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エースのハットトリックで接戦を制す! EXILE CUP 2018 中国大会は広島のlesbleusが優勝!

2018.08.15

初制覇を果たした広島のlesbleus

 7月31日、「EXILE CUP 2018」の中国大会が鳥取県東伯郡湯梨浜町にある東郷運動公園で開催された。中国大会が鳥取県で開催されるのは初めてで、今回は中国地方5県の48チームが参加した。厳しい暑さの中、水分補給を呼び掛けて体調管理を徹底。選手たちは大粒の汗を流しながら、9月に愛媛県今治市で行われる決勝大会を目指して熱戦を繰り広げた。

 開会式では、応援に駆け付けたLDH所属のDEEPのKEISEIさん、TAKAさん、DreamのAyaさん、Happinessの川本璃さんがそれぞれ選手たちへエールを送った。その後は、大会スペシャルサポーターのEXILE ÜSAさんが考案した「EXダンス体操」を参加者全員で踊ってウォーミングアップ。予選リーグに向けて体をほぐした。

 いよいよ、予選リーグがスタート。予選リーグは4チームずつ12ブロックに別れて総当たり戦で行われ、各ブロックの1位チームと各ブロック2位チームの中から成績上位4チームの合計16チームが決勝トーナメントに進出する。6つのコートで同時進行で試合が行われ、ホイッスルが鳴ると「相手をよく見て」、「声出して、もっと上がって」と監督からの指示が響く。あちこちから選手を応援する声が飛び、会場は一気に熱を帯びた。

 予選リーグで活躍を見せたのは、前年の中国大会で優勝したHブロックのオオタフットボールクラブ(岡山)とKブロックのlesbleus(広島)。共に全試合、5点以上を挙げ、3勝全勝で決勝トーナメント進出を決めた。また、BブロックのFAREIA鳥取/SONHO(鳥取)も初戦を1-1で引き分けたものの、その後の2試合では8点を入れて大勝し、決勝トーナメントへの切符をつかんだ。

 ハイレベルなチームが名を連ねた決勝トーナメントは、1回戦の8試合中4試合がPK戦までもつれ込んだ。2-2と好試合の末、PK戦で惜しくも敗れた八雲スポーツ少年団サッカー部(島根)は、試合終了の瞬間にメンバー全員が涙を流して悔しがった。稲田慎平監督は「最終的に勝ち切れなかったが、まだまだこれから。悔しいことは必ず次につながる」と選手たちを励ました。

 続く準々決勝も4試合中3試合がPK戦となる中、5-0で快勝してベスト4進出を果たしたのがFAREIA鳥取/SONHOだ。2点を入れて勝利に貢献したキャプテンの岩本陵君は「相手のプレスや攻めも早かったけど、しっかりとディフェンスすることができました。次の試合ではハットトリックを決めたい」と疲れを感じさせない勢いを見せてくれた。山口県勢で唯一、決勝トーナメントに進出したFCリベルダーデ山口(山口)は、準々決勝でFAREIA鳥取/SONHOに敗れた。キャプテンの田坂大知君は「悔しい。ディフェンスでボールを取り切れなかったり、一対一のシュートを外したりした。来年は全国大会を目指してほしい」と後輩に夢を託した。

 準決勝では、FAREIA鳥取/SONHOと前回優勝者のオオタフットボールクラブが激突。オオタフットボールクラブは、先制されて1-0で迎えた後半に同点に追いて粘るも、PK戦で涙をのんだ。大田修平監督は「暑い中、選手たちは本当によく頑張ってくれました。来年はリベンジしたい」と子どもたちの全力プレーをねぎらった。

 決勝戦は、準決勝でCOCOROサッカークラブ(広島)との広島対決を2-0で制したlesbleusと、FAREIA鳥取/SONHOの対戦となった。両チームとも円陣を組み、大きな声で気合を入れてコートへ。キックオフの笛が鳴ると、lesbleusがボールをキープし再三シュートを放つも、FAREIA鳥取/SONHOの好守に阻まれてゴールが遠い。そんな中、一瞬のチャンスをものにし、FAREIA鳥取/SONHOが先制に成功する。1-0で後半に突入すると、ここから激しい点の取り合いになり、lesbleusが同点弾を決めるとFAREIA鳥取/SONHOもすぐに追いつき白熱した接戦が繰り広げられた。試合を決定付けたのはlesbleusのエース、河本大雅君。素早いドリブルで相手をかわして鋭いシュートを放ち、試合終了間際にハットトリックを達成して試合を締めくくった。

 熱戦を終えて河本君は「あまり調子が良くなかったけど、決勝で調子が取り戻せた」と笑顔で語り、「全国大会では1試合目から自分のプレーができるように頑張りたいです」と決意を新たにした。lesbleusの佐々木剛監督は「ケガや調子の悪い子がいて心配していましたが、最後にエースが起きたので安心しました。FAREIA鳥取/SONHOも強かった。とてもいい試合ができて楽しかったです」と相手チームの健闘を称えた。一方、試合前に子どもたちに「一生懸命やることと感謝の気持ちを大切に、試合を楽しもう」と声を掛けていたFAREIA鳥取/SONHOの河原優監督は「初の鳥取県開催で決勝まで進めたのは良かった。子どもたちの夏のいい思い出になりました」と語った。

 優勝したlesbleusは、この日敗れた47チームの思いを引き受けて決勝大会に挑む。

文=井田裕子 写真=山内一峰

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