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専修大との地区王者対決を制した大阪体育大、25日の決勝で全国制覇を懸けて国士舘大と激突/インカレ

大阪体育大が専修大を破って決勝進出 [写真]=内藤悠史

 第62回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の準決勝が、22日に味の素フィールド西が丘で行われた。

 第1試合では、関西リーグ王者の大阪体育大学と、関東リーグで3連覇を果たした専修大学が対戦。地区王者同士の一戦は、前半開始早々に、いきなり動いた。5分、専修大FW仲川輝人が、FW山川翔也からのスルーパスに反応。持ち前のスピードを生かして相手最終ラインを突破すると、カバーに入ったDFも振り切り、GKとの一対一を冷静に制した。

「あのスピードでぶち抜いた選手を褒めるしかない」(大阪体育大・坂本康博監督)個人技から1点を先行された大阪体育大だが、動揺することなく、中盤で厳しくプレッシャーをかけてペースをつかんでいく。専修大MF長澤和輝(23日にブンデスリーガ2部ケルン入団が発表)や、MF下田北斗(ヴァンフォーレ甲府新加入内定)に対して、複数人で囲みに行く積極的な守備を展開。厳しいフィジカルコンタクト、ファウルも辞さないプレスで相手の中盤でのパス供給源を抑え込んだ。そして、前線に並ぶ2人、FW澤上竜二とFW伊佐耕平が起点となって、ボール支配率を高め始めた。

 専修大は大阪体育大の2トップ対策として、通常の4バックではなく3バックを採用。センターバックを1人増やして守備力向上を図ったが、クロスボールへの対応はルーズで、ビルドアップでもミスが見られるなど、不安定さは拭えなかった。専修大は先制点こそ奪ったが、以降は攻撃の形をほとんど作れなかった。2日前の準々決勝(明治大戦)で豪雨の中で延長戦を戦い、中1日で迎えた一戦。全体的な動きは重く、懸念された疲労の影響は否めなかった。

 主導権を握った大阪体育大は、前半終了間際に立て続けに2点を奪う。まずは37分、MF山本大稀が右サイドから蹴り込んだFKにFW澤上が頭で合わせて同点に。さらに44分には、MF国吉祐介のミドルシュートを専修大GK福島春樹が弾いたところを、FW伊佐がいち早く詰めて押し込んだ。大阪体育大が逆転に成功し、ハーフタイムを迎えた。

 1点ビハインドで迎えた後半、専修大は2選手を交代。システムを4バックに戻して反撃を試みる。しかし、立ち上がりの47分、大阪体育大にカウンターを許してMF山本のアシストからMF池上丈二に3点目を献上。リードを2点に広げられた。専修大の源平貴久監督は、「前半をイーブンで終えていれば、後半に複数得点を取る自信はあったのだが。追いかけないといけないので、後半にシステムを変えたところで、攻め急いでやられてしまった」と、試合後にコメント。失点を悔やんだ。

 攻めるしかなくなった専修大は、途中出場のMF北出雄星が最終ラインとボランチのギャップでボールを受け、サイドを広く使ってリズムを構築。少しずつ大阪体育大を押し込み始める。反撃のゴールは82分。左サイドを崩してDF後藤京介が中央へパスを供給すると、反応したMF長澤が落としたボールに、MF北出が左足で合わせてゴールネットを揺らした。1点差に迫った専修大は、終盤に猛攻を仕掛けたが、ペナルティーエリア内でフリーとなったMF長澤のシュートは枠から外れ、終了間際にMF下田が放ったミドルシュートはゴールマウスのわずかに上へ飛んだ。試合は3-2で終了。大阪体育大が決勝進出を決めた。

 第2試合では、関東第4代表の国士舘大学と、九州王者の鹿屋体育大学が対戦した。拮抗した展開で時間が推移したが、終盤に国士舘大が2ゴールを挙げ、2-0で勝利。決勝へ駒を進めた。

 準決勝の結果、決勝の組み合わせは国士舘大と大阪体育大の対戦に決まった。国士舘大は、関東大学リーグ前期9試合を2勝7敗の最下位で終えながら、後期をわずか1敗で乗り切り、4位に食い込んだ。躍進の原動力となったのは、「個の能力を高める練習」(細田三二監督)。MF進藤誠司は、「一対一で負けなくなって、(そこで)勝ってくれるだろうということがわかっている。動き出しの部分でも(練習の成果を)実感している」と、個人能力向上が信頼関係を生み出し、チームとしての結束につながっていることを明かした。一方、大阪体育大は28年ぶりの全国制覇を狙う。中盤での寄せの早さ、プレッシャーの強さは随一だ。専修大MF北出が「関東にはない強さだった」と振り返った、2トップの能力の高さに目を奪われがちだが、「GK(村上昌謙)がものすごく成長している。彼なしでは今のチームはあり得ない」と坂本監督が語ったように、粘り強い守備力も見逃せない。球際の激しさやギリギリの局面で身体を張れるメンタルの強さは目を見張るものがある。両チームとも、最後まで“がんばる”集団なだけに、決勝は一瞬たりとも気を抜けない、緊迫感に満ちた展開になるだろう。決勝戦は、25日の15時、国立競技場で開催される。

文=内藤悠史

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