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米子北、4大会ぶりに選手権初戦を突破! 終盤に松本国際を突き放す勝ち越し弾

2022.12.29

 第101回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、松本国際(長野)と米子北(鳥取)が対戦した。

 2大会ぶり5度目の選手権に臨む松本国際と、13大会連続18回目の出場となる米子北が1回戦で相見える。松本国際は第99回大会の1回戦で、京都橘に0-6と大敗。当時の悔しさを体験した選手たちが3年生になり、全国の舞台に戻ってきた。一方、米子北は13大会連続で出場を続ける選手権の“常連”だ。しかし、直近の3大会はすべて初戦で敗退している(第100回、第98回は2回戦。第99回は1回戦)。まずは直近の大会で越えられていない1回戦を突破し、チームの最高成績であるベスト8超えを目指す。

 試合は序盤から両チームともに決め手を欠き、得点がないまま40分が経過。このままスコアレスで折り返しかと思われた前半アディショナルタイム、米子北がスコアを動かした。左サイドからのクロスボールは弾き返されるも、こぼれ球を拾った仲田堅信が胸で繋ぐ。福田秀人の落としに反応した上原颯太がミドルシュートを放つと、強烈な一撃が左ポストに当たってゴールに吸い込まれ、米子北が先手を取ってハーフタイムに突入した。

 後半に入ると松本国際もゴールに迫る場面を増やしたものの、なかなか決定的な場面を作り出すことはできない。試合が終盤に差し掛かった71分、遂に松本国際が同点ゴールを記録。高城泰史がゴール前でのキープからスルーパスを送ると、反応した岸琢人は相手との競り合いを制し、倒れ込みながらシュート。岸の泥臭いプレーで、松本国際が試合を振り出しに戻した。

 同点に追いつかれた米子北だったが、直後のプレーで再び反撃へ。ゴール前で細かくパスを繋ぐと、最後は左サイドでフリーになっていた中井唯斗にボールが渡る。中井は左足でゴールネットを揺らし、米子北が再び勝ち越しに成功した。
 
 試合はこのままタイムアップ。勝利した米子北は4大会ぶりの初戦突破を決めている。一方、敗れた松本国際は前回出場時と同じく、初戦で涙を飲むこととなった。米子北は31日に行われる2回戦で、日大藤沢(神奈川)と対戦する。

【スコア】
松本国際 1-2 米子北

【得点者】
0-1 40+2分 上原颯太(米子北)
1-1 71分 岸琢人(松本国際)
1-2 74分 中井唯斗(米子北)

By サッカーキング編集部

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