2013.07.01

“最後の国立”決戦は、先手を取る“攻撃的な守備”を貫いた早稲田大が完勝/早慶定期戦

早稲田大が早慶定期戦を制した [写真]=内藤悠史

 29日に第64回早慶定期戦が行われ、国立競技場で早稲田大学と慶應義塾大学が対戦した。改修工事前、“最後の国立”決戦に、1万2000人を超える観客が集結。試合前には、聖火台の点火式や両校の応援団によるエール交換といったセレモニーが行われた。両校がつむいできた歴史と伝統を感じさせる雰囲気と、ライバル校対決ならではの熱気がスタジアムを包む中、キックオフの笛が鳴った。

「早稲田らしさを存分に出せた。ボールをしっかりと奪いに行き続けられたことが勝因」。試合後、早稲田大の古賀聡監督は静かに語った。出足の早いプレス、球際での激しい当たり、そして攻守の切り替えの速さ。早稲田大が “攻撃的な守備”で、慶應義塾大を圧倒した。ボールを奪うと、縦に速い攻撃で慶應義塾大のゴールに迫る。相手GKのミスをついて、前半に2点を先取。後半にも1点を追加して、3-0で完勝した。

 早稲田大は立ち上がりから、積極的にプレスを仕掛け、セカンドボールを次々に確保。中盤で、ボールの出所に素早くアプローチを掛け、ボランチの2人に前を向かせない。4-4-2の布陣で戦う早稲田大は、4-2-3-1の慶應義塾大に対して、中盤の枚数で劣る。チェイスをかわされれば、サイドの攻防で数的不利に陥る状況だった。それでも、早稲田大は躊躇することなく、前への圧力を強め続けた。

 ボランチとして豊富な運動量で中盤を支えたMF池西希は、「自分たちの強みである攻守の切り替え、プレッシャーを掛けること。チームとしては、(チェイスを)外されてもカバーすれば問題ないと。ミーティングで何度も確認していた」と、納得の表情で振り返った。チェイスを外されることも想定した上で、常に先手を取る意識を保ち続けた早稲田大。リスクを厭わず、意志を貫き通す姿勢が、試合を優勢に運ぶ一因となった。

「完敗の2文字に尽きる」と、慶應義塾大のMF武藤嘉紀は話した。「自分のところにマークが集中することはわかっていたが……」と険しい口調で試合を語り、悔しさを滲ませたエースは、「今年ほど内容が悪い早慶戦はなかった。プレッシャーが早い中で、少しびびってしまった部分があった」と、完敗を認めた。慶應義塾大の須田芳正監督は、「(チェイスを)外せばサイドが空くから、そこが1つのポイントだったかもしれない。そこでゲームを作らせてもらえなかったし、残念だった」と、敗戦を振り返った。

 定期戦の通算成績は、早稲田大の32勝、慶應義塾大の18勝、引き分けが14回となっている。

文=内藤悠史

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