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3大会連続出場の帝京長岡がフットボウズを下して大会初制覇…第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会

2016.08.08

北信越地域代表の帝京長岡高校がU-18年代のフットサルの日本一に輝いた [写真]=本田好伸

 8月4日から7日の4日間、第3回全日本ユース(U-18)フットサル大会がゼビオアリーナ仙台、仙台市体育館の2会場で開催され、帝京長岡高校(北信越地域代表/新潟県)が初優勝を飾った。

 同大会はU-18年代のフットサルの日本一を決める大会として2014年に第1回大会が行われ以来、毎年8月に開催され、今年で3回目の開催を迎えた。全国9地域で予選を行い、勝ち上がった16チームが参加。4チームずつ4グループに分かれてのリーグ戦1次ラウンド、グループで上位2チームによるノックアウト形式の決勝ラウンドの戦いで頂点を決した。

 U-18年代のフットサルは、17年に初開催されるU-20 AFCフットサル選手権に向けて、15年にU-18フットサル日本代表が初結成されるなど徐々に整備されてきている。今大会も日頃からフットサルを専門にするクラブチームだけでなく、高校サッカー部、高校サッカー部のなかでもフットサルに力を入れているチームなどが参加。第1回は聖和学園FC、第2回は岡山県作陽高校が優勝していたが、今年はどんな戦いが繰り広げられるのか、注目が集まっていた。

 大会は1次ラウンド、決勝ラウンドと接戦が続いたが、香川県立高松商業高校(四国地域代表/香川県)、フットボウズ・フットサル U-18(関東地域第1代表/東京都)、帝京長岡高校、岡山県作陽高等学校(中国地域第2代表/岡山県)の4チームが勝ち抜きベスト4に進出。迎えた準決勝、高松商業とフットボウズの戦いは終盤まで高松商業が1点をリードするなか、終了間際に土壇場でフットボウズが追い付くと、PK戦の末にフットボウズが初出場ながらも決勝戦まで登り詰めた。もう一つの準決勝、作陽高校と帝京長岡の戦いは、帝京長岡がリードしつつも、作陽高校も相手を追い詰める緊迫したゲームになったが、最後は3-4で帝京長岡が逃げ切った。

 迎えた決勝戦は壮絶な一戦となった。フィールドプレーヤー9人で戦ってきた帝京長岡に疲れが見えるなか、フットボウズが前半を2-0とリードし、後半早々にも追加点。相手の反撃に遭いながらも、残り10分で5-2と優位に立ったかに思われた。しかし帝京長岡はタイムをとって司令塔の齋藤日向を前線に据えると、34分、安井嶺芽のロングボールからその齋藤がゴールを奪って2点差に。さらに、続けざまに荒井太樹が決めて1点差に詰め寄ると、迎えた37分、ゴール前の直接FKのチャンスで安井が豪快なゴールを決め、ついに試合は振り出し戻した。

 試合はそのまま5分ハーフの延長戦へと突入すると、42分、フットボウズが6つ目のファウルを犯して帝京長岡に第2PK。これを再び安井が決め、帝京長岡が逆転に成功した。延長後半からフットボウズはパワープレーを開始して逆転を狙うが、逆に46分、ボールを奪われて無人のゴールに流し込まれ、リードを広げられる。それでも、残り2分でフットボウズが1点を返し、最後まで目の離せない展開となるが、残り7秒で帝京長岡のパワープレー返しが決まって勝負あり。3大会連続で今大会に出場しながら、2大会続けてベスト8で敗退していた帝京長岡は雪辱を果たし、悲願の大会初優勝を成し遂げた。

 なお、3位決定戦は、高松商業が作陽高校に1-3で勝利し、3位を手にした。また、フェアプレー賞は作陽高校、大会MVPは帝京長岡で高い技術とフットボールセンス、得点力を示した齋藤が受賞した。

文=本田好伸

By 本田好伸

1984年10月31日生まれ。山梨県甲府市出身。日本ジャーナリスト専門学校⇒編集プロダクション⇒フットサル専門誌⇒2011年からフリーとなりライター&エディター&カメラマンとして活動。元ROOTS編集長。2022年から株式会社ウニベルサーレ所属。『SAL』や『WHITE BOARD SPORTS』などに寄稿。

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