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「目標は全国制覇」湘南内定の大津MF福島隼斗が見据える“選手権の先”

2018.11.20

大津の主将・福島隼斗 [写真]=野口岳彦

 第97回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が19日に行われ、大津(熊本)は桐光学園(神奈川)と二回戦で対戦することが決まった。

 カードが決まった瞬間に抽選会場が湧いた強豪校対決。大津の福島隼斗主将は、「(抽選会参加へ出発する前に)有名なチームとやりたい、とみんなで言っていました。最初は驚きましたが、西川潤という自分が対戦したかった選手もいますし、楽しみです」と、相手エースのU-16日本代表FWの名前を挙げ、ポジティブにとらえる。

 選手権17回の出場を誇る熊本の名門ではあるが、福島が入学してからはルーテル学院(第95回)と東海大星翔(第96回)が選手権に出場。自身にとっては初の舞台になる。入学当初は「簡単に選手権に出られるという、甘い気持ちも正直ありました」と話す福島は、主将として「精神的な部分で磨かれました。試合に勝てない時も、自分が落ち込むといけないので、そういうところも成長できたところだと思います」と、一人の選手としての成長も感じているようだ。

対戦決定後、握手をする桐光学園の主将・望月(左)と大津の主将・福島 [写真]=野口岳彦

 その福島はすでに来季からの湘南ベルマーレ加入が内定済。注目を受ける中での選手権にもなるが、「素晴らしい大会でプレーして、いい流れでキャンプに行き、開幕スタメンを狙っていきたい」と、先も見据える。

 湘南が初制覇を達成したルヴァンカップ決勝翌日が選手権予選の初戦だったこともあり、大きな影響を受けたという福島は、「『まだまだダメ』『これではやっていけない』と思いました。その時は選手権に出るという目標にしか力を入れていなかったんですが、将来も大切で。練習の質に、さらにこだわっています」と口にし、「たくさん観客がいる中で、どれだけ力を発揮できるかが、これから大事になってくると思いますし、そこでやる自信はあります。チームのみんなもあると思うので、いいサッカーができると思っています」と、本大会への自信を見せた。

 大津での3年間の集大成を見せる舞台となるが、「常に全国制覇という目標を掲げていて、練習も高い質でやれているので、取りに行きたい」と目標は優勝とキッパリ。「毎日キツイ練習をやっていますが、試合になるとみんな『もっとやりたい』という言葉が出てきて。負けたら終わってしまうので、少しでもみんなとやれるように頑張りたい」と、大胆かつ謙虚に、まずはいきなりの山場となる桐光学園戦へ照準を合わせていく。

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