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名古屋デビュー前に代表デビューを飾るか…FP安藤良平「初ゴールを決めたい」

2016.04.22

フットサル日本代表に初選出された安藤良平 [写真]=河合拓

 今、ノリに乗っている。今オフ、湘南ベルマーレから国内唯一のプロフットサルクラブである名古屋オーシャンズに移籍したFP安藤良平は、名古屋デビューを飾る前にフットサル日本代表に招集された。22日から始まる国際大会では、代表デビューが期待されている。

「まだ名古屋にも、日本代表にも、入っただけなので。これから新たな環境に行くことで、自分も成長できると思います。今回の合宿は短い期間ですが、そこで自分自身としても、チームとしても、しっかり結果を出せるようにして勝ちたいです」と、安藤は話す。

 そもそも安藤が名古屋へ移籍するきっかけとなったのは、今季から名古屋の監督に就任するペドロ・コスタ氏の推薦が大きかった。昨季までFリーグの名古屋で現役選手としてプレーしていたP・コスタ氏は、クラブから監督転身をオファーされると、「それならば獲得してほしい選手がいる」と切り出し、安藤の獲得を頼んだ。現役続行を強く望んでいた元ポルトガル代表のP・コスタ氏は、自身の後継者として安藤を育て上げたいのだという。

 P・コスタはフィクソというサッカーのDFに役割の近いポジションの選手だ。一方、安藤は湘南で最も相手ゴールに近いピヴォやアラでプレーすることが多かった。P・コスタ氏がどのように安藤をフィクソとして育て上げていくのかは今後の注目ポイントだが、今回のフットサル日本代表でも、安藤は前目の選手として招集されている。

 どのポジションでもプレーできることは、自身のストロングポイントだと安藤は言う。「湘南ではピヴォ、アラ、フィクソ、いろいろやっていましたね。全部やっていました。今回、木暮(賢一郎)監督からは『なるべく前でプレーするように』と言われています。全然、どこでもできると思うので、監督の求めることをしっかりプレーで表現できるようにしたいと思います」

 今大会が名古屋の本拠地に近い刈谷で開催されることから、名古屋オーシャンズのファンも多く来場することが予想される。「初招集だったので嬉しい部分もありますし、代表でのプレーを見せることで、名古屋でも応援してもらえると思うので、頑張ります。できれば点を決めたいですね。デビュー戦初ゴールを決められるように、まずはいつでも出られるように準備をしておきます」と、挨拶代わりのゴールを狙う。

 22日に対戦するベトナム代表とは、湘南時代に練習試合を行っており、イメージも持てている。「一人ひとりが早いですね。切り替えの部分とか。今回、日本も大前提としてなければならない戦う姿勢、球際の部分を合宿から強調してやっていましたし、そういう部分を出して目の前の相手に絶対に負けないという意識でやれるようにしたい」と、早くも臨戦態勢だ。

 プロフットサル選手になって約3週間の安藤が、フットサル日本代表にどのような風を吹かせるかも、今大会の注目ポイントだ。

文=河合拓

By 河合拓

フットサル専門誌Pivo!編集部⇒サッカーマガジン編集部⇒ゲキサカを経て、フリーランスに。現在もサッカー、フットサルを中心に取材活動。

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