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安定感のある戦いでNoedegrati Sanjo FCが初優勝!・・・EXILE CUP 2019北信越大会

2019.08.08

EXILE CUP 2019 北信越大会を制したNoedegrati Sanjo FC

 7月21日、株式会社LDH JAPANが主催する小学4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2019」の北信越大会が、長野オリンピックスタジアム野球場で開催された。今年で10年目を迎える同大会。北信越大会には、昨年を上回る計52チームが北信越地方5県から集結し、9月15日に愛媛県今治市で行われる決勝大会進出に向けて、熱い戦いが繰り広げられた。

 今大会にはFANTASTICSの瀬口黎弥(せぐち れいや)さん、木村慧人(きむら けいと)さん、中島颯太(なかじま そうた)さんが応援に駆け付け、開会式でエールを送った。その後、EXILEのÜSAさん(大会スペシャルサポーター)が考案した恒例の「ダンス体操」でウォーミングアップ。参加者全員が元気いっぱいに体をほぐすと、いよいよキックオフの時を迎えた。

 予選リーグは4チームずつ13ブロックに分かれて試合が行われ、各ブロック1位の13チームと2位チームの中で成績上位3チームの計16チームが決勝トーナメントに進出する。予選リーグで会場を沸かしたのはLブロックに入ったジェス新潟東SC(新潟)だ。前回大会3位のNOZAWANA FC(長野)との初戦を4-2で制すと、勢いそのままに今大会予選リーグ最多の計36得点を挙げ、1位で予選リーグ突破を決めた。また、3チームに分かれて大会に参加したFC戸上Jr(長野)は、初出場ながら全チームが決勝トーナメント進出を決める躍進を見せた。

 FANTASTICSのメンバーも間近で試合を見届け、好プレーで盛り上がったり、子どもたちとの触れ合いを楽しんでいた。自身も小学生からサッカーを始め、高校生時代にはフットサルをプレーしていたという中島さんは子どもたちのプレーから刺激を受けたと言う。「サッカーの面でもそうですし、それ以外の部分でも素晴らしい空間だと思います。サッカーの大会だと勝ち負けが重要になると思います。もちろん勝った喜びや負けた悔しさも大切ですが、この大会はみんなが楽しそうで全員が幸せになれるいい環境だと感じます。純粋に取り組んでいる子どもたちや熱い試合を見て感動しました。僕たちもこれくらい感動を与えられるパフォーマンスをしていきたいと思いました」

 決勝トーナメントが始まるとコートではさらに熱を増したゲームが展開され、1回戦からPK戦にもつれる試合が続出。2回戦では佐久市SSS B(長野)とFC戸上Jrレッドの試合がPK戦に突入。12人目のキッカーまでもつれる攻防に、会場は徐々に緊迫感に包まれていった。

 熱戦の末に決勝へ駒を進めたのは、コナンキッカーズ(富山)とNoedegrati Sanjo FC(新潟)。

 コナンキッカーズ(富山)は、サッカーを中心に活動し、フットサルの練習を行っていないチームだが、個人の技術の高さとコンビネーションを武器に勝ち上がった。準決勝では、2回戦で12人目までもつれたPK戦を制したFC戸上Jrレッドをくだして決勝進出を果たした。

 対するNoedegrati Sanjo FC(新潟)は、「後ろから声を掛けて、チームを勝利に導けるようにプレーしている」と語るキャプテンの田巻光稀(たまき みづき)君を中心に、23得点無失点と安定感のある戦いで予選を突破。決勝トーナメントではジェス新潟東SCや前回大会準優勝の長野アンビシャス(長野)ら強豪を破って決勝へ駒を進めた。

 決勝戦は序盤から球際の激しさ、攻守の切り替えが早いハイレベルな試合となる。先手を取ったのはNoedegrati Sanjo FC。1分に田巻君が後方からロングシュートを狙うと、強烈なボールはゴレイロの手を弾いてゴールへ吸い込まれ、先制する。「まだ崩されてないぞ」と岡崎太郎(おかざき たろう)コーチから声を掛けられたコナンキッカーズも下を向かず、青山琥珀(あおやま こはく)君を中心に個人技とコンビネーションで打開を図る。しかし、田巻君が統率するNoedegrati Sanjo FCは粘り強く守り、逆に前半終了間際に個人技でディフェンスをかわして追加点を挙げ、試合を折り返した。

 2点を追うコナンキッカーズは、後半開始直後に平野清正(ひらの きよまさ)君がシュートのこぼれ球を押し込み、1点差に詰め寄った。しかし、ハーフタイムに和田彰史(わだ あきふみ)監督から「自分たちのやり方を貫こう」と指示を受けたNoedegrati Sanjo FCが、モットーである運動量を発揮する。出足の鋭さと体を張った守備で相手に隙を与えず、重点的に取り組んでいるという個の技術を活かした攻撃でたたみかける。2分に田巻君がキックインのボールをダイレクトでゴールに蹴りこんでゴールを挙げると、それを皮切りに得点を重ね、7-1で試合終了となった。

 この結果、Noedegrati Sanjo FCが北信越代表として9月に愛媛県今治市で開催される決勝大会への切符を手にした。

 敗れたコナンキッカーズの岡崎コーチは、「相手のフットサルらしい攻め方に対応することができませんでした。ただ、ケガ人を抱えている中でよくやってくれたと思っています。普段、クリア禁止というルールで取り組んでいるので、今日も簡単に逃げず立ち向かってくれた」と選手たちを称えた。

 優勝を果たした和田監督は「苦しい試合をみんなで乗り越えて、一試合一試合成長できたことが最後に結果としてついてくれた」と安堵の表情を浮かべ、「決勝大会では一試合でも多く戦えるように、また一から練習して臨みたい」と決勝大会へ抱負を語った。キャプテンの田巻君は、「優勝できてうれしいです。個人としても、得意な体を張った守備と後ろからのシュートが出せたので良かったです」と大会を振り返り、「決勝大会でもチームを鼓舞して、優勝を目指して頑張ります」と決勝大会に向けて意気込んだ。

 決勝大会は9月15日、愛媛県今治市にあるありがとうサービス.夢スタジアムで開催される。

文=遠藤 翼 写真=兼子愼一郎、LDH JAPAN

By サッカーキング編集部

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