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『鬼滅の刃』大ヒットはうれしい誤算!? 立川・府中の2ndユニフォームが「炭治郎っぽい!」と話題に

立川・府中の2ndユニフォーム [写真]=FuchuAFC

 10月31日、Fリーグ(日本フットサルリーグ)所属、立川・府中アスレティックFCが2020-2021シーズンの2ndユニフォームを着用して試合に臨んだ。

 今年クラブ創設20周年を迎えた立川・府中は、これまでのユニフォームデザインを一新。2ndユニフォームにはホームタウンである立川市の市章色・紺と府中市の市章色・緑をチェッカーフラッグのように配置した。同クラブのエンブレムにも市松模様と馬があしらわれており、今シーズンは原点に立ち返るという意味も込め、ユニフォームにもチェック柄を取り入れた。

 昨年9月ごろからユニフォームサプライヤーであるumbro(デサントジャパン株式会社)と打ち合わせを重ねてデザインを決めたこのユニフォームは、奇しくも現在大ヒットとなっている少年漫画「鬼滅の刃」の竈門炭治郎の羽織に似ていると話題だ。

 今年の1月ごろ2ndユニフォームのデザインが上がってきた時に、クラブ内で「鬼滅っぽい」という声が上がり、7月にデザインをリリースした際にもファンやサポーターから似ているという声がいくつか届いたものの、当時はそこまで話題になることはなかった。しかし、『鬼滅の刃』がヒットを飛ばし、10月16日に映画が公開されると、選手の元へも「炭治郎みたい」「あのユニフォームはいつ着るのか」との声が届くようになったという。

 年間を通したユニフォームの着用計画では、2ndユニフォームの着用予定は22試合中3試合のみ。初着用は少し先になる予定だった。しかし、選手から「競技以外でも話題を作りたい」と着用を熱望される。クラブの運営を担当する伊藤崇浩さんは「10月31日にホームで試合があり、ちょうどハロウィンだったので、仮装とまではいきませんが話題作りのひとつになれば、と着用を決めました」と振り返る。Fリーグ事務局に問い合わせたところ、ホームゲームで必ず1stユニフォームを着なくてはならないという規定はなく、クラブ内でも「ひとつのプロモーションの形になれば」と賛同を得られた。急いで資料を修正し、申請を通して着用が決定したのは試合前日の夜だった。

左が1stユニフォーム

 試合当日はリモートマッチで観客を迎え入れることはできなかったが、生中継の視聴者からは狙い通りユニフォームに触れるコメントが多く見られた。「こっちのユニ欲しいな」「あやかってきたのか?」「鬼滅ユニ売ってください!」「競技面以外でも話題が増えるのは大事!」

 デザインの打ち合わせを始めたころには想像もしなかった形で、ユニフォームが話題に上がった。

 デザイン面での苦労について、デサントジャパン株式会社 経営企画・管理部門 スポーツマーケティング部の佐藤大さんはこう振り返る。「今まではシーズンごとに一般販売しているデザインの中から、僕たちが特に押し出していきたいものと連動をさせていました。ただ、今シーズンに関しては立川・府中がクラブ創設20周年を迎え新たなスタートを切るという思いを受け、一からデザインを始めました。これまで使用していたブラウンは汗をかくと黒に見えてしまうという課題もあったので、一気にデザインを変えることに取り組みました。1stユニフォームはクラブカラーであるブラウンのイメージを残しながらも白の割合を多くし、2ndユニフォームでは濃色をメインにする。2ndユニフォームには昨シーズンから紺と緑を使用していましたが、今シーズンのデザインにはクラブの千葉岳志会長からの要望を取り入れています。以前、我々が扱っているルコックスポルティフというブランドがサプライヤーだった時に作成したデザインをイメージしていると伺い、このデザインにたどり着きました」

「1stではクラブカラーのブラウンや府中と言えば競馬というイメージを打ち出しているので、2ndでは地元のカラーを使うことを意識しています」と伊藤さん。例年以上に綿密に打ち合わせを重ねたデザインが、思わぬ形で脚光を浴びたことはうれしい誤算だ。

 これまでも競技フットサルや立川・府中を盛り上げようと、両者で様々な取り組みを行ってきた。佐藤さんは「サッカーとフットサルを分けるのではなく、どちらも一緒に盛り上げていきたい」とクラブに伝え、谷本俊介テクニカルディレクターによるサッカー指導者向けのフットサル講習会や、サッカーチームの少年団を試合に招待し現役選手によるクリニックを行うなどサッカーとフットサルが融合するイベントを開催した。そのようなイベントは毎回好評で継続していきたいと考えているが、新型コロナウイルスの影響で現状は実施することが叶わない。

「そういった状況の中、認知拡大のひとつの手段として”鬼滅に似たユニフォーム”が話題になったことは非常によかったと思っています」と伊藤さん。「フットサル、スポーツとは異なる切り口から認知を広めていくことも大事だと考えているので、これからも色々な取り組みを継続していきたいです」と締めくくった。

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