大会史上初の連覇を達成したフウガドールすみだファルコンズ
8月4日、静岡県・浜松アリーナでJFA 第11回全日本U-18フットサル選手権大会決勝、フウガドールすみだファルコンズvsバルドラール浦安テルセーロが行われた。
史上初の連覇を目指すすみだファルコンズと、2021年大会以来の決勝進出で初優勝を狙う浦安テルセーロの試合は、引き締まった展開となった。
スコアが動いたのは18分。浦安テルセーロがGKを上げたボール回しで攻撃を組み立てようとしたところをすみだファルコンズの石井想一郎がカットし、無人のゴールにループシュートを放つ。これがゴールネットを揺らし、すみだファルコンズが先制に成功した。第2ピリオドでもすみだファルコンズがペースを握るが追加点をは生まれず、1-0のまま試合終了。リードを守ったすみだファルコンズが、大会史上初の連覇を達成した。
チームを率いた小倉勇監督は現役時代、バルドラール浦安でプレーをした。古巣のクラブを破っての優勝に「まずうれしいが、今回は去年より相当苦労をした。前日もPKで勝ち上がったが、本来の彼らの質からすればもう少しいいゲームができたのではないかと思う。それを引き出してあげられなかったことは、申し訳ない気持ちがある」と大会を振り返る。
大会前から優勝候補筆頭との呼び声が高く、特にフィジカル面では同世代を一歩リードするすみだファルコンズ。小倉監督は「練習は週3回行っているが、抱えている人数が多いので他のチームと比べて回数や時間に大きく差があるわけではない」と話す。しかし、今年はトレーナーも交え、Fリーグのチームに引けを取らないほどの目標を設定し、フィジカルトレーニングの割合を増やした。「(大会で対戦する)サッカーチームと比べると、長い時間になったら彼のほうが強い。練習量や環境面でフットサルクラブが彼らに勝つことは難しいが、すみだは幸い施設を持っているので最大限活用し、選手たちもそれに応えてくれた。実力は去年のほうが上だったが、それ以上に選手たちが努力して結果を勝ち得てくれたことはすごく大きい」と選手たちを称えた。
決勝点を挙げた石井は180センチ、81キロと恵まれた体格を持つ18歳。小学生時代はサッカーとフットサルを両立していたが、チームの雰囲気がよく仲間と続けていきたいという思いからフットサル一本に絞ってプレーをしている。得点シーンは「相手のミスを逃さないという気持ちが強かったので、そこから点を取れてうれしい」と振り返り、今後の目標を問うと「来年1月にある地域チャンピオンズリーグの優勝。今シーズンのすべてのタイトルを取りたい」と意気込みを語った。
同日に行われた3位決定戦では、佐賀東高校と帝京長岡高校が対戦。帝京長岡が3点を先取するも佐賀東が8点を返す打ち合いとなり、最終スコア9-8で試合終了。帝京長岡が3位で大会を終えている。
▼第11回U-18全日本フットサル選手権大会 結果
優勝:フウガドールすみだファルコンズ
準優勝:バルドラール浦安テルセーロ
3位:帝京長岡高校
フェアプレー賞:フウガドールすみだファルコンズ
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト