2019.08.21

PK戦までもつれた白熱の決勝戦・・・FCヴォルティーダ沖縄ジュニアがEXILE CUP 2019九州大会2を制す!

EXILE CUP 2019 九州大会2を制したFCヴォルティーダ沖縄ジュニア
サッカー総合情報サイト

 8月3日、フットサルの「EXILE CUP 2019 九州大会2」が沖縄県のANA FIELD 浦添(浦添市陸上競技場)で開催。FCヴォルティーダ沖縄ジュニアが大会初優勝を飾り、出場48チームの頂点に立った。

 小学4年生から6年生までの12歳以下の選手が参加するEXILE CUPの歴史は長く、今年で10回目を迎える。沖縄で九州大会という形で行われるようになったのは昨年からで、その時に優勝し九州代表となった宇栄原フットボールクラブは全国の舞台でも躍動し、全国3位の快挙を成し遂げた。

 少年サッカー人口の増加率が年々高まっている沖縄の地で今年も行われた九州大会。エントリーしたチームの数は前回の36チームから12チーム増加し、県内での注目度の高さが伺える。

 開会式では、スダンナユズユリーのYURINO(ゆりの)さん、須田アンナ(すだ あんな)さん、武部柚那(たけべ ゆずな)さんが応援に駆けつけ選手たちを激励。武部さんは第一声「ハイサイ!」と沖縄の方言で挨拶し「熱中症には気をつけて、熱い試合が見られることを楽しみにしています」とエールを送ると、須田さんは「笑顔で元気いっぱいのプレーをみせてください」、YURINOさんは「今日までたくさん練習してきたと思うので楽しんでプレーし夏の思い出にしてください」と選手たちを励ました。そして、ウォーミングアップとしてEXILEのÜSAさん(スペシャルサポーター)が考案した「ダンス体操」をEXPG STUDIO OKINAWAのKINTAIさんがレクチャー。始めこそぎこちなさが目立つ選手たちだったが、縦一列になってらせん状にうねるChoo Choo TRAINダンスの場面では楽しそうな顔を浮かべ、だんだんとリラックスした様子で体をほぐした。

 予選リーグでは、ピッチ上に6つコートが設置され、同時進行で試合が開始。約3時間半をかけて全72試合を行い、4チームずつに分かれた各ブロック1位12チームと、全グループの2位チームの成績上位4チームの計16チームが決勝トーナメント進出となる。それぞれのコートでひたむきにボールを追い掛ける姿と、攻守で目覚ましいシーンが繰り広げられるたび父母たちから大きな歓声が響き渡ると、その声に押された選手たちは好プレーを連発させた。

 この日は天気の移り変わりが激しく、天気雨が降るなど時間の経過により湿度が上昇。体力の消耗度が激しい中でのプレーとなったが、大会本部から随時選手や観戦者に向けて水分補給が呼び掛けられ、医療班も大会終了まで緊急時に備えた。

 予選リーグ屈指の好カードとなったのが、前回大会の決勝戦で相対した宇栄原フットボールクラブと山内JFCとの一戦。前半からゴール前での激しい攻防が繰り広げられたが、宇栄原フットボールクラブが3-1で勝利する。しかし、宇栄原フットボールクラブは予選リーグを1勝2敗とし、決勝トーナメント進出はならず。前回大会覇者は早々に涙を飲んだ。

 また、今大会話題となったのが、沖縄での大会において唯一、鹿児島県知名町からF.CORALLO沖永良部が初出場したことだ。地理的に鹿児島市内に向かうよりも沖縄本島のほうが近いとのことで、船で6時間を掛けて大会の前日に入ったというチームは、長旅の疲れを感じさせないハツラツとしたプレーを見せる。1分2敗と白星を手にすることはできなかったが、中村太輔(なかむら だいすけ)監督は「沖縄の北部地区のチームと度々交流していたので挑戦してみようと思い大会に出場した。またぜひ参加したい」と、来年以降の大会での初勝利に向けて意欲を燃やす。そしてキャプテンの神崎太郎(かんざき たろう)君は沖縄の強豪相手に「もっと出来た」と悔しさをにじませた。その一方で「自分でボールを持ち込めたこと」が自信になったようで「いつもと違うチームと戦いができて嬉しかった」と前を向く。

 予選リーグ全試合を終えて決勝トーナメントに進んだのは、たきばる東ジュニア、志真志サッカー少年団、FC SONHO、坂下FC.A、兼原F・C、識名フットボールクラブ、名護ドルフィン、赤道クラブ、大山SC、FCヴォルティーダ沖縄ジュニア、大北ヴァレンチ、前島SC、城岳FC、嘉芸FC、とみしろGMC、FC首里の16チーム。

 栄冠を目指しさらに激しさが増す一発勝負の決勝トーナメント。1点を争う好ゲームが数多く繰り広げられる中、決勝に進んだのは名護市のFCヴォルティーダ沖縄ジュニアと、うるま市のFC SONHO。互いに前線に絶対的なエースがおり、攻撃力を全面に押し出す決勝戦となった。

 初めに存在感を発揮したのはFCヴォルティーダ沖縄ジュニアの小濱フランク(こはま ふらんく)君。左サイドの高い位置からドリブルテクニックを披露しチャンスメイク。すると開始早々の3分に相手DFを巧みにかわし先制弾を叩き出した。

 早々に追いかける形となったFC SONHOは、153cmの長身を誇る目取真大智(めどるま たいち)君のポストプレーからチーム全体を押し上げ攻撃に厚みをもたらすと、再三のミドルシュートで揺さぶる。しかし相手ゴレイロ大城伶太(おおしろ りょうた)君のファインセーブの前にゴールをこじ開けられない。

 1点ビハインドで迎えた後半。さらに圧力をかけるFC SONHOはFKのチャンスを獲得すると、背番号10を背負う與那嶺勇飛(よなみね ゆうひ)君が直接決め、試合を降り出しに戻した。その後も続いた白熱の展開は3分間の延長戦を終えても決着はつかず。両チームの命運はPK戦に委ねられた。

 お互い3本ずつをノーミスで蹴り合い、サドンデスに突入。そして5人目、先行のFCヴォルティーダ沖縄ジュニアが決めると、FC SONHOのキッカーが蹴ったボールはゴレイロが真正面でキャッチ。その瞬間、ピッチ上ではFCヴォルティーダ沖縄ジュニアの選手たちによる歓喜の輪が一瞬にして出来上がった。

 熱戦を終え、初優勝を収めたFCヴォルティーダ沖縄ジュニアの石子善章(いしこ よしあき)監督はPK戦を前に「選手たちは自信を持っていた。特にこちらか指示を送っておらず、順番も選手たちで決めた」と選手間の協調性を信じ、結果に結びつけた。

 そしてエースとして躍動した小濱君は「(ゴールは)ラッキーショット」と照れ笑い。後半押し込まれる場面では「厳しかったけど、みんなで守りきった」とチーム一丸となったことが勝利を呼び込んだと話す。そして鉄壁の守備を見せたゴレイロの大城君は「予選のさつきSC―A戦で0-1の負けている場面から2-1に逆転して勝てたことがチームを一つにした」と語り、厳しい試合を経験したからこその栄冠だったと答えた。

 一方、優勝まであと一歩まで近づくも惜しくも敗れたFC SONHOの目取真君は「(右利きだが)左足でゴールを決めたり、周りを使ったプレーをすることはできたけど、キックインから直接狙ったシュートが浮いてしまい、枠をとらえられなかった」と振り返り、これからのサッカー人生においてこの経験を糧にすることを誓った。

 2013年のチーム創設以降、初めての全国大会への出場権を獲得したFCヴォルティーダ沖縄ジュニアは、9月15日に愛媛県今治市の「ありがとうサービス・夢スタジアム」で開催される決勝大会に九州大会2代表として出場する。

文=仲本兼進 写真=川畑公平

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