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田中陽子も来場…サッカー映画を集めた“ヨコハマ・フットボール映画祭2015”が閉幕

2015.02.17

ヨコハマ・フットボール映画祭に登場した田中陽子(左)

「練習試合があって、1-0で勝ちました! 得点はわたしです」

 はつらつとした笑顔で話したのは、今季INAC神戸レオネッサからノジマステラ神奈川相模原へ移籍した田中陽子選手。今年で5回目の開催を迎えた『ヨコハマ・フットボール映画祭2015 powered by バーコードフットボーラー』での一幕。試合のあとにもかかわらずトークショーに駆けつけてくれたのだ。

「攻撃的なサッカーをするチームで、プレーしていて楽しい。2020年の東京オリンピックに出場して活躍するのが今後の目標です」

 2月14、15日の2日間にわたって行われたヨコハマ・フットボール映画祭。サッカー部のキャプテンと女子マネージャーを中心に、若さゆえに上手くいかないもどかしさや悔しさを描いた『ガンバレとかうるせぇ』や、“世界最弱”と評された米領サモアの代表チームの奮闘を描くドキュメンタリー映画『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』など計8作品を上映。各映画の上映後には、サッカーの現場で活躍する人や出演者など、豪華ゲスト陣がトークショーで華を添える。初日には、『ガンバレとかうるせぇ』の主演・堀春菜さんがバレンタインデーのチョコを来場者の方に手渡しするサプライズがあった。

 2日目、“チーム愛”と“恋愛”の板挟みにあうFC東京の熱狂的サポーターを、サポーターが撮るという斬新な発想から生まれた『ユルネバ ~キミは一人じゃない~』の上映後、植田朝日監督と出演者5人が登壇。トークショーが進むなか、“緑”のサポーターが乱入(“緑”とは東京ヴェルディを揶揄した言葉)……映画内では散々、“緑”を忌み嫌う場面が含まれていただけに「刺されてもおかしくないよね(笑)」(植田監督)。それは冗談で、「我がチームを上手に扱ってくれて……」という“緑”の紙に書かれた感謝状と、副賞の「メロンソーダ1ダース」を贈呈するために壇上へとあがったのだ。これには会場も大盛り上がり。出演者と観客とが、一本の映画を通じて一体となる。ヨコハマ・フットボール映画祭ならではだろう。

「映画を上映できたとかより、FC東京サポーターの皆さんと開幕前にこうして一緒に楽しめたことがすべて」(植田監督)

 映画祭のラストを飾ったのは、スーパースター、リオネル・メッシの栄光への道のりを追ったドキュメンタリー映画『メッシ』。上映前には、横浜F・マリノス横浜FCと横浜の2クラブでプレーした経験のある、元サッカー日本代表FWで現サッカー解説者の城彰二さんが登場。

「メッシのインタビューで印象的だったのは、まったく本を読まなかったのに『キャプテン翼』だけはすべて読破したという話です。彼にインタビューするときはキャプテン翼グッズを渡したら、積極的に応えてくれるかもしれませんね(笑)」

 スペインでのプレー経験があり、現在はWOWOWで解説を務めているため、スペインサッカーには造詣が深い城さん。メッシへのインタビューについての話に加えて、来る3月22日に行われる“クラシコ”の展望も語ってくれた。

「過去のレアルとバルサの対戦成績を見ると、バルサが若干、負けています。だけど、ここ最近はバルサが盛り返していますし、今度はバルサのホーム、カンプ・ノウでの試合ですからね。バルサは負けられないと思いますよ」

 来場された人たちからは、
「サッカーをテーマにしながらも、いろいろタイプの異なる作品が見れて貴重な一日になりました」(30代・女性)
「サッカーに詳しくなくても大変楽しめました!! 一体感を持って応援できるって素晴らしいですね!!」(40代・女性)
 など、喜びの声が続々と寄せられ、ヨコハマ・フットボール映画祭は大盛況のうちに幕を閉じた。

 横浜での開催は終わったが、22日の大阪、28日の福岡、そして3月14日の札幌と、フットボール映画祭の「JAPANツアー」はまだまだ続く。

 なお、「YFFFアワード2015」には以下の4作品が選ばれ、表彰された。
◇最優秀作品賞:『ガンバレとかうるせぇ』
◇最優秀チーム賞:『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』の米領サモア代表チーム
◇最優秀プレーヤー賞:『メッシ』
◇審査員特別賞:『ユルネバ ~キミはひとりじゃない~』

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