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フットサルとサッカー7つの違い。初めてフットサルを観戦する方へ、日本代表戦を前に知ってもらいたいルール【現役審判によるルール解説】

2018.02.08

2月1日に開幕したAFCフットサル選手権2018チャイニーズ・タイペイ。2月8日からはいよいよ決勝トーナメントが始まります。そこで今回は、日本代表戦で初めてフットサルを観戦する方へ、サッカーとは異なる7つのルールをご紹介します。

▼試合時間
20分ハーフの前後半のプレイングタイムです。
ボールがピッチの外へ出たり、ファールが起きて試合が止まっている場合などは時計が止まります。そのため、サッカーのようにアディショナルタイムはありません。

▼ファイブファール
フットサルでは、直接フリーキックに値するファールをカウントします。
6つ目以降のファールは相手チームに第2PK(ゴールから10m離れた第2PKスポットから壁なしフリーキック)が与えられます。

日本対リビア戦、試合終盤にあったフットサル特有のルール『第2PK』について【現役審判によるルール解説】(外部リンク)

▼ファール
ルールブック上ではファールの基準はサッカーと同様です。スライデイングタックルも可能ですです。
なお、ファイブファールルールがあるので、選手はファールに対して神経質になる傾向があります。よって審判には1つ1つの判定の精度が求められます。

▼4秒ルール
マイボールが4秒経過すると相手ボールになってしまうのは以下5点です。
1)キックイン
2)コーナーキック
3)フリーキック
4)キーパーの自陣内でのボールを保持できる時間
5)ゴールクリアランス(サッカーでいうゴールキック)
「プレーの準備ができてから」4秒です。「ボールを置いてから」ではありません。

『4秒ルール』フットサル大会参加時に覚えておきたいルール【現役審判によるルール解説】(外部リンク)

▼バックパス
キーパーからスタートしたボールは、相手が触らない限り、キーパーへ戻すことが出来ません。戻してしまった場合は、相手チームに間接フリーキックが与えられます。
なお、キーパーが相手陣内に入った場合は、バックパスルールは適用されません。

フットサル大会参加時に覚えておきたいルール『バックパス編』【現役審判によるルール解説】(外部リンク)

▼選手交代
フットサルは、選手交代が自由です。審判の許可なく交代が可能です。
1度ベンチに戻った選手も、再びピッチに入る事が出来ます。
フットサル大会参加時に覚えておきたいルール『選手交代編』【現役審判によるルール解説】

パワープレー
試合終盤に負けているチームがゴールキーパーを、キーパーのユニフォームに着替えたフィールドプレイヤーに代えて、5人で攻めるシーンがあります。
フィールドがキーパーのユニフォームに着替えたとしても、ルール上はキーパーです。自陣内ではバックパスや4秒ルールの制限があるので、相手陣内に入りプレーします。(相手陣内に入るとフィールドプレイヤー扱いになるため、バックパスと4秒ルールは適応されない)
また、1度ベンチに下がった選手も再びピッチに入ることができるため、ピンチの時にはキーパーのユニフォームに着替えたフィールドが、本職のゴールキーパーと交代する場面もあります。
ゴールはがら空きになりますが、リスクを冒してでも数的優位を作りゴールを狙います。ルールを最大限に生かしたフットサルならではの戦術でしょう。
『ゴールキーパー(ゴレイロ)に関わるルール』フットサル大会参加時に覚えておきたいルール解説【現役審判によるルール解説】(外部リンク)

最後に余談ですが、
フットサル選手は、足元にピタッとボールをとめます。浮き球でも見事にコントロールします。もちろん選手の技量が素晴らしいのですが、ボールの違いも関係しているかもしれません。
フットサルボールは、サッカーボールより一回り小さい4号球で、そして、はずみません。2メートルの高さから落として、大人の膝下くらいしか跳ねません。そのため、サッカーボールに比べるとボールコントロールがしやすいのかもしれません。

3連勝の好調・日本、最後に運を手にしたバーレーン。2月8日、決勝トーナメント開始(日本戦ハイライト動画)【AFCフットサル選手権】(デジタルピヴォ!)

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