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ブラサカ日本代表が強豪パラグアイに完封勝利…世界選手権GLで初白星

2014.11.16

勝利を喜ぶブラインドサッカー日本代表

「IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014」が16日、国立代々木競技場フットサルコートで開幕した。

 世界選手権は4年に1度行われ、6度目の今大会は初のアジア開催となる。各大陸予選を勝ち抜いた国々など、過去最多の12カ国が出場。優勝国には、2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権が与えられる。

 国内初の有料観戦にも関わらず、チケットは完売。会場には多くの観客が詰め掛けた。3度目の出場となるブラインドサッカー日本代表はベスト4進出を目指し、開幕戦で南米の強豪パラグアイと対戦した。

 試合は序盤から激しいボールの奪いとなる。4分にCKを獲得した日本は、MF黒田智成がゴールを狙うが得点には至らず。直後、ホルヘ・ビジャルバが左サイドをドリブルで突破し、強烈なシュートを放ったが、GK佐藤大介が正面でキャッチする。パラグアイに攻め込まれる時間帯が続く中、日本は守備を堅め攻撃のチャンスを窺う。

 14分、MF川村怜が左サイドからドリブルで切り込み右足を振り抜くが、左ポストに直撃。20分、黒田が自陣左サイドでボールを奪うと一気にドリブルで攻め上がり、見事な左足シュートで日本が先制する。残り1分の場面で、リカルド・ビジャマジョルが強引な突破からシュートするも、佐藤がかろうじて足で防ぐ。

 日本の1点リードで迎えた後半、パラグアイが果敢に仕掛ける。ビジャルバ、ビジャマジョルが立て続けにシュートを放つが、佐藤が好セーブを見せる。その後もパラグアイの猛攻に合うも、粘り強い守備で1点を守り切った日本が勝利。南米3位のパラグアイを相手に1-0の歴史的勝利を挙げ、世界選手権のグループリーグで初白星を飾った。

 魚住稿監督は、「かなりハードな試合でした。とても強い相手だったので、とにかく立ち上がりは自分たちの得意なディフェンスをしっかりやろうと思いました。前半に黒田が点を決めてくれたので、その後も落ち着いて試合を進めることができました」と試合を振り返り、得点を決めた黒田については「本当に日本のエース。助かりました」と、パフォーマンスに満足感を示した。そして、次の試合に向けて「初戦を勝てたことで、いい意味で余裕を持ってプレーできると思うので、モロッコ戦も日本の良いところを出して勝利を狙っていきたい」と意気込みを語っている。

 決勝点を挙げた黒田は、自身のゴールを振り返り、「しっかりとした守備から左にかわして左足でシュートという形は自分のイメージ通りでした」とコメント。「世界の強豪であるパラグアイに勝てたことは本当に嬉しかったです」と勝利を喜んだ。

 日本は、18日のグループリーグ第2戦でモロッコ、19日の第3戦でフランスとそれぞれ対戦。決勝トーナメントには、各グループ上位2チームと、3位のうち成績上位の2チームが進出し、決勝は24日に行われる。

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