2019.11.20

現実味を帯びる“全国制覇”…大願成就へ尚志が掲げたテーマは?

尚志のキャプテン・山内大空 [写真]=野口岳彦
サッカー総合情報サイト

「どこが来ても、自分たちがやることは“全国制覇”なので。相手がどうであれ、全力で戦っていきたいです」

 そう話すのは尚志(福島)の主将・山内大空だ。第98回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が18日に開催され、尚志は初戦で徳島市立(徳島)と対戦することが決定した。

 借りを返す舞台が迫っている。尚志は昨年度の選手権で東福岡(福岡)や第96回大会王者の前橋育英(群馬)ら強豪に次々と勝利しベスト4に進出。選手権の準決勝としては58年ぶりとなった東北決戦、青森山田(青森)との一戦は、2年生エースFW染野唯月がハットトリックを記録するも、青森山田も譲らず3-3でPK戦へ突入。尚志はこれに敗れ、あと一歩でファイナル進出を逃した。だが、観戦した全ての人々を熱狂させた大激闘は、当時の下級生たちに“全国制覇”をより強く意識させた。

「練習を全力でやるということがこのチームには必要なことだと思います。強度を100パーセントにする。“全国制覇”を口だけじゃなくて、達成するための練習をする。去年はそれが少しできなかったからPK戦で負けたかもしれない。そこは自分たちの代でしっかりやっていきたいです」(山内)

全国制覇へ新チームが掲げたテーマ

昨年度の選手権で大活躍した、現チームのエースFW染野唯月 [写真]=兼子愼一郎

 ところが、「自由な人が多くなって、キャプテンとしてまとめるのは大変(笑)」という新チームは、全国ベスト4となった昨年度のチームと比べると「技術では劣る」という。加えて今季は2011年以来となるプレミアリーグに参戦。夏場にはインターハイに出場し、高校年代最高峰の戦いを過密日程の中こなしてきた。そこで尚志は山内を中心に「春先に“一体感”と“成長”というテーマを掲げました」。

 週に1回チームミーティングを行い、2年生や1年生たちとも積極的に言葉を交わしてきた。昨年度の選手権で名を馳せた染野をはじめ、個性派がそろうチームの一体感は高まった。プレミアリーグ開幕当初は苦戦が続いたが、夏場以降になると結果も出始めた。ベスト4に入ったインターハイでは、山内自身も5得点と大会トップの結果を残し、チームを力強く牽引した。

「今年からプレミアリーグに参戦して、去年より成長できました。インターハイはベスト4だったので満足できませんでしたけど、そこからプレミアリーグでも調子を上げていきました。残り3節もしっかり戦って残留を決めて、この選手権で力を出したい」

 12月にはプレミアリーグ残留を懸けた3試合を戦い、年末にはいよいよ選手権が開幕。スケジュールはさらに過密となるが、山内は来る戦いへ「去年と同じで強い相手に勝てば勢いが付くと思うので、まずは徳島市立さんを倒せるように。自分たちは(開幕までの)1カ月ちょっとで調整して目標に向かっていきたいと思います」と語気を強める。

 勝負の“冬”へ、さらに自信と団結力を高め、東北の雄が「昨年以上」に挑む。

左:山内大空(尚志) 右:阿部夏己(徳島市立) [写真]=野口岳彦

取材・文=加藤聡

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