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フットサル日本代表、PK戦の末敗戦…プレーオフでW杯出場残り1枠を目指す

2016.02.18

 AFCフットサル選手権ウズベキスタン2016準々決勝が17日に行われ、フットサル日本代表とフットサルベトナム代表が対戦した。

 FIFAフットサルワールドカップコロンビア2016の予選も兼ねている同大会は、16カ国が4つのグループに振り分けられ、1回戦総当りの試合を行う。各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出し、上位5チームに9月から開催されるW杯の出場権が与えられる。

 グループDを3戦全勝で首位通過した日本は、W杯出場権をかけて、グループCを2勝1敗の2位で突破したベトナムと対戦。GKに関口優志、フィールドプレーヤー(FP)は逸見勝利ラファエル、滝田学、森岡薫、吉川智貴がスタメンに名を連ねた。

 序盤はベトナムの激しいプレスに苦しんだ日本だが、8分に先制点を奪う。左サイドでボールを持った仁部屋和弘が縦へのドリブル突破でDFを振り切ると、飛び出したGKの頭上を抜くループシュートでネットを揺らした。

 失点を喫したベトナムは9分にタイムアウトを取り、戦術の確認を行う、一方、日本は10分に、グループステージ第2戦で左足を負傷していた星翔太を投入して追加点を目指す。

 すると13分に日本がリードを広げる。ゴール前正面の位置で得たFKを森岡が右足で直接狙うと、強烈なシュートがネットに突き刺さった。ところがベトナムも直後に1点を返す。14分、ゴール前右寄りのFKをチャン・ヴァン・ブーが右足で直接蹴り込んだ。

 試合はこのまま2-1で前半を折り返す。

 後半に入るとやや引いた守りからカウンターを狙うベトナムに対して、日本がパスを回す展開に。そして26分に日本が追加点を奪う。左サイド高い位置でボールを持った渡邉知晃が後方へ落とし、仁部屋が左足でシュート。DFに当たってコースが変わったボールがゴール中央に決まった。

 しかし諦めないベトナムは35分、自陣で逸見のドリブル突破を阻止すると一気にカウンターを仕掛け、最後はダン・ファットがループシュート。これがゴール右上に決まり、再び1点差に詰め寄る。

 ベトナムは37分から本来FPの選手をGKに入れてパワープレーで同点を目指す。すると39分、右サイド深い位置のヴァン・ブーが右足シュート。こぼれたボールを自ら押し込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。日本は残り時間で勝ち越しを狙ったが得点には至らず、試合は5分ハーフの延長戦へ突入する。

 延長戦でも先にゴールを奪ったのは日本だった。42分、DFを背負いながら前線でパスを受けた森岡が反転から右足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーの下をかすめてネットを揺らした。

 47分には日本がバックパスの反則を取られ、ベトナムにゴール正面からの間接FKが与えられたが、身体を張ったディフェンスで得点を許さない。しかし、諦めないベトナムは49分、左サイドでパスを受けたチャン・タイ・フイが左足のシュートをゴール右に突き刺し、またも同点に追い付いた。

 このままPK戦に入ると、日本の1人目、森岡のシュートはバーを叩いてラインを割ったかに見えたがノーゴールの判定。さらに3人目の仁部屋も失敗し、ベトナムが2-1でPK戦を制した。

 勝ったベトナムは史上初のW杯出場を決め、19日に行われる準決勝ではイランと対戦する。一方、敗れた日本は18日にプレーオフでキルギスタンと対戦。ここで勝利すれば、19日にW杯出場最後の1枠をかけた5位決定戦を戦うこととなる。

【スコア】
フットサル日本代表 4-4(PK:1-2) フットサルベトナム代表

【得点者】
1-0 8分 仁部屋和弘(日本)
2-0 13分 森岡薫(日本)
2-1 14分 チャン・ヴァン・ブー(ベトナム)
3-1 26分 仁部屋和弘(日本)
3-2 35分 ダン・ファット(ベトナム)
3-3 39分 チャン・ヴァン・ブー(ベトナム)
4-3 42分 森岡薫(日本)
4-4 49分 チャン・タイ・フイ(ベトナム)

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