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F2リーグ、しながわシティがリーグ戦2試合を残して優勝 1部との入替戦へ

2021.12.07

©F.LEAGUE

 4日、東京・品川区立総合体育館でFリーグ2021-2022ディビジョン2第13節、しながわシティvs広島エフ・ドゥが行われ、3-3で引き分けたしながわが今シーズンの王座に輝いた。

 第12節終了時点で首位のしながわは勝点29、2位の広島は勝点21をマーク。直接対決でしながわが引き分け以上の結果を残せば、優勝が決まる状況だった。しかし、圧倒的なしながわホームの雰囲気の中、試合を動かしたのはアウェイの広島だった。5分、高い位置でキックインを獲得した広島から一度はボールを奪うも、再度奪い返されると横パスを受けたFP田中晃輝に先制点を許す。さらに9分にもキックインからFP三島光太郎にゴールを決められ、2点ビハインドとなった。わずか4本のシュートから2得点を奪われたしながわは、第1ピリオドを0-2で折り返した。

 第2ピリオド立ち上がりも広島の引いた守備に苦戦するしながわだったが、26分にPKを獲得すると、これをFP白方秀和が危なげなく決め1点を返す。このゴールに勢いを得たしながわはペースを握り、30分には自陣でのパス回しから白方がこの試合2点目となるゴールを決め同点に追いついた。このままのスコアでも優勝が決まる状況だったが、試合時間も残り少なくなった39分、右CKにファーで合わせた白方のダイレクトボレーでダメ押しの3点目を挙げる。そのわずか14秒後には広島FP仁井貴仁に同点ゴールを許したが、3-3で試合終了。クラブとしてはトルエーラ柏時代から数えて2年連続、ホームタウンを品川に移してからは初めてのリーグ優勝を収めた。

 この後、しながわはF1リーグ最下位チームとの入替戦に臨む予定だ。入替戦の詳細は、決定次第発表される。

 引き分けに持ち込みながらもわずかに残る優勝の可能性を逃した広島の村上哲哉監督は、「2-0で折り返しましたが、次の1点を取れなかったところと不運なハンドからのPKで流れを持っていかれたところがポイントだったと思います。僕も現役時代に(F1リーグの強豪である)名古屋オーシャンズとの対戦で何度も経験をしていますが、プレスの強度が落ちる第2ピリオドが勝負だと思っていました。最後のパワープレーも含め、選手たちは今、持っている力の100%以上を出してくれましたし、素晴らしいゲームでした。今季首位のしながわに1勝2分と勝ち越しているので、選手たちにとって大きな自信につながったと思います。リーグ戦があと2試合残っていますし、全日本フットサル選手権もあるので、最後まで広島らしいフットサルでみなさんにパワーを与えていけたらと思います」と試合を振り返った。

しながわシティ・岡山孝介監督コメント

―――試合を振り返って
非常に難しい試合でした。まずは優勝できてホッとしています。ここ数試合はかなりスケジュールがタイトで、けがをしている選手も多いのでコンディション的に厳しかったのですが、全力で戦い優勝を決めてくれた選手たちを誇らしく思います。

―――2失点は想定外でしたか?
前回の対戦でも2点を先行されたので、準備はしてきました。なので、「絶対にない」ということではないと思っていました。

―――試合前にも選手のコンディション面の話がありました。失点は広島の強度に苦しんだものか、起用面だったのか、どちらでしょうか?
広島は悪い意味ではなく強度を出すフットサルではないので、それに苦しんだわけではないですね。ただ、前回の対戦よりも広島がパスをつなぎ、フットサルの質が高まっていることを感じたので、その点は想定外でした。

―――引き分けでも優勝が決まる状況下でしたが、同点に追いついてからも勝利を目指す姿勢でしたか?
はい、勝ちにいきました。ただ、頭の片隅には「引き分けでも優勝」ということを残しておかなくてはいけなかったので、そのコントロールは選手も意識していました。

―――キャプテンの白方選手がハットトリックの活躍でした。
3点とも素晴らしいゴールでした。彼の場合は得点だけではなく、背中でみんなを引っ張っていくタイプです。日ごろの姿勢から模範になってくれているので、得点を取らなかったとしても、彼の貢献度は計り知れません。

―――優勝が決まって残り2節、どのような戦いをしたいですか?
ここで優勝が決められなかったら、もっと勝つことだけに徹していかなくてはならない状況でした。ですが、優勝が決まったので、入替戦につながるような内容にフォーカスして戦いたいと思います。

しながわシティ・白方秀和選手コメント

―――試合を振り返って
0-2になった時点で難しいという感覚はありましたが、PKが運よく入って流れが変わったかな、と思います。

―――3得点を振り返って
PKは読まれていましたが、運よく入りました。2点目については、第1ピリオドからピヴォにボールが入っていたので、第2ピリオドでは他の選手との関わり方を修正し、ボールが入る前に動くことができました。チームとして修正できたことが、ゴールにつながったと思います。3点目のボレーは、この試合での狙いでした。今シーズン、ボレーは決められていなかったので、いいボールが入ってきてくれてよかったと思います。

―――今季唯一の品川開催、チケットも完売した状況で優勝を決めた感想は?
選手として、満員(で試合ができること)ほど幸せなことはないと思います。品川区の方もたくさん来てくれたと思うので、新しいチームである僕らの知名度を広めていくためにもこの場所で優勝を決められ、来シーズンにつながるいい印象を残せたと思います。今シーズンはもう品川での試合はありませんが、今後もたくさんの人に見に来ていただけたらと思います。

―――岡山監督は白方選手を「背中で引っ張るタイプ」と話していました。
口下手なので…。僕ががむしゃらにやることで、みんながついてきてくれればと思っています。そういったことが周りに伝わっていればうれしいですし、今後もその路線でいくと思います(笑)。

―――優勝は決まりましたが、シーズン終盤はどのように戦いたいですか?
年内の試合は、一旦終了になります。少しオフがもらえたので、しっかり休んで年末年始からトレーニングを積み、入替戦に向けてもっと完成度を上げたいと思っています。そういった自信を掴む意味でも、残りのリーグ戦を消化試合にせず結果も内容も求めていきたいです。チーム内のメンバー争いでも切磋琢磨して、いいチームを作れるようにしたいと思います。

By サッカーキング編集部

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