2018.01.03

高い修正力を見せた大商学園 「良い守備から良い攻撃」で優勝を狙う

大商学園
昨年準優勝の大商学園が3年連続となるベスト4入りを果たした [写真]=吉田孝光
10年以上にわたり女子サッカーを追いかける気鋭のライター

 第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は2日、兵庫県三木市の三木総合防災公園で準々決勝の4試合が行われた。

 今夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)でベスト4の星槎国際高校湘南高校(関東2/神奈川)と、前回大会優勝の十文字高校(関東4/東京)を下してきた大商学園高校(関西2/大阪)は、初のベスト8に進んだ鳴門渦潮高校(四国1/徳島)と対戦し、3-0の完勝で準決勝進出を決めた。

 選手層で一枚上をいく大商学園は立ち上がりから攻撃を仕掛けようとしたが、「サイドの選手が高い位置を取れなかった」(大商学園・岡久奨監督)ために、決定的なチャンスを多く作れず、鳴門渦潮のゴールを割ることができない時間が続く。

 しかし守備に定評のある大商学園は攻め急がずに我慢の時間を過ごし、35分に相手選手に当たってこぼれたボールを日野くるみが右足で押し込んでついに先制。30分頃から徐々に傾いてきた試合の流れを見事に得点につなげて、1-0で後半に入った。

「配球をもっと簡単に、球離れを早く」と岡久監督が選手たちに求めると、後半も大商学園の時間が続いた。「相手ディフェンスラインの裏でもらう回数が増えたことで、今度は足元でボールを受ける回数も増えてきた」とは、大商学園キャプテンDF林かおるの双子の妹・MF林みのり。林みのりは、51分に今大会初得点を決めた後も、69分に右コーナーキックからヘディングシュートを放ち、鳴門渦潮ゴールを脅かしていった。

 苦境に立たされた鳴門渦潮はカウンターからチャンスをうかがったが、最終ラインで待ち受ける林かおるの激しい守備を崩し切れず、80分間でのシュート数はわずか1本のみ。

 後半は攻め続けたことによってピンチを減らした大商学園は、途中出場のFW井上愛未が74分にヘディングシュートを決め、3-0として準決勝に駒を進めた。

 大商学園は前半での問題点を試合中に解決し、後半で相手を圧倒することに成功。攻守で活躍した林みのりは、「1、2回戦でかおるが目立ったってことは、大商学園が苦しい時ってことだから…」と、姉の存在感が増すことのない試合を追求しつつ、中1日で迎える準決勝を見据える。

 3大会連続の準決勝に導いた岡久監督は、前回大会を上回る優勝を目指すが、「まずはいい守備から入って、それからいい攻撃が生まれてくれば」と、リラックスした表情で冷静に話して会場を去っていった。

文=馬見新拓郎

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