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この先どうなるのか?闇の中にある Fリーグ・ディビジョン2の期待と不安

2017.12.27

2017年12月16日、Fリーグ第30節が行われている時に事件は起きる。日本サッカー協会で臨時評議員会が行われた。そして発表された事業計画書には『Fリーグ2018/2019 Division2』の文字があった。あれから1週間が経った2017年12月23日、Fリーグからの発表はまだない。年の瀬に来年の事業計画を発表しなければいけなかった協会から出た情報のみで、Fリーグは第31節を迎えていた。

写真・文=佐藤功(デジタルピヴォ!)

現在のFチャレンジリーグは、来たるべき2部制への第一段階に見える。この昇降格のないチャレンジリーグが、縦のつながりがある名前に変わる。となれば、浮かんでくるのが昇格と降格。昇格の歓喜と降格の恐怖は、5年後、10年後と継続される限り永遠に、すべてのクラブが常に抱えて戦わなければならない。Division2という文字には、それほどのインパクトがある。

アグレミーナ浜松のサポーターは訴えていた。12月23日、町田のアリーナ壁には『絶対残留』の文字がある。8位で年を越える浜松にも、過去数年の成績を持ち出されてしまえば影響があるかもしれない。浜松が用意した断幕には不安と、半年後には始まってしまう戸惑い、未だ詳細が発表されていない不満が感じ取れる。

発足と同時に降格があるかもしれない。その恐怖が目の前にあるのはデウソン神戸。だが、残り2試合ある。神戸より勝ち点1で上回るバサジィ大分、さらに勝ち点1で上にいるエスポラーダ北海道にも不安はある。そもそも降格するチーム数は1つではないかもしれない。すべて推測でしかない。未知なる恐怖である。

降格があれば昇格もある。だが、勝てば昇格ということでもない。

2014年、当時サッカーのJ2にいたギラヴァンツ北九州は、J1昇格プレーオフ進出要件を満たす5位になる。だが当時、北九州は債務超過とスタジアム収容人数などを理由に、規定であるJ1ライセンスを満たしていなかった。3位~6位の4チームでのプレーオフは、5位・北九州を除く3チームでの争いとなる。そして2017年、新たなスタジアムを手に入れJ1ライセンスを満たした北九州は、J3で戦っていた。

2017月8月19日、Fリーグにも規定の影響が出た。府中市立総合体育館ラストマッチの日である。ピッチサイズが規定を満たしていないことが原因とされている。皆本晃曰く「伝説の試合」は、超満員1,520人に見送られ有終の美を飾った。寂しさと感動と共に、これ以上観客が入ることができない限界点に達したことで、収容人数の問題も匂わせていた。現在府中アスレティックFCは、より広いピッチとより多くのサポーターが楽しめる空間を求めジプシー生活を送っている。(2017年12月27日、府中アスレティックFCは2018年度よりアリーナ立川立飛をホームアリーナとして使用することを発表。またチーム名を『立川・府中アスレティックFC』に変更する。)

サッカーであったことは、同じサッカー協会に属するフットサルでも起きるかもしれない。Division2で戦うことはできても、Division1には上がれない。規定を満たしていない不安がある。もしかしたら昇格も降格もないかもしれない。初期のJリーグと同様に降格はなし、規定を満たしたものが上がる仕組みかもしれない。だが、規定そのものがまだ表に出ていない。すべてが謎である。

どのクラブが参加するのか、何チームで争うのか。昇格は、降格は、それはいつからか。そもそもレギュレーションは……。様々なウワサが飛び交う。だが、すべてウワサでしかない。正式な発表がない以上、すべてが闇の中にある。Fリーグ2018/2019 Division2は、Divison1と共に半年後、2018年6月から始まる。光が当たっているのはこれだけである。

18/19シーズンより、Fリーグ・ディビジョン2!日本サッカー協会事業計画を発表

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