2018.12.12

<関西学院>守備改善で50年ぶり出場権獲得、原動力は2年生CBコンビの成長【選手権出場校紹介】

関西学院の2年生CBコンビ三輪愛大(左)と網谷周世 [写真]=森田将義
育成年代を中心に取材を続けるサッカーライター

「もう優勝できないかと思っていた」。就任21年目にして、関西学院高では初めての全国大会出場を決めた瞬間、山根誠監督はそう口にした。手応えで言えば、自信があった年は他にたくさんある。3年生にMF堂柿龍一(元・セレッソ大阪)、1年生にMF梶川諒太(東京ヴェルディ)らを擁した2005年の代は、その筆頭だ。MF渡邉裕斗(現・関西学院大)ら個での打開力に長けた選手が多かった昨年も勝負の年だったが、選手権予選の決勝で敗退。上級生が抜けた今年の前評判は決して高くなかった。

 実際に、選手権予選までは満足の行く結果が残せていない。新チーム発足直後の新人戦は、ベスト16で敗退。インターハイ予選も、教え子が率いる神戸弘陵高に敗れ、ベスト8で涙を飲んだ。敗因となったのは、守備の強度不足で、8月に行ったドイツ遠征でも、ドルトムントのアカデミーなどと対戦したが、大敗が続いた。選手権が近づいた9月に入り、山根監督が真っ先に手をつけたのが、簡単に失点しないチーム作りだったのも自然な成り行きだったと言える。

 4-4-2から4-2-3-1へのシステム変更や複数人のコンバートなど指揮官が執った策が実った結果が選手権予選の5試合で2失点という堅守に繋がったが、見逃せない原動力もある。それは、DF三輪愛大と網谷周世による2年生コンビの成長だ。

 中学時代から強豪クラブに所属していた2人は、ルーキーイヤーの昨年から定位置を確保するなど早くから期待されてきた存在だった。競り合いの強さに機動力を備えた網谷と、正確な左足のキックと力強さを備えた三輪の組み合わせは補完性十分。「チームを引っ張っていく気持ちで挑んだ」(三輪)2年目の今年は大量失点を続けながらも、話し合いを重ねたことで、「昨年以上に愛大と信頼関係が気付けた」(網谷)。

 選手権予選の決勝でも、二人は粘り強い守備を披露。PKによる失点を許したが、網谷が「昨年はテンパったり緊張してラインが下がり、失点してしまった。2年生になって良い余裕ができて、愛大と良い試合運びができた」と話したように、落ち着いた対応で指揮官の悲願達成に貢献した。初戦で対戦する星稜は、パワフルな2トップと切れ味鋭いサイド攻撃が武器のチーム。決して楽な相手ではないが、二人が予選同様のパフォーマンスを見せることができれば、自ずと結果がついてくるはずだ。

取材・文=森田将義

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