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【AFCクラブ選手権2017】芝野創太が2ゴールも…大阪はサナイェに敗れて2位で決勝ラウンドへ

2017.07.24

シュライカー大阪はC組2位でグループ突破を決めた

[7.24 AFCフットサルクラブ選手権2017 大阪 2-3 サナイェ・ギティ・パサン]

 AFCフットサルクラブ選手権2017は24日、大会5日目を迎え、Fリーグ2016/2017王者のシュライカー大阪は、イラン・スーパーリーグ王者のサナイェ・ギティ・パサンと対戦した。終盤まで2-2だった試合、勝利以外の結果ではグループ首位に立てない大阪はパワープレーを仕掛けたが、ミスから失点して2-3で敗れている。この結果、大阪はCグループ2位となり、準々決勝ではDグループの1位と対戦することとなっている。

 大阪の先発はGK柿原聡一郎、FP田村友貴、芝野創太、仁井貴仁、小曽戸允哉。初戦で膝を負傷したアルトゥールはベンチ入りしたものの先発メンバーには入らず。腰を負傷したFP堀米将太はベンチ入りメンバーから外れている。

 試合は開始早々に動く。敵陣でキックインを得た大阪は、小曽戸がミドルシュートを放つ。これがサナイェのブロックに入った選手に当たり、高く浮き上がると、ゴール前にいた芝野が反応。フットサルでは珍しい強烈なヘディングシュートで、優勝候補の筆頭とされているイランのライバルから先制点を挙げた。

「もともと守備から入っていくプラン」(芝野)を持っていた大阪は、先制後も集中を切らさずにサナイェの攻撃に対応していく。しかし前半4分、CKでマークを外してしまい、ファー詰めの形でFPザレイに同点ゴールを決められてしまう。一瞬のミスで追いつかれた大阪は、さらに10分、自陣で小曽戸とFP相井忍の連係が合わず、小曽戸が最後尾で出した横パスをゴール前で奪われ、再びザレイにゴールを決められてしまった。

 その後、同点に追いつきたい大阪はチャンスをつくりだす。しかし、小曽戸のシュートが枠外、佐藤のシュートがGKの守備範囲で防がれ、田村が放った2度の1タッチシュートも枠を捉えないなど、決定機を生かしきれず。前半はサナイェが1点リードで折り返した。

 後半に入ると、サナイェが一気に試合を決めようと攻勢に仕掛けてくる。それでも大阪はフィニッシュに持っていかれる場面でも、相手に体を寄せて簡単にシュートを打たせず、追加点を許さなかった。

 相手の時間帯に耐えた大阪は、後半9分に同点ゴールを決める。仁井が中央をドリブルで抜けていき、シュートを放つ。これはDFにブロックされたが、こぼれ球を再びシュート。これもブロックされ、高く浮いたボールに対し、芝野は「最初、オーバーヘッドを打とうとしたが(相手に寄せられて)打てなかった」と、振り返る。次の選択として、芝野はボールを空中で動かすことを選択。ワンバウンドしたボールを、リフティングするように右に運んでいき、そのままボレーシュート。「入るとは思わなかった」と自身が振り返ったシュートは、GKも反応しきれないスーパーゴールとなった。

 芝野の芸術的な一発で試合を振り出しに戻した大阪は、相手の攻撃に粘り強く対応しながら、決勝ゴールを狙っていった。しかし、両チームとも得点が奪えないまま、試合時間が少なくなっていく。残り時間が4分を切り、大阪は芝野にGKユニフォームを着せてパワープレーを仕掛ける。グループ1位を目指して執念を見せたものの、残り45秒で今井が後方から斜めに入れたボールがカットされてしまう。大阪のゴールは無人となっており、パスをカットしたFPハッサンザデはドリブルでボールを持ち運び、悠々と勝ち越しゴールを沈めた。

 首位に立つためには2点が必要となった大阪だが、その後は反撃できず。試合終了間際には再びブザービーターで失点を喫したかと思われたが、レフェリーが先に試合は終了したと判断し、得点は認められず。1点差で敗れた大阪だが、アルトゥールを最後まで温存し、日本人選手のみで戦ったことを考えれば、多くの経験を得られた意味のある一戦になったと言えるだろう。

文=河合拓

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