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Fリーグ ディビジョン1 名古屋オーシャンズが2連覇を達成

2019.02.26

2連覇を達成した名古屋オーシャンズ

 2月23日(土)、24日(日)の2日間、武田テバオーシャンアリーナ(愛知県名古屋市)でDUARIG Fリーグ2018/2019ディビジョン1 プレーオフ決勝が行われた。

 名古屋は今季リーグ戦33試合を28勝5分と無敗で終え、リーグ戦1位でプレーオフ決勝へシードされ、2012/2013シーズンにつづく2度目の無敗優勝を狙った。対する大阪は、リーグ戦2位でプレーオフ準決勝へ出場し、立川・府中アスレティックFCを下して決勝へと駒を進めた。大阪は2015/2016シーズンにチャンピオンの座に輝いており、名古屋を除く唯一のFリーグチャンピオンチーム。Fリーグ11年の歴史の中で、名古屋とのプレーオフ決勝で勝利し優勝を遂げたチームは未だかつて存在せず、「最大のライバル」を倒しての栄冠を目指した。

 5月に開催されたsfida Fリーグ オーシャンカップ2018の決勝、今シーズンのリーグ戦2度の対戦では、いずれも名古屋が勝利しており、プレーオフ決勝の2週間前に行われた最終節でも4対1で名古屋が快勝した。圧倒的な強さを見せる名古屋との決勝第1戦で、試合を動かしたのは大阪だった。13分にフリーキックを得ると、この流れからFP加藤未渚実のゴールで先制に成功。さらに16分にはカウンターからFP堀米将太選手がゴールし、2点をリードした。前半終了間際には6つ目のファウルで第2PKを献上したが、名古屋はこのチャンスを生かしきれず、0対2と大阪のリードで前半を折り返す。

 2点を追う名古屋は27分、FP西谷良介のコーナーキックに安藤良平選手がダイレクトで合わせ1点差に迫るが、わずか1分後にはFPチアゴとFP加藤の連携から、FP小曽戸允哉がゴールし、再度点差が開く。30分、FPペピータがミドルシュートを決め1点差に迫った名古屋は、その後も猛攻を仕掛けるが、大阪GK檜山昇吾が好セーブを見せ、ゴールを割らせない。後半にも第2PKを得た名古屋だったが、これも檜山が止め、大阪が2対3で勝利。名古屋は2017年12月以来、実に1年2カ月ぶりの国内での敗戦となった。

 プレーオフ制が導入された2013/2014シーズン以降、常にリーグ戦1位チームが優勝を遂げているFリーグ。しかし、前日の勝利により引き分け以上で優勝が決まる大阪は、名古屋を倒しての優勝に一歩近づいた。迎えた決勝第2戦、勝利が絶対条件の名古屋は序盤から積極的にゴールを狙う。10分、FP吉川智貴のキックインにFPヴァルチーニョが合わせシュートを放つ。これをゴール前のFP西谷がヒールで流し込もうとするが、シュートはポストに当たり跳ね返る。しかし、こぼれ球が大阪GK檜山の手に当たりオウンゴール。名古屋が幸運な形で先制した。12分にはFPペピータが体勢を崩しながらも左足でゴールし、2対0。そのまま前半を折り返す。

 2点を追う大阪だが、その後もなかなか決定機を作ることができず、逆に名古屋に得点を許してしまう。12分を残してFP加藤をGKに置き、パワープレーを開始した大阪だが、名古屋の集中した守備を前に好機を作れず、時間が経過していく。パワープレー開始から、8分が経過し、得点を奪えない大阪はここでタイムアウトを取る。するとタイムアウト明け、FP稲田瑞穂が左足でゴールを突き刺し2点差に。そのわずか11秒後には、FPチアゴが放ったシュートを名古屋GK関口優志がはじいたところに稲田が詰め、1点差に迫る。同点で終えれば優勝が決まる大阪は、その後もパワープレーで名古屋ゴールに迫るが、ホームでの大声援に後押しを受ける名古屋が1点差を守り切り3対2で勝利。1勝1敗で勝点が並び、2戦合計で5対5と得失点でも並んだ。この結果、プレーオフのレギュレーションにより、リーグ戦1位のアドバンテージを持つ名古屋の優勝が決まった。名古屋はこれで11度目の優勝。昨シーズンにつづき2連覇を達成した。

 敗れた大阪のキャプテン・小曽戸允哉は、「大阪もあと少しだったと思いますが、名古屋がリーグ戦1位でプレーオフに出場したアドバンテージが大きかったと思います。リーグ戦を無敗で終えられてしまったことがすべてです。そこで競っていけるチームにならないと、リーグ優勝には簡単には届かないと思います」とコメントを残した。

 名古屋を率いて3シーズン目。10連覇がかかるシーズンでは優勝を逃し、昨シーズンに王座を奪還、そして今シーズンに2連覇を遂げたペドロ・コスタ監督は「素晴らしいゲームでした。選手に「お疲れさま」と「おめでとう」を伝えたいです。このピッチには勝者しかいなかった。ですので、私たちだけでなく相手のチームにも「おめでとうございます」と伝えたいです。会場に来てくださった皆さんにも、感謝の気持ちを伝えたい。このような舞台で戦え、最高の気持ちでした」と心境を語った。

 F1リーグ 2018/2019シーズンの得点王は33試合で34得点を挙げた名古屋FPヴァルチーニョが、最優秀選手賞はフットサル日本代表でも活躍するFP吉川智貴が受賞している。

▽プレーオフ結果
2月16日(土)
シュライカー大阪 11-4 立川・府中アスレティックFC
2月17日(日)
シュライカー大阪 2-6 立川・府中アスレティックFC
2月23日(土)決勝
名古屋オーシャンズ 2-3 シュライカー大阪
2月24日(日)決勝
名古屋オーシャンズ 3-2 シュライカー大阪

▽受賞者一覧
年間優勝 名古屋オーシャンズ
年間準優勝 シュライカー大阪
フェアプレー賞 エスポラーダ北海道 2年ぶり5回目

<最優秀選手賞>
吉川 智貴(名古屋オーシャンズ)初受賞

<ベストファイブ>
GK ピレス イゴール(ペスカドーラ町田)6年連続8回目
FP ヴァルチーニョ(名古屋オーシャンズ)初受賞
FP 吉川 智貴(名古屋オーシャンズ)初受賞
FP アルトゥール(シュライカー大阪)2年ぶり2回目
FP 加藤 未渚実(シュライカー大阪)2年ぶり2回目

<得点王>
ヴァルチーニョ(名古屋オーシャンズ)初受賞

<新人賞>
内田 隼太(立川・府中アスレティックFC)

<最優秀審判員賞>
山﨑 聖也(フットサル1級)初受賞

By サッカーキング編集部

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