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全国社会人サッカー選手権大会、アルテリーヴォ和歌山が初優勝

2015.10.21

全国社会人サッカー選手権大会で初優勝を果たしたアルテリーヴォ和歌山 [写真]=前田カオリ

 10月17日から21日まで、全国の地域リーグクラブが戦う『全国社会人サッカー選手権大会』が岩手県内の盛岡南公園球技場をはじめとする5会場で開催され、アルテリーヴォ和歌山が初優勝を果たした。

 この大会では、JFL(日本フットボールリーグ)昇格をかけて戦う『全国地域リーグ決勝大会』への出場権が上位3チームに与えられる。各地域リーグ1部で優勝を逃したJFL昇格を目指すチームにとって、地域決勝に出場する今シーズン最後のチャンスだ。

 今大会のベスト4入りを果たしたのは、阪南大クラブ(関西)、バンディオンセ加古川(関西)、アルテリーヴォ和歌山(関西)、ラインメール青森(東北)。アルテリーヴォ和歌山は関西リーグで優勝し、すでに地域決勝の出場権を持っていたため、残り3組すべてが地域決勝に出場する権利を得た。

 決勝では、阪南大クラブとアルテリーヴォ和歌山が対戦。リーグ戦では1勝1敗の相手だった。前半20分、アルテリーヴォ和歌山はMF高瀬龍舞からのパスを受けたMF白方淳也がドリブルでゴール前まで運んだのち、自らシュートして先制点を挙げた。後半26分には、阪南大クラブのMF溝上馨介がインターセプトしたボールからFW和田凌が同点弾。試合はPKまでもつれ込んだ。両チームが順調にゴールネットを揺らしていく中で迎えた4本目、アルテリーヴォ和歌山のGK吉田泰順がセーブ。和歌山は5本目のキッカーもゴールを決め、優勝を決めた。

 坂元要介監督は「リーグ戦の時に主力として戦ってくれた選手たちがこの大会には(ケガや仕事で)一緒に来られなかったので、1回戦を勝ち上がることをまず目標にしてきたが、選手たちが勝ち上がるごとに成長してゆき、しっかり戦ってくれた。地域決勝には、来られなかった選手と共に、さらにレベルを上げて挑みたい」と話した。

 地域決勝には、上記4チームと札幌蹴球団(北海道)、ガンジュ岩手(東北)、ブリオベッカ浦安(関東)、サウルコス福井(北信越)、FC刈谷(東海)、松江シティFC(中国)、FC今治(四国)、新日鐵住金大分サッカー部(九州)が出場。4チームごとの3グループに分かれ、11月6日~8日に1次ラウンドが行われる。

 グループの組み合わせ抽選会は、10月24日(土)にJFAハウスで実施される。なお、抽選会のもようは、関西サッカーリーグの公式Ustreamチャンネル『KSLTV』(http://www.ustream.tv/channel/the-ksl-awards-2011)で中継される。

■第51回全国社会人サッカー選手権大会結果
優勝:アルテリーヴォ和歌山(関西リーグ)
準優勝:阪南大クラブ(関西リーグ)
3位:バンディオンセ加古川(関西リーグ)
フェアプレー賞:阪南大クラブ(関西リーグ)

文・写真=前田カオリ

By 前田カオリ

関西の社会人リーグを中心に育成年代など取材。

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