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【クラブアジア選手権2017】大阪の初挑戦はベスト8で終焉 タイ王者チョンブリに敗れる

2017.07.28

シュライカー大阪の初となるアジア挑戦はベスト8で幕を閉じた

[7.27 AFCクラブ選手権2017 チョンブリ 4-2 大阪 ホーチミン]

 AFCフットサルクラブ選手権は27日、決勝ラウンド1日目を行い、第1試合ではタイのチョンブリと日本のシュライカー大阪が対戦した。序盤は攻勢だった大阪だが得点を奪うことはできず。8分にブラジル人選手のFPシャパに先制点を許すと、その後の2分半でさらに2失点。後半に入り、パワープレーから2点を返した大阪だが2-4で敗れ、クラブ史上初のアジア挑戦はベスト8で敗退となった。

 準々決勝に臨む大阪は、サナイェ戦で負傷離脱していた堀米将太がベンチに復帰。先発は、GK柿原聡一郎、FPアルトゥール、FP田村智貴、FP芝野創太、FP小曽戸允哉という初戦のメンバーに戻っている。ただし、グループラウンドで2度の警告を受けたFP相井忍がベンチ外となった。

 立ち上がり、試合の主導権を握ったのは大阪だった。前半2分、FP芝野創太がサイドから切り込んで放ったシュートを皮切りに攻勢に出る。3分にはチョンブリがCKから決定機をつくったが、それ以外に危ない場面はなく、良い形でボールを回収し、反撃に転じていた。その流れの中で8分には左サイドから中にボールを運んだ小曽戸がゴールを狙ったが、シュートは左へ外れていった。

 その数プレー後の8分、カウンターを受ける形になった大阪は、ショパにシュートを打たれる。対応したDFに当たったボールは浮き球となり、GK柿原の頭上を越えてゴールに決まった。今大会初めて先制点を許した大阪は、同10分にも左サイドを崩される。警戒すべき、タイ代表のエースに対して裏を取られてしまい、シュートを決められて0-2。その1分後には、自陣でのキックインを逆サイドのライン際で受けたGK柿原がコントロールしきれず。ボールを奪われて無人のゴールに3点目を流し込まれてしまう。

 わずか2分半の間に3点ものビハインドを背負った大阪は、そこから立て直そうとするものの、前半は得点を挙げられないまま終了した。

 後半の立ち上がり、最初にチャンスをつくったのは、リードするチョンブリだった。スパウットが強烈なシュートを放ったが、GK柿原が4点目は許さない。1点の欲しい大阪は、ようやく7分にFP仁井貴仁がシュートチャンスを得たが、ボールを枠に飛ばずことができずに点差は変わらない。その後も相手を押し込むものの、引いたチョンブリの守備を崩しきれない時間が続いた。

 残り時間が10分を切り、木暮賢一郎監督はパワープレーを開始する。数的同数で崩しきれなかった相手に対し、数的優位をつくって攻めていく。この策は奏功し、後半13分には芝野が3試合連続となるゴールを決めて1点を返す。そのあとにも、大阪はチャンスをつくり続ける。14分、一度は佐藤が敵陣で失ったボールに対しプレスをかけたが、こぼれ球を拾った小曽戸のシュートが枠を捉えない。それでも、その直後には佐藤が追加点を挙げて、1点差まで詰め寄った。

 同点の機運が高まった大阪は、14分にもチョンブリの守備を崩し、今井翔にシュートチャンスが来たが、これはシュートが浮いてしまい、同点に追いつけない。その後もパワープレーを続けた大阪だったが、同17分には左ヒザに負傷を抱え、本来のパフォーマンスとは程遠かったアルトゥールが、最後尾でシャパとの球際の争いに敗れてボールを奪われる。そのままドリブルをしたシャパに無人のゴールを割られて、再び2点差をつけられた。

 その後も大阪は最後までゴールを目指したが、2-4のままで試合は終了。10年目のFリーグで、これまで唯一の王者だった名古屋オーシャンズから初めてタイトルを奪った大阪だったが、クラブ史上初めてのアジア挑戦はベスト8で終了することとなった。

文=河合拓

By 河合拓

フットサル専門誌Pivo!編集部⇒サッカーマガジン編集部⇒ゲキサカを経て、フリーランスに。現在もサッカー、フットサルを中心に取材活動。

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