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躍進の大阪学芸、初のベスト4進出も主将・中尾純菜は冷静「しっかり分析して戦う」

2020.01.07

大阪学芸のキャプテン・中尾純菜 [写真]=吉田孝光

 第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は6日、兵庫県三木市で準々決勝の4試合が行われた。

 夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)でチーム史上初のベスト4に勝ち残った鳴門渦潮高校(四国2/徳島)と、2回目の高校女子選手権出場で快進撃を続ける大阪学芸高校(関西3/大阪)の対戦は、2-0で大阪学芸が勝利した。

 1回戦で名門の常盤木学園高校(東北1/宮城)を下した大阪学芸は、その後も無失点を続け、この日の鳴門渦潮との新興勢力対決で3試合連続の無失点勝利を決めた。

 大阪学芸の躍進を支える右サイドバックの中尾純菜は、「守備については3年間で叩き込まれてきたから、自信を持ってやれている」と、時間をかけて作ってきた堅守に誇らしげ。中尾自身もチーム2得点目を演出した、右足から放たれる正確なプレースキックと、ロングスローで鳴門渦潮を苦しめた。

 初出場の2大会前にベスト8に進んだ大阪学芸は、その準々決勝で矢野梨紗と前原日向子がPKを失敗して敗退した。だが2年間の時を経て、矢野はエースに成長し、前原は豪快なミドルシュートで鳴門渦潮ゴールを破って4強に進んだ。

 試合終了のホイッスルは、2回目の高校女子選手権で準決勝進出という快挙を成し遂げた瞬間でもあったが、ピッチ上の大阪学芸イレブンは意外にも静かにその時を迎えた。

 キャプテンの中尾も「大阪学芸として初のベスト4なので嬉しい」と淡々。「先に2点取っていたし、自分たち(のペース)で試合を進められたので、自信はあった」と浮き足立った様子は微塵も見られない。

 決勝進出を懸けた次の相手は、2回の優勝経験を持つ神村学園高等部(九州1/鹿児島)。新興校vs古豪という構図になった。

「大阪学芸は、全員がチームの勝利のために行動できるチーム。みんなでノエビアスタジアム神戸に行けるのが嬉しい。神村は名門。つねに全国大会に出ているイメージで、強いことは分かっている。しっかり分析して全員で戦っていきたい」と、中尾は自信をにじませながら快進撃が続くことを期待していた。

文=馬見新拓郎

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