全身を使ってボールを打ち返すダイナミックな競技性が人気を呼び、ドイツ、チェコなどのヨーロッパだけでなく中国でもプレーされ、女性も含めて8万人ほどの競技者人口を持っている。

 この日がヘディス初観戦という鈴木は「ヘディングを売りにしている選手なので、見ていてうずくものがあります」と語り、興味津々の様子。「相手とボールを同時に見なくてはいけない難しさもあると思う」と早くもプレーするイメージを膨らませていた。

デモプレーを見つめる鈴木。初めての生観戦だそうだ

 「(デモプレーヤーが)縦回転をかけていて、ヘディングでカーブをかける選手もいるので、そういった技術が培われるのではないかと思います」と話した鈴木はサッカー界の“都市伝説”を披露。「(元日本代表DF)秋田豊さんはヘディングでカーブをかけられるという話があります。(以前所属した柏レイソル時代の先輩であるDF)増嶋竜也選手が京都サンガF.C.時代に、秋田さんに『ヘディングでのカーブのかけ方を教わった』と言っていて、ヘディングでカーブって意味が分からなかったんですけど、今日そういうことなんだなと分かりました」とヘディングにまつわるエピソードを紹介した。

小話を披露した鈴木

 体験会の後、囲み取材に応じた鈴木は今シーズンを振り返り、「当初は1部昇格を目標にやっていましたが、結局は残留をかけて戦う状況になり非常に苦しいシーズンでした。個人としては、コミュニケーションの部分だったりスペインのサッカーへの適応など見えてきた部分もあり、苦しい中で学べたシーズンでした」と総括した。

日本代表への思いを口にした

 2014年を最後に遠ざかっている日本代表については「もちろん目標としているし、CBとして一皮も二皮も剥けるために絶対に入りたいと強い気持ちでやっています」と語り、代表復帰への思いを覗かせた。「誰にでもチャンスがある中で競争が行われるのが代表だと思っているので、そこを目指してやっていきたい」とコメントした。 

 1部昇格をかけてプレーオフ決勝を戦うテネリフェのMF柴崎岳については「一人で違いを作れる選手。チーム内でも岳のプレーはいいねと高評価されているので、同じ日本人選手がプレーオフを戦って評価を上げていくのは嬉しいです。あと一戦勝って、昇格を決めて欲しい」と語り、昇格に大手をかけた柴崎にエールを送った。

「海外で日本人CBの評価を上げるというのは(吉田)麻也くんと自分二人の責任だと勝手に思っている」と話した鈴木。来シーズンについて聞かれると「シーズンを重ねるごとに順応してきているので、自分の力を120パーセント出せるチームでやらなくてはいけないと思います」と移籍の可能性も伺わせた。
 
 鈴木は2年目となる今シーズンのリーグ戦にチーム3位の34試合に出場(うち32試合に先発)。ほとんどの試合でフル出場するなど、降格争いに巻き込まれたヒムナスティックを支え、確固たる地位を築いた。

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