2013.01.03

[立正大淞南-旭川実]相手の堅守に苦しめられながらも立正大湘南がPK戦を制す

立正大淞南が苦しみながらもPK戦を制して準々決勝に駒を進めた [写真]=平山孝志

2013年1月3日(木)/14:10キックオフ/千葉・フクダ電子アリーナ/観客2885人/試合時間80分

立正大淞南 1(0-0、1-1、3PK0)1 旭川実
<得点者>
(立正大淞南)
後半18分 坂口

(旭川実)
後半30分 山本

 立正大淞南の攻撃力を警戒した旭川実は3ボランチを敷き、この策が見事にはまる。立正大淞南は中央突破、サイドアタック、オーバーラップを使い、この守備網をこじ開けようとするが、旭川実の球際の強さ、粘り強い守備の前に突破口を見出せなかった。決定機の少ない試合だったが、立正大淞南が後半18分に(11)坂口健太が決めて先制するも、後半30分には(11)山本真司の鮮やかなボレーが決まり、旭川実も譲らず。結局80分では決着がつかず、PK戦を3-0で制した立正大淞南が辛くも勝利を収めた。

◆相手の堅守に苦しめられながらも立正大湘南がPK戦を制す

 2回戦で八千代に7ゴールを挙げる攻撃力を見せた立正大淞南に対し、旭川実は通常の4-4-2ではなく4-3-3のシステムを用いた。立正大淞南の中盤に「サイドに張り出してもらおう」と考えた富居徹雄監督は、中央にスペースを与えないよう、(10)奈良創平をアンカーに置いて3ボランチを採用した。

 立正大淞南の南健司監督が「旭川実は守備が堅い。そう簡単に崩せないだろうと思っていた」と語るように、この旭川実の強固な守備ブロックの攻略に手を焼く。アタッキングサードでは(14)田路大樹、(11)坂口健太、(16)浦田雅之らが個人技、ショートパス、コンビネーションで崩しにかかるが、旭川実の守備陣は球際の競り合いも強いため、立正大淞南のアタッカーたちは自由にプレーができない。シュートは打つが、すべて旭川実が敷く守備ブロックの前から「打たされている」といった格好となった。立正大淞南は後方に枚数を残しているため、八千代戦で再三見せたような奪った後の鋭いショートカウンターを仕掛けられず、中央突破を試みようとすると、必ず相手のブロックに引っ掛かってしまった。

 旭川実も守備一辺倒ではなく、(10)奈良、(11)山本真司にボールを収め、丁寧にビルドアップをしながらカウンター気味に攻め込んだ。特に立正大淞南の左サイドバック(10)高橋壮也のスピーディーなオーバーラップは、抜群のアクセントになっていた反面、攻守が切り替わった際にそのスペースを狙われ、旭川実の(9)寺林研人や(11)山本に走り込まれて攻撃の起点を作られていた。ただ、サイドからのクロスボールは立正大淞南のCB(5)甲斐健太郎を中心にはじき返し、決定的なシーンは作らせなかった。試合全体の流れでは、狙い通りの守備ができている旭川実のペースだといえた。

 この緊迫した攻防、均衡が破れたのは後半18分。(14)田路のワンタッチのスルーパスに抜け出した(11)坂口が、ゴール右下に決めて立正大淞南が1-0と先制する。GKの足元を射抜いた見事なゴールだった。だが、旭川実も守備のバランスを保ったまま反撃へと出る。後半30分には、左サイドから(5)田中伸明のクロスが入り、ゴール前で(11)山本の豪快なボレーがサイドネットに突き刺さり、スコアをタイに戻した。

 終盤、セカンドボールを支配した立正大淞南は波状攻撃を繰り返したが、旭川実DF陣の集中が最後まで途切れることはなく、試合は1-1のままPK戦へ突入した。ここで圧巻のプレーを披露したのが、立正大淞南GK(1)添谷舞樹である。旭川実の1番手キッカーはゴール左に外し、2番手、3番手のキックは(1)添谷が渾身のセーブでストップ。逆に立正大淞南は全選手がキックを成功させ、苦しみながらもベスト8進出を決めた。

◆試合後の監督・選手コメント
立正大淞南・南健司監督
「相手はディフェンス力がある。そう簡単に崩せないだろうとは思っていた。先制ゴールは練習でもやっている通りの形で、いい得点だった。なかなか点は入らないと思っていたので選手たちにも焦りはなかった。旭川実のディフェンスに対し、うちの攻撃はよかったと思う。思ったよりも攻めることができた。攻撃はよかったけど2回戦ほどの切れではなかった」

立正大淞南・(14)田路大樹
「旭川実は守備が堅いのでDFと中盤の裏でパスをもらったり、3人目の動きで崩したりすることを考えていた。今日の得点は練習でやってきた形。3年間やってきたことを出せればどこにも負けないと思う」

旭川実・富居徹雄監督
「3戦連続でPKまで行って、最後は勝ちたかった。前半、チャンスがある中でゴールを取れていない。チャンスで決められないという今年の課題が出た試合になった。昨日はちょっと堅さがあったが、今日はしっかりつなぎ、サイドを使っていこうと話した。昨日よりいい形ができたと思う。今日のシステムは相手のサッカーに合わせて変えた」

取材・文=鈴木潤(フリージャーナリスト)

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