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Jリーグアドバイザーの堀江貴文氏「JFAハウスを売って築地跡地に“銀座スタジアム”を」

2015.10.24

11月7日放送の『Jリーグラボ』の収録でJリーグの未来について語る堀江貴文氏 ⓒスカパー!

 元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏が、「日本サッカーの水準向上を目的」に、スカパー!で放送している『Jリーグラボ』に出演。MCを務めるコンサドーレ札幌の社長・野々村芳和氏とともに、Jリーグの課題と未来を語った。

 今年8月、Jリーグアドバイザーに就任した堀江氏は、現在のJリーグについて、「100年構想の中で、地方も含めてピラミッドの底辺を丁寧に作ってきた。20年間の歴史で、日本代表はワールドカップ予選を毎大会突破できる実力もついてきた。プレミアリーグやブンデスリーガと肩を並べられるリーグになり得るポテンシャルは十分にある」と発言。Jリーグの魅力を話す一方、「しかし、Jリーグはまだ、良い選手が集まるリーグにはなっていない。今のJリーグは育成リーグのような感じになっている。さらに、Jリーグを盛り上げるために、やるべきことを一つずつ潰していかなくてはならない」と課題を突きつけた。

 そこで堀江氏が提唱するのは、“街中スタジアム”の必要性だ。「サッカーのスタジアムは郊外にあることが多く、簡単に行く環境にない。例えば野球の球場は、ほとんど街中にある。それは大きなアドバンテージになっている」とアクセスの悪さを問題視。また、「陸上競技場など、サッカー専用スタジアムでない場所も多い。サッカー専用とそうでないところでは、臨場感が全然違う」と続け、「僕は東京都心にスタジアムが2つほしいと思っていて、例えば築地市場跡地に“銀座スタジアム”、あとは、国立競技場の近くに“原宿スタジアム”とかですかね」と理想を語る。「ガンバ大阪が吹田市に作ったスタジアムが試金石になる。あれが成功すれば、良い循環が生まれると思いますよ」と変化に期待を寄せた。

“変化”のためには、Jリーグへの「投資」が必要と話す。「まずは、Jリーグのクラブが魅力的な投資対象であることをプレゼンテーションする必要がある。今は地域貢献や、親会社の宣伝媒体としか思っていない。『儲かります』と言わなければお金は集まらない」

 番組収録後のインタビューでは、“街中スタジアム”について具体的に意見を述べた。

「驚くべき専用スタジアムが東京にできてほしい」と目を輝かす堀江氏。ただやはり、民営のスタジアムにはお金がかかる。そのためには、公設民営のスタジアムの建設が最適だと堀江氏は言う。公設でも資金は民間が寄付。寄付することによって、民間が持つとかかってしまう経費が削減できるという仕組みだ。「まさしく、ガンバのスタジアムがそうですよね。あのスタジアムの形式までうまくコピーできれば」新スタジアムが今後のJリーグを変えるカギとなりそうだ。

「専用スタジアムってすごく来場者の満足度を上げると思うんです。色んなスタジアム行きましたけど、迫力がが全く違う。例えば日本平とか良いですよね。古いけど、臨場感があって、試合を見るのが楽しい。屋根がついて、新しければ完璧」と話す。

「理想は、築地市場の跡地。そこにこだわらなくても、お台場や豊洲でもいいんです。スタジアム内にショッピングモールやフードコート、ホテルなどを併設して、LEDディスプレイやWi-fi環境など、最先端のIT技術を取り入れれば最高」と収録中にも力説した“銀座スタジアム”の建設を夢見る。

「『G』と『N』と『L』という議論なんですよ。グローバルの『G』、ナショナルの『N』、ローカルの『L』。日本の場合は『L』はうまくいっている。アルビレックス新潟だとか、松本山雅だとかのケーススタディをしっかりと共有している。『N』は、日本代表に関して言えば、割りとうまくいっている。ただ、代表のお金がJリーグに回ってこない。今や予算規模が2倍から3倍でしょう? JFAのお金がよくわからない不動産になってしまっている。何も生まないビルを持っていても仕方がないじゃないですか。JFAハウスを売って、そのお金で街中にスタジアムを作ればいいんですよ」と提案した。

 堀江氏が出演する『Jリーグラボ』その#33は、11月7日(土)23時からスカパー!で放送される。

By サッカーキング編集部

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